良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから!ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第2回は、目上の人への「ご苦労さまでした」の言いかえについて。
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■目上の人への「ご苦労さまでした」がNGなのはなぜ?
「ご苦労さま」という言葉は、上の立場の人が目下の人に対して使う表現だからです。
その意味を知らずに使うと、相手によっては「きみにご苦労さまなんて言われる筋合いはない!」と腹を立てられてしまうこともあります。
目上の人に限らず、同僚でも、このひと言がきっかけで人間関係がこじれるケースも。
なぜなら、「ご苦労さま」と言われたほうは、「あなたの部下じゃない」と反発心を感じるからです。
■言いかえるならこれ!
目上の人への「ご苦労さまでした」はNG。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「お疲れさまです」
が正しい!
第一声の挨拶として相手をねぎらいたい場合は、こちらのほうがベターです。
■さらにほかの表現は?
最近は、「疲れていないときにお疲れさまですと言われても……」と気に障る人もいるようです。
単なる挨拶であれば、「おはようございます」「こんにちは」「失礼いたします」といった言葉のほうが無難でしょう。
ねぎらいの言葉であれば、「おかえりなさい」「〇〇の件が無事に進んだようで何よりです」と言うことで気持ちが伝わると思います。
■引用したのはこちら
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子