読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。目についた今が、復習のチャンス!大人のための今更漢字力検定、第554回は「坩堝」の読み方です!
今日のお題【坩堝】
「興奮の○○○」なんて言い方で使われます。
■ヒント
「坩堝」の意味は、
「①金属・ガラスなどを溶解、または灼熱するのに使う耐熱性の容器。②(比喩的に)多くの人々が、一様に熱狂している状態。また、さまざまなものが混じっている状態。(集英社『国語辞典』[第3版]より)」
■使い方はこう!
「3年ぶりに開催されたフェスは興奮の坩堝だった」
「ニューヨークはかつて人種の坩堝と呼ばれた」
正解は……
↓↓↓
■正解は……
正解は……「るつぼ」でした!
辞書にある通り、坩堝は金属やガラスを溶解する容器のこと。
マグマのように灼熱に燃えたぎる様を、興奮や熱狂する様子に例えて「興奮の坩堝」と言ったり、
多くの人種が暮らす都市のことを「人種の坩堝」と言ったりします。
■「人種の坩堝」はもう古い!?
なんと「人種の坩堝」という言い方は、本場のアメリカやカナダでは今は使われなくなっているそうです。
多様な文化が混ざりあっていても、坩堝に入れたように溶け合うわけではないということから、
アメリカでは「人種のサラダボウル」、
カナダでは「パッチワーク」と言っているそう。
多様性を大切にする時代。覚えておくといいかも!
取材・文/高橋夏果