良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから!ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第3回は、「させていただきます」の言いかえについて。
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■「させていただきます」の多用がNGなのはなぜ?
多用することで、恩着せがましく感じられてしまうからです。
「連絡させていただきます」「検討させていただきます」と頻繁に書かれたメールを読むと「こちらが頼んだわけじゃないけれど……」と思えることはありませんか?
「させていただきます」は「させてもらう」の謙譲語で、「相手の許可をもらっていること」と「恩恵を受けていること」の二つの要件を満たす場合に使う言葉。
たとえば、病気になったときに上司に会社を休む許可を得て、療養できる恩恵を受けたときに、「それでは今日は休ませていただきます」という使い方は適切です。しかし、多用することでやはり違和感を与えるので、同じような言い回しには工夫が必要です。
■言いかえるならこれ!
「させていただきます」の多用はNG。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「いたします」
が正しい!
自分の行為を伝える場合は、「返信いたします」「連絡いたします」でいいのです。
■同じように間違いやすい表現は?
過分な配慮の例では、「よろしかったでしょうか」もあげられます。
今やりとりしていることを確認する場合、「よろしいですか」で充分です。過度な言い回しは避けましょう。
■引用したのはこちら
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子