作品ごとに異なる表情を見せる実力派俳優のキム・ダミ。強さと可愛らしさを兼ね備えた彼女の演技は、見る人の心に深く残ります。今回は、そんなキム・ダミの唯一無二の存在感を堪能できるおすすめ韓国ドラマを3作品をご紹介します。一度見たら忘れられない、キム・ダミの魅力にハマってしまうはず!
韓ドラマニアのライターがおすすめ!

ライター
KAORU
Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年数回は海外へ。2025年はソウル、シアトル、ソウル、台北へ。2026年はソウル、ソウル、台北、ソウルを予定。

ライター
YUKI
K-POPアイドル、俳優にインタビューを行うフリーランスライター。TOPIK6級取得。
CONTENTS
高校時代の元カップルが大人になって再会する、繊細なラブロマンス『その年、私たちは』

『その年、私たちは』
全16話
出演:チェ・ウシク、キム・ダミほか
Netflixシリーズ「その年、私たちは」独占配信中
あらすじ
高校時代、成績トップの生徒とビリの生徒が一緒に学校生活を過ごすドキュメンタリーに出演したことがきっかけでカップルになったクク・ヨンス(キム・ダミ)とチェ・ウン(チェ・ウシク)。10年後、ヨンスは広告代理店のチーム長としてバリバリ働き、ウンは正体を明かさない覆面画家として活躍していた。そんな折、当時の映像がSNSで話題となり、29歳になった現在の生活を撮影することに。5年前に別れてから一度も会っていなかった2人は、気まずい再会を果たす。
ここが見どころ!
元恋人同士が再会するラブストーリー。一見よくある設定に思えますが、本作はそこに“ドキュメンタリーの撮影”というエッセンスが加わり、ヨンスとウンの初々しい高校生時代、そして大人になった現在の姿が平行に描かれているところが新鮮! 双方の視点から「あの頃」を振り返り、ナレーションによって語られる主人公たちの“相手には言えない本当の気持ち”は、どれもリアルで胸に刺さるものばかり。主人公たちと一緒に思い出の映像を見ているような気持ちになりながら物語に没入することができるドラマです。
主演を務めるチェ・ウシクとキム・ダミは映画『THE WITCH/魔女』以来、3年ぶりの共演。『THE WITCH…』ではアサシンとして対立する関係だった2人が、本作では素直になれない元カップルを等身大で演じ、新たなケミを見せてくれています。
『THE WITCH…』以降も親交が続いていたそうで、ジャンルが180度異なる甘酸っぱくて切ないラブロマンスの演技も息がぴったり。本人たちも「最初からとても気楽だった」(キム・ダミ)、「お互いを信じて撮影することができた」(チェ・ウシク)とインタビューで語っています。

最悪の別れ方をしたウンとヨンス。5年ぶりに再会を果たすが……。
ウンは、両親の愛情をたっぷり受けて育ち、争いごとを嫌うマイペースな性格。自分を捨てたヨンスと再会したら水をかけて塩を撒くんだ!とずっと練習していた(そして実践する)という少し不思議ちゃんな部分や、ふわふわのパーマヘアがよく似合う柔らかい雰囲気などが、バラエティ番組で垣間見えるチェ・ウシクのいたずらっ子で人懐っこい素顔と重なります。
チェ・ウシクの出演作は『パラサイト…』しかり、『狩りの時間』(2020)、配信がスタートしたばかりの『殺人者のパラドックス』(2024)などがっつり&どっしり系が多いので、かわいいチェ・ウシクを堪能したいならぜひ本作を! また、“ウガウガファミリー”として親交の深いBTS・Vが歌うOST「Christmas Tree」にも注目です。
人に弱みを見せられない不器用なヨンスは、ウンへの当たりがまあまあ強め。“ツン”が多いからこそ時折見せる“デレ”な姿がかわいくてキュンときちゃいます。いつもはシャキッとしているけれど、酒に酔って感情がダダ漏れになってしまったり、大好きなおばあちゃんの肩でわんわん泣いたりと、人間味溢れる演技で『梨泰院クラス』のイソとはまた違ったキム・ダミの魅力に魅了されました。

