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【管理職女性にインタビュー】株式会社メルカリ・田辺めぐみさん「管理職は仲間が増える強みがある」

業務内容も仕事に求めるやりがいも持って生まれた個性も様々な人たちの経験談から見えてくる、自分らしいキャリアの築き方のヒントとは? 今回は管理職になることを選んだ、株式会社メルカリの田辺めぐみさんにお話を聞きました。

【管理職を選んだ先輩】株式会社メルカリ・田辺めぐみさん

田辺めぐみさん

株式会社メルカリ 「メルカリ ハロ」プロダクトマネージャー責任者

田辺めぐみさん(42歳)


空いた時間で簡単に仕事を探すことができるアプリ「メルカリ ハロ」の立ち上げから参画。メルカリを退職して独立した経験があるものの、挑戦を応援する社のカルチャーに共感し2年前に復職した。

管理職はタスクではなく仲間が増える強みがある

33歳でメルカリでは女性として初めてプロダクトマネージャーの管理職に抜擢された田辺さん。学生時代からリーダーを任される経験が多かった彼女にとって、管理職になることは「より大きな挑戦ができるワクワクしかなかった」そう。

「自分がプレイヤーだったときはサービスを成長させることだけを考えていましたが、マネージャーになってからはサービスだけでなく組織への貢献を考えられるようになったことが大きな変化。今はスキマバイトサービス『メルカリ ハロ』のプロダクトマネージャーの責任者として企画担当者やデザイナー、エンジニアを取りまとめ、コンセプトづくりや戦略のロードマップづくり、アプリの開発やメンバーの採用について責任を持たせてもらっています」

「メルカリ ハロ」は今年の4月にサービスをスタートさせてから登録者数800万人を突破。急成長を遂げるサービスに携わっているのは、田辺さん自らが採用に関わった多様なバックグラウンドを持つメンバーたち。

「メルカリではプロジェクトごとに社内外からメンバーを募集するのですが、起業を経験した人や、金融のプロフェッショナル、エンジニア経験がありアプリ開発の幅広い知識を持つ人など、専門性の高いメンバーが集まっています。ドイツや中国、ベトナムなど外国籍のメンバーもいますし、約半数が女性。私がいなくても自走できる、多様性のある優秀な人材ばかりです」

管理職としてパワフルにキャリアを築いてきたように見えるけれど、過去には壁にぶつかったこともあった。

「DeNA時代に初めて責任者を任されたのですが、成果が出せずひとつ下のポジションに落とされたことがあったんです。当時はひとりでサービスを伸ばさなければいけないと思い、肩ひじを張っていたんでしょうね。一度メンバーに戻ってみると、みんながもっと積極的に私と話す時間を持ちたかったのだと知りました。そのときの経験から、管理職はタスクが増えるのではなく仲間が増えることだと考えるようになりましたし、メンバーの能力が最大限に生かせる組織づくりを目標にするようになりました。週2〜3回の出社日は1対1の面談や顔を合わせながらのアイディア出しをする時間に費やしています。自分に限界があることを知った過去の経験は学びになりましたし、今では私の強みになっています」

子どもを産んだことでさらに仕事での武器が増えた

2022年に双子を出産し、以前と同じように働くことは不可能だと実感。「限られた時間の中で生産性や成果を最大化すること」はもちろん「自分にしかできないこと」を探求するように。

「ベビーシッターサービスを利用するようになったことで、『メルカリ ハロ』へのユーザー視点のインプットが増えました。育児をしながら管理職をしている私の姿を見て、この1年で産休から復帰したメンバーも2名います。女性ならではの相談を受けることも増えましたし、理解あるチームだと思ってもらえているのは嬉しいですね。出産前の状態がベストなわけではありません。育児と管理職、両方の経験があることが、自分の価値だと思っています

とはいえ産休・育休でキャリアが中断され、仕事のスキルが落ちるのではないかと不安を抱いたことも。田辺さんの胸に刺さったのは「キャリアとはハシゴではなくジャングルジム」という、Meta(旧Facebook)社初の女性COOが語った言葉だった。

向いていなかったらポジションを降りてもいいし、横に移動したり、一度立ち止まったっていい。いろんな景色を見ながら自分らしい働き方を見つければいいと思っています。今、管理職が自分に務まるか不安を抱く女性が多い傾向にありますが、経験していないことはいくら想像しても仕方ありません。失敗してもあとから課題を解決することは可能。チャレンジしてみて初めて、意外に管理職が向いていることに気づくこともあるかもしれません」

「管理職になればもっと大きな挑戦ができる。ワクワクしかありませんでした」

「一緒に働きたい優秀な人材を採用できるのもメリット」

「一緒に働きたい優秀な人材を採用できるのもメリット」

田辺さんのHistory

24歳 2006年

 株式会社NTTデータ入社
 エンジニアや営業を担当
 

29歳 2011年

 株式会社DeNA入社
 ソーシャルゲームのプロダクト責任者に
 

31歳 2013年

 株式会社スマートエデュケーション入社
 プロダクトオーナーに
 

管理職を選んだ
33歳 2015年

 株式会社メルカリ入社
 プロダクトマネージャーの管理職に
 

38歳 2020年

 起業
 プロダクトスクールの運営、
 コンサルティングを行う
 

40歳 2022年

 株式会社メルカリに復職
 
 

管理職になる? ならない? 田辺さん的回答

一度挑戦してみて! 課題はあとからいくらでも解決できます

撮影/花村克彦〈Ajoite〉 取材・原文/松山 梢 ※BAILA2025年1月号掲載

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