良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから!ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第7回は、「要領がいいね」。
fizkes/shutterstock
■ほめ言葉で「要領がいいね」がNGなのはなぜ?
「要領がいいね」という言葉には、「処理の仕方が上手い」といった手際のよさを意味する一方で、「巧みに立ち回って人に取り入るのが上手い」といったネガティブな意味もあるからです。
言われたほうは、後者のマイナスの意味として受け取りやすいので、「どうせ要領がいいだけでしょ」とマウンティングされているように感じるかもしれません。
■言いかえるならこれ!
ほめ言葉で「要領がいいね」はNG。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「仕事が早いね」
「段取りが上手だね」
ならOK!
具体的な行動をほめましょう。
■さらに上手に使うには?
意識してほしいのは「表情」。ほめ言葉は嫉妬の裏返しになりやすいので、言い方を間違えると悪い印象を与えます。
表情が冷たいと、ほめ言葉も口先だけに聞こえて本心ではないと思われますので、笑顔を忘れないようにしてください。
■引用したのはこちら
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子