制服姿も見事に着こなしてしまうキム・ダミとチェ・ウシク。
ヨンソとウンが別れた理由、そして大人になって再会してからも素直になれない2人が迎える結末とは? それぞれが抱える心の傷、将来への不安、挫折など、恋と共に人生の成長痛を経験していく主人公の姿は、誰しもがどこかで共感できることでしょう。
配信サイト
『その年、私たちは』
全16話
Netflixシリーズ「その年、私たちは」独占配信中
スカッとする“サイダー”な展開がやみつきに!『梨泰院クラス』

『梨泰院クラス』
全16話
出演:パク・ソジュン、キム・ダミ、ユ・ジェミョンほか
Netflixシリーズ「梨泰院クラス」独占配信中
あらすじ
父の仕事の都合で田舎町に引っ越してきた高校3年生のパク・セロイ(パク・ソジュン)は、転校初日に権力を振りかざして弱い者いじめをするチャン・グンウォン(アン・ボヒョン)を見かける。グンウォンは、セロイの父も務める国内最大飲食チェーン・長家(チャンガ)の御曹司。誰もが見て見ぬふりをしていたが、正義感の強いセロイは自身の信念に基づき、行動を起こす。その結果、たった1日で高校を退学になってしまうセロイ。さらに、グンウォンが起こしたひき逃げ事故により、父を失ってしまうのだった。それから7年後、ソウルのひときわホットな街・梨泰院で小さな飲み屋を開いたセロイは、成功を掴むため、長家を相手に無謀ともいえる戦いを仕掛ける。
ここが見どころ!

今回紹介する『梨泰院クラス』は、2020年1月から3月にかけて放送され、現在の世界的な韓国ブームの口火を切った作品。韓国ドラマブームはこれまでも何度もあったし、ほぼ毎年「ウェルメイドドラマ」と呼ばれる完成度の高い名作が生まれていますが、その中でも『梨泰院クラス』が韓国ドラマに馴染みのなかった層をもとりこにしたのは、スカッとした爽快感を与えてくれる勧善懲悪なストーリーが時代のニーズにガチっとマッチしたからなんじゃないかなと思うのです。
思い返すと、2020年初めはコロナ禍に突入した頃。真っすぐな信念を持って人生を切り拓いていくセロイの姿を通じて、先の見えない状況の中で感じていた不安や窮屈さが解消されたという人も多いはず。(私もそのひとりでした)
そんなスカッとする展開が魅力のドラマを、韓国では飲み物に例えて「サイダードラマ」と呼ぶのですが、10代にして天涯孤独の前科持ちになったセロイが、憎き長家と同じ飲食業界に入り、ビジネスで復讐していく様はまさにサイダー。テナントを追われそうになったり、仕入れ投資の妨害をされたりと、次から次へとやってくる試練に立ち向かっていくストーリーから目が離せなくなります。

ドラマの舞台になった梨泰院は、多国籍・多文化が共生する多様性に富んだエリア。本作は、セロイの仲間にIQ162の天才でソシオパスなチョ・イソ(キム・ダミ)、元ヤクザのチェ・スングォン(リュ・ギョンス)、トランスジェンダーのマ・ヒョニ(イ・ジュヨン)、韓国人の父を持つ黒人のキム・トニー(クリス・ライアン)と個性的なメンバーを登場させ、社会的マイノリティについて描いているところも見どころとなっています。
「俺の価値をお前が決めるな。俺の人生はこれからだ」(第4話より)
「お前はお前だ。他人を納得させなくていい」(第12話より)
セロイが求めるのは、不当なことや権力者に振り回されない“自分が主体である人生”。信念を持ち、自分を奮い立たせ、仲間を守るセロイの言葉には、悩んだり迷ったりした時に背中を押してくれるメッセージが込められています。

