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松村沙友理の『私がなりたいヒロイン像』【連載 松村沙友理の大人学】

さゆりかれんと 松村沙友里の大人学

大人の学び直し“リカレント教育”をもじって、松村沙友理さんの大人への一歩を記録する連載「松村沙友理の大人学」。第8回のテーマは「私がなりたいヒロイン像」。どんな女性でありたい?どんな未来を思い描いてる? 漫画や映画の、あるいは歴史上の憧れのヒロインになぞらえて語る人生観。大人としての彼女は、“学び(リカレント)”を超えて、これからも進化し続ける。

前回の記事はこちら

私がなりたいヒロイン像

松村沙友理 1

もしも、架空の世界を生きることができるのならば、私は悪と戦う強いヒロインになりたい。表向きは貴族の娘。

普段は豪華なドレスを身にまとい上品にほほえむんだけど事件が起きると豹変。バッタバッタと敵を倒していくの。

恋に落ちるなら、相手は私以上に強い男性。

周りには隠している素顔を理解して一緒に戦ってくれる人タッグを組んで背中を預けるみたいな関係が理想。

でも、現実の私はきっと、そこまで強くはなれない。

まだまだ弱いところもあるし「戦わなきゃ」と思いながらも一歩踏み出せない自分がいる。

だから、私はきっと憧れ続けているんだと思う

強く、美しく、大切なものをちゃんと守れる強いヒロインに。

松村沙友理 2

子どもの頃、初めて憧れた私のヒロインはダイアナ妃でした。彼女との出会いは図書室にあった伝記漫画。そこにロイヤルウエディングの写真が掲載されていて「うわあ、素敵‼」って。“プリンセス”のドレスやジュエリーが大好きで、宝石店のチラシを集めて眺めるのが趣味だった、あの頃の私はあの凜とした美しさに一瞬で魅せられてしまったんです。

中高生になると、姉の影響でアニメや漫画の世界にどっぷりハマるように。憧れのヒロインも三次元から二次元へ。中でも、私が好きだったのは“周りを引っぱっていくような女の子”でした。たとえば「涼宮ハルヒ」。ハルヒは少しエキセントリックで変わった女の子で。学校に非公式クラブ「SOS団」を設立。宇宙人や未来人を集めて活動をスタートさせるんです。『かんなぎ』のナギちゃんも好きだったな。彼女の正体は土地の神様なんですけど、すごくチャキチャキしていて、街の人たちとどんどんからんでいくの。

プリンセスに憧れはあったけど、王子さまに守られるような女の子にはあまり魅力を感じなかった。自分の意見がちゃんと言えて、自分の力で戦えるような強い女の子が好きだった。それはきっと、私自身の中に“守られたい願望”がなかったからなんだと思う。夢や目標が特になかった私が、高校生のときに「看護師を目指そう」と考えたのも手に職をつけたかったから、誰かに養われるのではなく自分でちゃんと稼げる女性になりたかったからなんです。その思いは今もずっと変わらない。29歳の私は、恋愛しても、結婚しても、“誰かのもの”ではなく自分の足で立てる女性でありたいなと思っている。

松村沙友理 3

大人になった今、「あなたのヒロインは誰ですか?」と尋ねられたら「二人いる」と答えます。一人目は映画『魔法にかけられて』のジゼル。おとぎの世界の住人だった彼女はひょんなことから現代のNYへ。普通なら「この世界になじもう」と努力すると思うんですけど、彼女は違う。自分が生きてきた世界や価値観をそのままNYに持ってきて、おとぎの世界と同じことをするんです。もちろん、周りにいる人はびっくり。セントラルパークで歌い踊り出すジゼルを止めようとする場面も。でも、周りはどんどん彼女の魅力に引き込まれ、巻き込まれていくんです。二人目は映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のデイジー。彼女は老人のような姿で生まれ、年を重ねるにつれ若返っていくベンジャミンと出会うのですが。まるで違う二人が、わずかに時間が重なったその瞬間、恋に落ちる……。必然でも偶然でもなく、運命としか言いようのないその瞬間が心にずっと残っているんです。

私はジゼルのように、自分の好きなものや、大事にしていることを、ずっと大切に守れる強さを持った女性になりたい。同時に、どこかドラマチックな出来事を待ち望んでいる自分もいるんだと思う。ちなみに、私は運命を信じる派です。目の前で起きた出来事を“運命”にするか“偶然”にするのか、それは自分のとらえ方次第。だったら、私は“運命”ととらえて胸を躍らせたい。人生という物語のヒロインになりたいけれど「玉座に座るプリンセスよりも、自由にお城を出入りできる使用人のような、二番手三番手の役も捨て難い」なんて思う自分も。人生は主役だけでなく脇役になるときだってあっていい、そう思う私だけど。目の前に“運命”が現れたときはちゃんとヒロインスイッチを入れたい。ただ待ち続けるのではなく、目の前に馬車が来たときに自分から飛び乗れるのが私の憧れるヒロイン。臆せず、怖がらず、人生のドラマを楽しめる自分でありたいなって思うんです。

どこにいても私らしさを持っていたい

『魔法にかけられて』のジゼルのように、「どこにいても、たとえ画面の端だって、その人らしさでパッと印象を残す人でありたい」と語った沙友理さん。子どもの頃家族みんなで出かけた映画館や図書館で培われた、作品を楽しむ気持ちは今も変わらぬままそこに。

ドレス¥55880(ドリーム シスタージェーン)・イヤカフ¥47300(ラッツェルアンド ウォルフ)/ザ・ウォール ショールーム リング(右手人さし指)¥7200・(右手薬指)¥4400/エスタードジャパン(トゥワクリム) リング(左手)各¥6050/ショールーム シャルメール(ミクシマイ)

撮影/神戸健太郎 ヘア&メイク/木部明美〈PEACE MONKEY〉 スタイリスト/山﨑静香 取材・原文/石井美輪 ※BAILA2022年7月号掲載

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