良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから!ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第8回は、「できればやりたいのですが」。
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■断るときの「できればやりたいのですが」がNGなのはなぜ?
「断ったら嫌われるかも」と心配になってつい言ってしまいがちですが、そう言われると「やりたいと言うならやってよ」と思ってしまう人もいます。
場合によっては、「本当にその気があるなら他のことを調整してほしい」と交渉してくるかもしれません。
その気がないのにあいまいな返事をしないことが大切です。
■言いかえるならこれ!
「できれはやりたいのですが」はNG。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「都合が悪いためできません」
が正しい!
断わるときは率直に言うのがいちばんです。
■同じように間違いやすい表現は?
「その日は別の約束があって」と言い訳するのもよくありません。別の予定を優先するのは、「あなたよりも大切なことがある」ととらえられ、相手の気分を害することもあるからです。
また、断るときに間違っても「病院に行く」などと嘘をつかないことです。別の場所で関係者と出くわして、信用を失った人も。よけいなひと言で墓穴を掘らないようにしましょう。
断わるときに必ずしも理由を伝える必要はありません。断わり文句は「シンプル」かつ「ストレート」に。
■引用したのはこちら
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子