生活にも肌にも様々な変化が起きるバイラ世代は、迷ったり、悩んだり、立ち止まってしまうことも多いはず。美容家、神崎恵さんの人生をプレイバックしながら、人生のセンパイとしてアドバイスをいただきます。

美容家
神崎 恵
かんざき めぐみ●1975年12月13日生まれ、神奈川県出身。美容家。24歳、20歳、9歳の3人の息子の母親。著書累計発行部数は170万部を突破。アパレルブランドとの商品開発なども行う。
神崎さんの人気動画コンテンツがBAILA誌面にもやってきた!

YouTubeやインスタグラムのリール動画で話題の、神崎恵さんのおすすめ美容テクを紹介する「これやるといいよ!」。役立つ情報満載なので要チェック!
神崎恵さんのお仕事HISTORY

ジャケット¥70400(コラム)・ニットポロ¥26400/エストネーション リボンヘアクリップ各¥6600/トレス オンライン(トレス) メガネ¥49500/モスコット トウキョウ(モスコット)
決して順風満帆ではなかったという、神崎恵さんの美容家としての道。様々な壁を乗り越え、第一線で活躍するまでの軌跡をプレイバック!
2000~2005【20代後半】
結婚、出産を経て“自立”するために模索
16歳で芸能界デビューをするが、23歳で結婚を機に引退。アスリートの夫を支えるため、専業主婦に。二人の男児の母になり、29歳でシングルマザーになる決心をする。「結婚してからずっと働いていない、お金を生み出していない自分にどこか引け目を感じていました。自分の力だけでも子どもを育てていけるよう、宅建やブライダル関係の資格も取ろうと勉強をスタート」(神崎さん・以下同)
2006~2010【30代前半】
“美容を仕事に”と決意。キャリアを積むことに必死
美容関連のスクールに通い、様々な資格を取得。母の助言もあり、30歳で子育てとの両立もできる自宅でのアイラッシュ&アイブロウサロンをオープン。そして34歳で離婚が成立。「ある日、息子から“ママの夢は何?”と聞かれ、大人になっても夢を持っていいんだと気づかされたんです。“私”として、ちゃんと生きられていると思える仕事がしたいと、美容家になる決意をしました」
2011~2014【30代後半】
著書がヒットし、美容誌で連載がスタート
セミナーなどを開催し、徐々に名前が売れていく。書籍発売の声もかかり、3冊目の著書『読むだけで思わず二度見される 美人になれる』(KADOKAWA)はユニークな表現の美容本として話題に。「この本を発売して少したった頃、『MAQUIA』(集英社)をはじめ、美容誌で連載のお話をいただくように。30代は本当にがむしゃらに、必死に美容の仕事をして駆け抜けた時期。すぐ何者かになろうとして小手先で何かするのではなく、しっかり踏ん張って耕しました。バイラ読者の皆さんも30代で焦りすぎずに、決めた道を“オタク”になって追究していく気持ちで、結果を急がず進んでいってほしいですね」

著者累計170万部突破!
『読むだけで思わず二度見される 美人になれる』(KADOKAWA)は、トータルで「美人に見える」雰囲気づくりを伝授。
2015~2019【40代前半】
腹を決めて“美容家”と名乗るように
美容家として本格的に花咲きだしたのはこの頃からだったそう。「当時“美容家”という肩書を持つのはレジェンドの方ばかりで。肩を並べるのは恐れ多いし、ライフスタイルも提案していきたいなと、最初は“ビューティーブラッシュアップコンサルタント”と名乗っていました。40歳を機に、ここでやっていくぞとあらためて腹を決め、“美容家”と名乗るように。美容誌だけでなくファッション誌からも声をかけてもらえるようになったりして、やっと、30代でやってきたことが実になってきた時期」
2020~2024【40代後半】
次世代へ広めていくために美容をもっと身近に
神崎美容塾の塾長として後進の育成にも尽力。さらにYouTubeやTikTok、Podcastsなどのコンテンツを自ら作り、新たな美容発信をスタート。「私は基本、10年単位で物事を考えています。種をまき、ちょっとずつ耕し、花を咲かせたいというスタンスで。YouTubeを始めたのも、小学生などの若い世代に美容を伝えたいから。美容の力を次世代にまで広めていきたいです」

神崎さんが直接レクチャー
次世代の美容家育成プロジェクト、神崎美容塾。2021年に第1期が開始され、2022年に第2期も開催された。

登録者数15万人を達成!

Podcastsもスタート
『WONT(ウォント)』は、テーマを美容だけにしぼらない雑談Podcasts。「ザワッとしているカフェの居心地のよさをイメージしてる」と神崎さん。
「30代で耕したものが、代になってやっと咲き始めた」by神崎 恵
2025~【これから】
現状維持のために新たなチャレンジを忘れない
今後の目標は「現状維持をすること」と断言する神崎さん。その心は……? 「現状維持といっても、何もしないことではないんです。時代の流れは早いので、そこにフィットしていくためには、体力や気力、知識は必要。だからトレーニングや勉強はしなきゃいけないんですよね。そしてフットワーク軽く、新しいことにはどんどんチャレンジしてみる。それが私にとっての現状維持なんですよ」
撮影/三瓶康友(人)、久々江満(物) ヘア/赤羽麻希〈Un ami omotesando〉 メイク/北原 果〈KiKi inc.〉 スタイリスト/石関靖子 プロップスタイリスト/山本瑶奈 取材・原文/谷口絵美 ※BAILA2025年7月号掲載