相手を褒めたい気持ちはあるけど、実際どうやって褒めればいいの? 褒め下手さんあるあるなお悩み事例に、褒め上手なお二人、イラストエッセイスト犬山紙子さんとリクルートエージェント カスタマーサービス3部 部長 中村果代さんがアドバイス!
イラストエッセイスト
犬山紙子さん
エッセイストとして多数の連載を持つほか、コメンテーターとしても活躍中。著書に『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』(扶桑社)など。
リクルートエージェント カスタマーサービス3部 部長
中村果代さん
転職エージェント、カスタマーサービス部門の部長として約75人をマネジメントしている。リクルートエージェントは、仕事について表彰する機会や、褒め合うことも多いそう。
【To 職場全体】Q 相手の見た目や持ち物を褒めたいとき、何がOKで何がNGなのか。細かいところまで見ていると引かれそうだし…(40歳・IT系)
A
「変えたね」ではなく、そこにある事実を褒める(中村さん)
「“ネイル変えたね”など、変化の指摘は観察されている印象を持たれるかも。“ネイル可愛いね”など、そこにある事実のみを褒めて」
それを選ぶ相手のセンスに落とし込んでみて(犬山さん)
「容姿の“持って生まれたもの”は触れるべきではないですね。持ち物はそれ自体を褒めるのではなく、“それを選ぶあなたのセンスが素敵!”だとより◎」
【To 取引相手】Q 特にはじめましての相手には、褒め言葉がわざとらしく聞こえていそうで心配になります(34歳・製薬会社)
A
無理して褒めようとしないほうがベター(中村さん)
「“話を聞く”から始めましょう。会話から相手のよさを探すぞ! と聞き役に回り、本当に心が動いた瞬間に褒めればきっと自然です」
知ったかぶりして褒めるのを避けてみよう(犬山さん)
「知ったかぶりの褒めだけはモヤモヤの原因になるかも。相手本人や会社のことで、よく知らない部分には触れずに褒めよう!」
お世辞だって本当は悪くない by 犬山さん
「“噓をついているみたい”と気にする方もいるようですが、お世辞は“雰囲気をよくしたい”という善意によるものなので、何ひとつ悪いことじゃないですよ! 極端な太鼓持ちにならなければ気にしなくていいと思います」
イラスト/二階堂ちはる 取材・原文/東 美希 ※BAILA2023年5月号掲載