良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから!ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第5回は、「ちょっといいですか?」。
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■「ちょっといいですか?」がNGなのはなぜ?
「ちょっと」は人によって受け取り方が異なります。
「3分」「30分」「1時間」をちょっとだと思う人もいれば、「食事でもしながら話したほうがいいかな?」と思う人も。
この時間感覚の違いが、人と人がすれ違う大きな原因になることが多いのです。
つまり「ちょっと」といったあいまいな言葉で、相手がこちらの「つもり」をわかってくれると思ったら大間違いなのです。
■言いかえるならこれ!
「ちょっといいですか?」はNG。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「10分ほどお時間ありますか?」
が正しい!
具体的に時間や期限を伝えるのがポイントです。
■同じように間違いやすい表現は?
たとえば、会社で電話をとって担当者が不在だったとき「後ほどかけ直すよう申し伝えます」と相手に伝えるとどうでしょう。
「後ほど」を、短い人は「5分」「10分」、または「30分」から「数時間」。さらに「その日中」「翌日まで」と思う人もいてかなり幅が出ます。
返事をお待たせする場合も、「明日のお昼までにお返事します」というように、具体的に期日を伝えられるといいですね。
■引用したのはこちら
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子