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【令和のリアル転職記】時短勤務でフルリモートが条件!タイムパフォーマンスを重視して転職したワーママをルポ

自分らしい働き方を手に入れた人の、転職活動のやり方、転職経験から学び得たことなどをレポート! 今回は、転職回数2回・ライフスタイルを重視してタイムパフォーマンスを意識した転職をした長 佳織さんを紹介。

ライフスタイル重視転職 長 佳織さん(34歳・エンジニア)

「時短勤務が私のフルパフォーマンス」。そう伝えることでキャリアアップ!

長 佳織さん (34歳・エンジニア)

二人の息子を育てるワーママとしての再出発。1回目の転職の、原動力のひとつに

新卒でエンジニアとして就職したのち、2回の転職を経験している長さん。数々の採用面接の経験を通じて、「自分の状況や働き方は、隠さずに伝えたほうがいい」と実感しているのだとか。

「私の場合、最初の転職は、離婚と二人の息子を抱えての再スタートでした。時短勤務を希望していましたが、その条件だけで書類選考を落ちたり、『フルタイムで働けないか』と言われたこともありました。そんななかでも『離婚します』『ワーママとして時短でやっていきたいです』と伝え続けたことで、私の働き方に理解を示してくれた会社がありました」

最初の転職では、女性初のエンジニアとして会社に入ることに。

「新卒で入った会社で、すでに経験を5年以上積んでいたので、エンジニアとしては中堅どころ。新しいことに挑戦したい、という気持ちも転職の理由でした。2社目は、未経験からエンジニアへの転職もサポートするサービスもやっている会社で、エンジニア以外にも、面接、スカウトなどの業務にも関わりました。そこで知ったのが、求職者の家族構成や個人的なライフプランは、採用側からは、踏み込んで聞けないという現実。だからこそ、面接で、求職者側から自己発信する大切さを感じましたね」

自分が幸せな働き方を考えた末に、面接でしっかりアピール!

そして現在の会社へ、2回目の転職。これは自分のタイムパフォーマンスをより強化して働きたかったから。

「子育てし、仕事も充実させ、私自身もハッピーな働き方を考えた結果、無理してフルタイム勤務しても行き詰まるだけだなと。そこでたどり着いたのが“フルリモートで時短勤務”。副業で大人女子の学校『ライフデザイン講座』の講師業も始めていたので、副業OKの会社で働けたらなと。2回目の転職活動では『フルリモートで時短が、私の力を最大限に発揮できる働き方です!』と伝えました」

こうした工夫を重ねて、今は自分らしいライフスタイルを貫けている。

「フルリモート、フルフレックス制で、標準的な勤務時間は9〜18時頃ですが、私は子どもたちのお世話があるので朝は早めに仕事を開始し、16時頃には終了。同僚たちは、10時には仕事を始めて、用事で中抜けをする人も多い。全員が柔軟性のある働き方をしているから“ワーママだけ特別”みたいな感覚がないのが、精神的にも楽です」

収入面でも融通が利いたとか。

「前職よりも基本年収をかなり上げてもらえました。ただし今の会社は、フルタイム勤務ができる人を探していたので、私が働けない分は時短控除で差し引かれるかたちに。トータルだと同じか、少し増えたぐらい。でも『厚生年金が高くて悲しいです』など、人事に相談に乗ってもらえますし、お金の話も言いやすい環境です。エンジニア業界の中でも私のような働き方はまだ少ないものの、多様化のひとつとして受け止められているし、ワークライフバランスを重視する人も増えてきました。いい流れだなと思います」

転職経験2回

転職ヒストリー


22歳 (株)CARTA HOLDINGSにエンジニアとして入社
大学を卒業後、新卒エンジニアでキャリアをスタート。この1社目で基礎的なスキルを身につけた

28歳 2018年➡株式会社divに一人目の女性エンジニアとして転職
離婚と同時にキャリアアップのために初の転職。女性が少ない業界で、エンジニアのキャリアをさらに積みながら人事の仕事も経験
結婚し、25歳で長男、28歳で次男を出産。第1子の育休からの復職が26歳。そこから現在まで時短勤務のスタイルに

33歳 2022年➡Classi株式会社に時短勤務社員として転職
フルリモート、フルフレックスを前提とした現職へ。プロジェクトに入ってエンジニアの仕事をこなしながら、若手社員の育成や教育も行っている
「自分にとって最も効率がいい働き方ができる」「副業もできる」などを視野に入れて、2回目の転職

会社は変わっても、エンジニア職を貫いているのが、長さんの転職スタイル。「最初の転職の際は、ほかの業種からも内定をいただいて。憧れていた仕事だったので迷いましたが、ワーママとして時間の融通が利きやすいのはエンジニアだと思いました」。その後、自身の働き方の核となる、今の就業形態にたどり着く。

私、転職でこう変わりました!

可処分時間を 意識するようになった!

可処分時間を意識するようになった!
「28歳から、二人の息子たちをほぼワンオペで育てているので、私にとって可処分時間の多い働き方をすることが最優先事項なんです。転職を重ねて、自分にも周りにも優しく、なおかつ余裕があるワークスタイルを意識した結果、今の働き方につながっていきました」

撮影/藤澤由加 取材・原文/石井絵里 ※BAILA2023年10月号掲載

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