主人公の活躍はもちろんのこと、サイダードラマは悪が悪であるほど盛り上がるもの。セロイの宿敵となる長家の創業者チャン・デヒは、長家を守るためなら息子をも容赦なく切り捨てる冷酷な経営者。一代で飲食業界を牛耳る存在に成長しただけあり、ただそこにいるだけで威圧されてしまう凄みに、見ているこちらも緊張させられっぱなし。
業界トップの大企業を率いるデヒにとって、個人店からスタートしたセロイを業界から追放することは朝飯前なはずですが、富と権力で周囲を支配してきたデヒは、あの手この手を使ってセロイを信念からへし折って“土下座”をさせることにこだわります。これがもう怖くて、憎たらしいこと!
演じたユ・ジェミョンは40歳で映像作品に本格進出。遅咲きながら、さまざまな作品で存在感を放ち、『梨泰院クラス』で一躍有名に。今や韓国ドラマ・映画に欠かせない名バイプレイヤーです。本作では敵同士ですが、セロイ役のパク・ソジュンとは『花郎 〈ファラン〉 』(2016)でも共演しており、同作では王子を守るチャーミングな護衛役を演じました。

すべての元凶であるデヒの長男グンウォンも強烈。 虎の威を借る狐という言葉がぴったりなわがまま御曹司で、とにかくふてぶてしい! 父からの愛に飢え、後継者として認めてもらえないコンプレックスが悪い方へと働き、とんでもないモンスターへと成長してしまいます。
演じるのは『ユミの細胞たち』シリーズ、『軍検事ドーベルマン』(2022)などで知られるアン・ボヒョン。アマチュアボクサーからモデルに転身して俳優になった異色の経歴の持ち主で、普段は筋トレに励むキャンプ好きな好青年なのですが、『梨泰院クラス』では同一人物とは思えないほど目つきから完全な悪役に。サイダーのスカッと感を高めてくれる、デヒ&グンウォンのカリスマとも言える圧倒的な悪党ぶりにも注目です!
配信サイト
『梨泰院クラス』
全16話
Netflixシリーズ「梨泰院クラス」独占配信中
息ぴったりの名バディにエンドレスで萌える! 本格ミステリー『ナインパズル』
『ナインパズル』
全11話
出演: キム・ダミ、ソン・ソック、キム・ソンギュン、ヒョン・ボンシクほか
ディズニープラス スターにて全話独占配信中
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あらすじ
ある日、男が殺害され、現場にはパズルのピースが残されていた。第一発見者は姪のユン・イナ(キム・ダミ)。事件を担当した刑事キム・ハンセム(ソン・ソック)は、イナを容疑者として追っていたが、真相はわからぬまま未解決事件となる。そして 10 年後、イナはその並外れた観察力で犯人の心理的動機を暴く天才プロファイラーへと成長していた。それでもなお、ハンセムが疑念を捨てられない中、イナの元にある日、郵便が届く。中に入っていたのは、10 年前の殺害現場に残されたパズルのピースと完全に一致する、”新たなピース”。それを合図に連続殺人が始まり、イナとハンセムは再び事件の謎へと引きずり込まれていく――。
ここが見どころ!
タイトルが表すように、犯行現場に残される、事件前にイナのもとに届く、といったジグソーパズルの謎とともに、連続殺人事件を暴く本格ミステリーなのですが、「これ……全員犯人なんじゃ⁉」と、思わせる巧妙なストーリーに、スタイリッシュな映像・美術・音楽。そこにソン・ソックとキム・ダミによる、息ピッタリのバディ感が強烈な存在感を放った作品です。

ではもう少し詳しく、あらすじを説明していきますね。
物語は、ある邸宅から始まった——高校生のユン・イナ(キム・ダミ)が帰宅すると、室内は真っ暗。足元に、一片のジクソーパズルが落ちていることに気づく。目の前には前・警察署長だった叔父の遺体が……。事件の第一発見者で唯一の目撃者となったイナは、なぜか帰宅してからの記憶を失ってしまうのでした。強力チームの新人刑事、キム・ハンセム(ソン・ソック)は、イナを容疑者として疑い始めます。
それから10年後、イナはプロファイラー(犯罪分析官)としてソウル警察庁に赴任。鋭い分析と洞察力によって犯人を自白に追い込む彼女のプロファイリング能力は、高く評価されていました。一方のハンセムは、イナを叔父殺しの容疑者として追い続け、結果を残せずにいたのでした。
ある日、イナのもとに新たな一片のパズルが。10年前、足元に落ちていたパズルと同じ作者の作品であると確信したイナは、駐車場に停められた車の中に女性の変死体があるのを発見します。再び第一発見者となったイナ。10年前の殺人との関係はいかに……というのが、9つのピースが謎を解き明かす、物語のはじまりです。

