プロバスケットボールプレイヤー 渡邊雄太さんとの結婚を機にニューヨークで暮らし始めた久慈暁子さんが綴る新生活日記。
早朝のセントラルパークで久慈さんが目にしたのは思い思いに楽しむ人やたくさんの自然。そして可愛いわんこたち♡ 大都会にありながら人のあたたかさにも触れることができる大好きな場所をレポート!
向かったのは早朝のセントラルパーク
今日は「マンハッタンの心臓」と呼ばれるセントラルパークについてのお話です。
セントラルパークでは350以上もの映画が撮影されているので、旅行者の方は「ああ、ここ映画で見た!」と感動すると思います。東京ドーム68個分の広大な敷地に、The Great LawnやStrawberry Fields、Sheep Meadowなどそれぞれ見所がいっぱいです。徒歩だと1日ですべてを見て回るのは難しいので、レンタサイクルを予約するのもいいですね。私は事前に見所を調べて行くようにしています。
ベンチのプレートに書かれているのは…
公園内にはたくさんのベンチがあり、その数なんと9000個以上。よく見ると背もたれに金属プレートがついています。ベンチを寄付すると好きな言葉を彫ってもらえるそう。それぞれの想いがこもったプレートを眺めるのもまた心があたたまります。
セントラルパークの春・夏・秋・冬それぞれに楽しみ方がありますが、1日の時間帯でも違った楽しみ方があります。今回は早朝のセントラルパークに出かけてみました。
入口を入るとたくさんの人々がウォーキング、ジョギング、犬の散歩を楽しんでいます。公園内の道路は車の通行が禁止されているため皆さんのびのび楽しんでいます。
広大な芝生はかつて羊が放牧されていたエリア
朝7時に向かったのは、かつて羊が放牧されていたSheep Meadow。公園の南側にあり、広大な芝生が広がるエリアです。芝生の上に座ると、向こうにManhattanのビル群が立ち並び、「ああ、ニューヨークにいるんだな」と改めて実感することができるスポットです。
Sheep Meadowの目の前に『LE PAIN QUOTIDIEN』というカフェを見つけました。
オープンスペースでは、犬の散歩途中の人たちが一休み。犬たちはじゃれ合ったり、人々は会話を楽しんだり。リラックスした空気があふれています。
このお店で使っている材料はすべてオーガニックで健康志向のカフェ。店内は木がふんだんに使われていてあたたかみのある雰囲気です。
カフェのテラスで美味しいアップルパイを♡
天気がよいので外のテラス席に座ることにしました。
私はアップルパイと大好きな抹茶ラテを購入。アップルパイは、外はサクサク、中からトロッと優しい甘さの林檎がでてきて美味しい。抹茶ラテも甘すぎなくて最高です。
朝早いにもかかわらずテラス席には何人か先客がいました。パンを食べながら目の前のパソコンに向かっている女性のテーブルには時々スズメがやってきます。彼女はパソコンの画面に向かいながら、パンをちぎってスズメへ。映画の1シーンのような光景です。
可愛い犬たちが集まってきた理由、それは…!
私の隣の席には白いひげを蓄えたおじいさんが座りました。彼の手には数種類のビーフジャーキーと思われるビニール袋が。もしや、と思った途端、「ラリーおじいさん、おはよう!」と向こうから可愛い犬を連れてやってきた若者が声をかけてきました。するとやはり犬はおじいさんのもとへ行って、えさをもらいました。次から次へと入れ代わり立ち代わりやってきます。
みんな知り合い。友達のようです。お互いに「 Good Morning! 」「Have a good day! 」と声をかけ合い、こちらの心もほぐれていくのを感じました。
大都会のニューヨークにありながら、自然と人々のあたたかさに触れることができた朝のセントラルパーク。大好きな場所になりました。
1994年7月13日生まれ。岩手県出身。
ノンノモデル、フジテレビアナウンサーとして活躍後、フリーアナウンサーに。2022年プロバスケットボールプレイヤー 渡邊雄太さんと結婚。現在は夫が所属するチームの本拠地ニューヨークで生活。趣味は映画・DVD鑑賞。特技は水泳。
写真提供/久慈暁子
転載禁止