良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから! ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第73回は、「うそですよね?」。
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■「うそですよね?」がよけいなひと言なのはなぜ?
びっくりするような話を聞いたとしても「うそですよね?」といきなり疑うのは、相手の言うことが信じられないと否定していることになります。
逆の立場で、自分が話したことを「うそ?」「うそでしょう?」と半信半疑に思われたら、続けて話をする気がなくなりますよね。
似たような返事として、相手の話に驚いたときに、「信じられない!」という言葉もよく使われます。
これは話の内容に驚いた気持ちを表す感嘆語ですから、相手のことを否定しているわけではありません。ただやはり、疑心暗鬼のニュアンスが含まれると心に留めておきましょう。
■言いかえるならこれ!
びっくりするような話を聞いたときに「うそですよね?」と返すのはよけいなひと言!
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「本当ですか?」
が正しい!
いきなり疑われると、話している相手がガッカリしてしまいます。
■さらに上手に使うには?
すぐに信じられない話であれば、「本当ですか?」と肯定的な聞き方をすると、「本当なんですよ! それでね……」と話を続けやすくなるものです。
「信じられない!」という表現も、「信じられません! そんなことがあったんですね」と、相手の話を受け入れる言葉をプラスしたほうがベターです。
うっかり口にしたひと言で少しでも悪い印象を与えると、結局は自分に返ってくるので注意しましょう。
■引用したのはこちら
好かれる人の言葉選びを身につける 大人の伝え方練習帳
宝島社 大野萌子著
大野萌子
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子