謎解きやストーリー、そしてソン・ソックのメロ男ぶりも本作の推しポイントではあるのですが、じつはキム・ダミのファッションも見どころのひとつ。
彼女が演じるイナは、両親を早くに亡くし、一緒に暮らしていた叔父も殺されてしまったため、若くして莫大な財産を相続。というわけで、職場である警察庁に、ボッテガ・ヴェネタのショルダーバッグを片手に、真っ赤な車(ランボルギーニ ウルス!)で出勤するツワモノ。さらに『名探偵コナン』のような謎解き探偵を髣髴(ほうふつ)とさせるネクタイを締めるなど、メンズライクな着こなしがとてもスタイリッシュ。
ネクタイを使ってマニッシュモードにしたり。赤の小物を使ってキュートさをプラスしたり。デザイン性の高いコートや羽織物など、思わずマネしたくなる仕事着の着こなしテクが満載♡ 推理しながらオシャレ度が上がる、ひとつぶで2度おいしいミステリーとは、まさに本作のこと!
ちなみに、ソン・ソック演じるハンセムのファッションは何というか……ニット帽がトレードマーク。敢えて野暮ったさをアピールしていますね。ファッションの感度は正反対ですが、イナとハンセム、バディ2人の相性は最高!
程よく保った距離感が、ふたりの関係性を高めていまして、テンポのいい会話劇にほっこり。年齢差がひと回りもある年下のイナに引っ張られ、翻弄されるハンセムがいい感じで笑えるのです。イナはハンセムに重い荷物を持たせたり、いつもかぶっている彼ご自慢のニット帽を「フタ」と揶揄ったり。しまいには「カレー男」だの「老害」だの、呼びたい放題(笑)。「好奇心旺盛な飼い主の女のコと、彼女に翻弄される大型犬の日常」と言いますか、その様子がほほえましくて。

登場人物のほとんどに犯人疑惑があるんですけど、イナはハンセムを疑っていません(最初は疑っただろうけど、早い段階で疑惑から外れたと思われます)。ハンセムはずっとイナを疑っているんですけど、イナに振り回されながらも次第に信頼を築き、ふたりはバディを組むことに。
一方、ハンセムは、ひとことで言うと、ミステリージャンルを愛するオタク(言われてみれば、服装もそれっぽい)。なので、イナがハンセムの好きなジャンル作品に興味を持ってくれたとわかると、飼い主にほめられた大きなワンコのように、よろこびがダダ漏れます(笑)。
好きなものをほめられると途端に感情を隠せなくなるあたりが“オタク”という生きものの習性をピタリと表現しているというか、暴力的なまでに愛らしいソン・ソックの魅力を最大限に引き出しているな、と。
個人的にはメインの真相解明より、劇中、街で起こる「ゆる~い事件(ふんわりとしたお困りごと)」に挑み、イナの鋭いプロファイリングとオッサン(というかオタク)いじりで遊ばれているハンセムが、あたふたしながら七転八倒する姿をエンドレスで観ていたいな、と思いました。
配信サイト
『ナインパズル』
全11話
ディズニープラス スターにて全話独占配信中
キム・ダミの魅力が光るおすすめ韓国ドラマのポイント
キム・ダミの魅力がしっかりと感じられる韓国ドラマを3作品ご紹介しました。強さと可愛らしさを兼ね備えた独特の存在感と、作品ごとにガラリと印象を変える演技力は、観る人を自然と引き込んでいきます。ぜひ気になる作品からチェックしてみてください!







































































