大人になってから上京した5名のスーパーバイラーズが上京に迷う人が悩みがちなポイントにアドバイス! 家賃や人間関係などリアルな不安も解消。
迷っている人が知りたいのはこれ! “大人の上京”質問List
Q1上京したら「イメージと違った」ことは?
Q2東京で住む場所を選ぶときの指針は?
Q3東京で働くって、実際どうなの?
Q4東京の人間関係って冷たくないの?
Q5上京して感じるメリットはどんなこと?
【29歳で上京】理由は…夫の転勤(小野絵里さん)
「夫の転勤で8年住んだ大阪から東京へ。興味のあったフラワーアレンジを仕事に」
A1「よくも悪くも、イメージとの差はなかったかも。思ったより芸能人の方を見かけたので、“本当にいるんだ!!”と驚きました(笑)」
A2「ひと口に“東京”といっても広いので、探せば家賃が高くないところもあります。何に重きを置くかを決めて、それに合う条件の物件を探しましょう!」
A3「東京は仕事のチャンスがたくさんある! 私はもともと介護職でしたが、上京をきっかけにフラワーアレンジの仕事へ転職。今勤めている生花店は、フラワーアレンジメントの資格を持っていない未経験の私を働かせてくれました。そこで働きつつ屋号を取り、個人でも依頼をいただくようになっています。人脈をつくる上でも、東京にいることはとても大きいですよ」
A4「東京は新しい人でもコミュニティに入りやすい環境。けれど様々な人がいる分、仲よくなる相手をつくるのは大変かも。今はSNSがカギになると思うので、積極的に使ってみてください」
A5「今の職場は高級ブランドの生け込みも手がけるお店ですが、入社時は知らなかったんです。そういう機会があるのは東京ならではですよね」
【28歳で上京】理由は…自分の転勤(松田みさきさん)
「やりたい職種にチャレンジするため異動を希望し、滋賀から単身赴任!」
A1「イメージと違う、というよりイメージ以上だったのは家賃に対する家の狭さです! 家賃が高いのに日が当たらない物件も多い……」
A2「都心に近いほど家賃は上がり、その分部屋も狭いです。都心に住んで便利さを取るか、郊外に住んで広さを取るかは決めておいたほうがいいです。私は便利さを取って狭い家に住んでいますが、部屋の広さは心のゆとりにもつながるのだなと感じるようになってきました(笑)」
A3「地方よりも今どきの働き方がしやすい雰囲気はある。他社の人とも交流しやすいのはメリットです」
A4「社会人になると友達がつくりにくくなるのはどこにいても同じ。でも、東京にいたほうが出会うチャンスは増えると思います。ただ、そこから友達になれるかは自分の行動次第。“東京だから友達をつくりやすい”というわけではないかもしれません」
A5「はやりのものや最新のものはやはり東京発が多いですね。イベントや店舗も主要都市である東京は優先的に開催・出店されます。仕事に関しては、リモートで働くことができれば東京である必要はないと思います」
【32歳で上京】理由は…結婚・夫の転勤(大山麻央さん)
「夫の転勤で大阪から東京へ。同時に金融からアパレルに転職しました」
A1「満員電車ばかりと思っていましたが、路線によっては通勤時もストレスがないくらいにはすいています。日々のスピードは大阪の速さに慣れていたので、むしろゆっくりに感じました(笑)」
A2「夫の仕事が激務なので、夫の職場から近いことが最優先事項でした。私の職場からも通勤時間30分ほどのところを探したので、東京の中心地に住んでいます。その代わり少し築古で狭めの家ですが、大好きな猫も飼える物件なので満足しています」
A3「特に“東京だから~”という違いは感じません。場所よりも、どの会社で、どういう働き方を選ぶかだと思います。ただ、東京は人が多く、代わりの人員も見つかりやすいので、産育休は取りやすい気がします」
A4「私の場合は学生時代の友人がわりと東京にいるので、久しぶりにつきあいが復活して楽しいです。イベントごとも多いですし、有名な出会いスポットもあるのでシングルの人も出会いが増えると思います♪」
A5「東京出身の人は意外と少なく(笑)、様々な土地で育った、様々なバックグラウンドのある方に出会えるのが楽しいです」
【29歳で上京】理由は…キャリアアップ(横井万里子さん)
「30歳直前、最後のチャンスかも?と、愛知から上京し広報職にチャレンジ」
A1「おしゃれなスポットやお店がたくさんあるけれど、ありすぎて迷う。行動範囲は意外と広がらないですね(笑)」
A2「東京はリモートできる会社も多いので、住宅設備は大切! 無理しない範囲の家賃でも、自分の譲れない条件3つはかなう家がベスト。ずっと家にいるのがしんどいタイプなら、家の近くに仕事ができそうなカフェやスペースがあるかも大切なポイントです」
A3「イメージどおり優秀な人は多いですが、そういう人ほど面倒見がよく、尊敬できる人が多い印象。職場環境の当たりはずれは、地元と変わりないかも。でも、転職は当たり前だし、挑戦して失敗しても、巻き返すことが可能な環境が東京にはある。臆せずどんどんやりたいことをやってみると意外と応援してくれる人が多いですよ!」
A4「同じように地元を離れて寂しいと感じている人も多くいるので、動けばつながりができやすいし、そういう状況でできた絆はむしろ強いかもしれません」
A5「感度が高くいられる。逃げたくなったら逃げられる選択肢がたくさんある。そしてなんといっても、楽しい!」
【26歳で上京】理由は…住んでみたくて(岩見果歩さん)
「大学も就職も地元の兵庫。東京への思いが募り、思い切って転職&上京」
A1「地元と同じ金額を出しても、食事の美味しさは下がっているような気がしました。地元のほうが安くて美味しいものがあったかもしれません」
A2「実家が駅から徒歩15分と少し遠かったので、東京では“絶対に駅から近い家!”と決めていました。一人暮らしなので、知らない街で怖い思いをしたくなくて。比較的栄えている駅の近くにしようと思っていましたが、その“駅”をどこにするかについては、決め方がわからなかったので半ば博打的に決めました(笑)」
A3「職種や会社、部署によると思いますが、私の環境はあっさりな感じ。陰湿に感じることも少ないような気がします」
A4「Instagramやスーパーバイラーズの前に参加していた雑誌の読者組織で、知り合いや友達を増やせました! 座談会などを通して共通の好きなものがある子と仲よくなったり、Instgramで相互フォローになって趣味が合いそうな子を誘ってカフェに行ったり、自分から動くと友達をつくる手段はたくさんあります」
A5「近くの大きな駅に行けばなんでもあること。もう東京から離れられない気がします」
撮影/nae. 取材・原文/東 美希 ※BAILA2023年8・9月合併号掲載