毎日暑い日が続くシーズンに突入。夜も気温が下がらず、寝苦しい日が続き……安眠できない悩みは切実。そんな30代・40代が抱える「熱帯夜睡眠」の悩みや疑問に、睡眠専門医の井坂奈央先生がお答え! 今回は、「暑がり彼、寒がり彼女の体感温度差問題」について聞きました。
彼が暑がりだけど私は寒がり。同じ部屋で寝るときの快適温度の違い、どうしたらいい?
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30代・40代女性の、パートナーとの快適な室温の違いの関係に関する「リアルな悩み&疑問」!
・「夫がものすごい暑がり。真夏のエアコンの設定温度が低すぎて、寒がりな私からすると『冬!?』というくらいキンキンに部屋を冷やして寝るのが心地よいみたいで……。長袖長ズボンのパジャマで防御していますが、体が冷えてどうしようもないです。同じベッド、布団で寝ているので逃げ場がないのがつらい! 夫は筋トレが趣味で、『筋肉量が多いから暑い』と言い、私にも『筋トレをすれば体感温度が上がるんじゃない?』なんて言ってきます」
・「彼とのお泊まり。彼は真夏でもホテルの掛け布団をきちんとかけて寝るタイプで、『バスローブだけだと心もとない』と言って、服を着込んで寝ます。一方の私は暑がりで、夏は何もかけず下着のみで寝るスタイル。近い将来結婚を考えていますが、寝室での体感温度の違いが若干不安です……」
睡眠専門医がお答え! 体感温度の違いの解消法
大学病院や専門医療機関で長く睡眠障害の診療にあたってきた睡眠専門医。いびきや睡眠時無呼吸症候群に悩む患者に病態やライフスタイルに合わせた治療を提案している。
寝具を別々にすることで調整を!
「快適と感じる室温は、それぞれの脂肪や代謝量などによって異なりますので、違いがあって当然。快適な室温が異なるパートナーとは、違う部屋で寝るのがベストではありますが、そうもいかない場合は寝具を別々にすることで対処しましょう。
エアコンの設定自体は、暑がりな人に合わせて一定温度に保った上で、それぞれの寝具で調整をしましょう。いくら暑がりといっても、19度など極端に低めに設定するのはNG。睡眠時の室温として適切といわれている24度~26度になるよう設定するとよいでしょう。
暑がりな人は薄めの冷感素材の掛け布団やシーツ、寒がりな人は厚手の掛け布団といった具合に、それぞれが快適に使える寝具を見つけてください。快眠のためには、寝具はマットレスから別々にして、自分に合ったものを使用するのが理想です」
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パートナーとの体感温度の違いは、寝具で折り合いをつけるのがよいようです。
取材・文/櫻木えみ