良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから! ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第61回は、「そのうち一緒に、お食事にでも行きましょう」。
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■「そのうち一緒に、お食事にでも行きましょう」がよけいなひと言なのはなぜ?
「そのうち一緒に、お食事にでも行きましょう」と曖昧な言い方をすると、その受け取られ方はさまざまです。
仕事仲間でも友人でも「今度ランチでも」などと、声をかけ合うのはよくあること。単に「さようなら」「またね」言うだけではそっけないので、社交辞令で言うことも。
中途半端な言葉選びでは、言われた側は、本気で誘っているのか社交辞令なのかがわかりません。相手によっては「あの人は口先だけの人だ」と思われてしまうこともあるでしょう。
■言いかえるならこれ!
相手を食事に誘いたいとき「そのうち一緒に、お食事にでも行きましょう」と言うのはよけいなひと言!
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「月末あたり、お食事しませんか?」
が正しい!
社交辞令と本気の違いは、話の具体化で決まります。
■さらに上手に使うには?
親しくなりたい人へは、具体的な提案をしましょう。ランチに誘いたいなら、「今度ぜひランチしましょう。今月の下旬頃はご都合いかがですか?」というように、話を具体化して進めること。
それでもし相手の都合が合わない場合は、その場で「代案」を出してみましょう。それでも調整がつかなければ、相手のほうが社交辞令で返事をした可能性もあるので、無理に誘わないほうが迷惑になりません。
本気と社交辞令を勘違いしない・させないように意識しましょう。
■引用したのはこちら
好かれる人の言葉選びを身につける 大人の伝え方練習帳
宝島社 大野萌子著
大野萌子
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子