推し活は楽しいことのはずが、段々ともやもやが募り、このまま続けていいのかどうか迷ってしまうことも。推し活そのものをストップする「推しじまい」のタイミングとは? どんなことを目安にすればいい? 元乃木坂46で心理カウンセラーの中元日芽香さんに聞きました。
「忙しい30代。推し活が義務になったら休んでもいい」

元乃木坂46/心理カウンセラー
中元日芽香さん
なかもと ひめか●1996年生まれ。2011~2017年まで乃木坂46のメンバーとして活躍。認知行動療法などを学び、カウンセリングサロン『モニカと私』を設立した。

ライフステージが変わる年代だからこそ、主体的に推しじまいしてみても
かつて乃木坂46の一員として“推される立場”を経験した中元さん。引退した今は心理カウンセラーに。実際に推し活にまつわる悩み相談を、受けることもあるのだとか。
「『ライブに申し込まなきゃ』『グッズを買わなきゃ!』と、楽しみの活動が、~すべき、と義務感や強迫観念になっていたら、推し活が負担になっているサイン。過去に比べて、今は充分に活動できていないなど、昔と今の自分の熱量を比較して落ち込む場合も、推しじまいを考えていいかもしれないですね」
そしてバイラ世代は、10代、20代の頃よりも、推し活の線引きがしづらいのも特徴なのだとか。
「学生時代や社会人1、2年目に比べると、金銭面など外的な制約が減るので、具体的なやめどきがわからなくなりがち。一方で仕事が忙しくなったり、ライフステージの変化も多い年代。リアルな生活と、推し活とのバランスがとれなくなり、負担を感じる人も多いと思います。推し歴が10年を超え、気持ち的に息切れする人もいるかもしれません」
楽しいはずの推し活が、つらさが勝ってしまい続けられなくなったときは、どうしたらいいのでしょうか。
「『私が推し活をやめる』と主体的に決断を。遠征やライブ参戦からメディアでの視聴のみにする、推し活仲間のコミュニティへの参加を減らすなど、少しずつフェードアウトを。あいた時間に推しのことを考えても自分を責めないで。同時に読書や映画など、別の趣味で推し活に使っていた時間を埋めていきましょう」
またかつて推されていた身として、こんなアドバイスも。
「応援してもらえるのは嬉しいし、活動するエネルギーの源になります。ただし、推してくださる方が親近感を持ちすぎて、運営や推し本人に、生々しい感情をぶつけられると怖さも感じるもの。推しも人間です。応援の気持ちをこじらせそうになったら『友達や仕事先の人に同じことをしても問題ない?』と考えるクセをつけると、いい心の距離感が保てるはず」
そして「推しじまいを推し活の終了と決めつけなくてもいい」とも。
「また推し活をしても大丈夫ですよ。特に推し活歴が長くて気持ちが中だるみになっている人は、推しじまいして再開すると、初期の頃の情熱が戻ってくるかもしれません!」
ブラウス¥24750/アウディーレ ニットポンチョ¥52800/ビリティス(ビリティス・ディセッタン) ピアス¥38500/トラス(フィブラ)
撮影/木村 敦〈Ajoite〉 ヘア&メイク/日高 咲〈ilumini.〉 スタイリスト/鷹取美咲 取材・原文/石井絵里 ※BAILA2025年12月号掲載

BAILA編集部
30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。


























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