33年間独身やってると、まぁ毎日が楽ちんですよね。ひとりでの生活が楽に楽しくなるように、時間をかけて好き放題カスタマイズした一人暮らしの毎日には、他の人間が入り込む隙間がない。
今まで、男性とお付き合いしたからといってこのカスタマイズを崩したことはまったくなく、正直「頑張って歩み寄らなきゃいけないのは相性が悪いってことなので、自分を変えてまで付き合いを持続させなくてもいい」とまで思っていた。好きな時間まで仕事をし、友だちと遊んで、空いた時間で会いましょう、それが無理なら別れましょう、という付き合い方。歩み寄りゼロ。今考えたら完全に暴君。そりゃ別れるときに「ジーコにとって彼氏ってどういう存在なの?」って聞かれるよ。
そうなの。びっくりするほど何にも縛られない暮らしだったの。「仕事さえちゃんとしてたらあとはなんでもOK」くらいのノリで生きてた。それに合わせてフルカスタムした毎日が快適すぎた。
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でも、それじゃだめだなとやっと気づいたんですよ。「結婚」という目標に向かって婚活をした末に彼氏ができたゆえ、しかもその彼が最高であるがゆえ、やっと分かった。
一般的な会社員の彼と夜型フリーランスの私は生活リズムが本当に全く違う上、実はお互いの家が電車で2時間ほど離れた中距離恋愛。生活がそのままじゃ空いた時間でぴょっと会うことがかなり無理。なので、生活リズムをちょっとだけ変えました。
もともとは、メリハリつけて仕事をするより、ゆるやかなほうが好きなので今までは土日もうっすら仕事をしていたのですがそれを辞め、土日は休めるようにしたり。夜型を改めて、彼が平日早く終わって会えるという日に、仕事を午前中早めからスタートさせて早く終わらせるようにしたり。自分史上類を見ない生活の変え方をした。これでも。
さらに、自分の欠点をなくす努力もスタートさせた。苦手なことを伸ばしても人並みにしかならないから、得意なことだけを伸ばそう! 苦手なことは克服せずに解決できる方法を探そう!という生き方をしてきたので、出来ないことも盛りだくさん。のまま、生きていた。でもそれもなんとかしなくちゃなぁと。
きっかけは、彼氏からの「一緒に住むのは考えられないな」というような発言。私が婚活していたことも、結婚願望があることも知っている上で言ったこと。付き合いたての頃はなんとなく、「一緒に住みたいね」「結婚できるといいね」みたいな空気が流れていたし、何ならそういう会話もしていた。でもここ1か月は、そんな話は出ないし、空気がなんだかぎこちなく、不穏。決定打にこの発言。
一度軽く「どういうこと?」と聞いてみたものの「うーん」「なんだろうなぁ」という曖昧な返答しかなく、とりあえず私に不満があることが伝わってくるだけ。しかも、「こういうところが好き」ということを伝えてくれる頻度が格段に減っている。付き合いたてのヒートアップ期が終わっただけ、と言われたらそれまでだけど、私はそんなの嫌だー!!!
何をどうすればこの空気を壊せるのかがわからない。でも、どうにかしなきゃと思った私は、自分の欠点を探して直すことにしたのです。全部なんとかすればどれか当たるやろ! 数打て数!
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ほんとに、それが、よくなかった。まじで。
自らに外食禁止令を出し、毎日自炊をして、日々の掃除をやりながら戸棚やら押し入れやらも片付け、外出時にはなるべく歩くようにし、タクシーを使わなくて済む時間に必ず帰宅し、煙草の量も1/3程度まで減らし、服を買うのも最小限にし、サブスクも吟味した。何を変えればいいかが分からないから闇雲。
というのも、彼がそういうところしっかりしてるから。しっかりしている人が、しっかりしてない人間と一緒にいるのってきっと苦痛でしょ。私もずいぶん歩み寄ってもらっているので、私も変わらなきゃ!と奮起して、改善を全部一斉に始めた。「人間はいつでもいつまでも変幻自在」が持論なので行けると思ったの。正しいと思ったの。
これね、成果が出るならまだ出来るんですよ。でも、直せば本当にもとに戻るかもわからず、さらに彼の「なんだろうなぁ、なんだかなぁ」の態度はそのまま。苦手なことをしたり、やりたいことを我慢したりするのって、結構エネルギー使うんですよね。
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結果、思いっきり爆発した。いや、人によっては「当たり前だろ」と思うようなことやってるだけなのは分かってる。でも、苦手なことをやるのって結構難しいんです…。ほんとダメ人間ですいません…。
「私はもうどうすればいいか分からない」と彼に言い、お恥ずかしい話、泣きました。そこで彼が言ったのは「もう少しお互いを思いやり合いたい」ということ。私が「これが思いやりで歩み寄り」と思っていたことは彼の中では「思いやりで歩み寄り」として見えにくく、逆もまた然りだったということ。
また彼はよく花束やまつぼっくりなど小さなプレゼントをくれるのですが、それが彼にとっての大きな愛情表現。私からプレゼントすることはほとんどないため(人にプレゼントを選ぶことがとんでもなく苦手)、それも不満だったみたいです。私にとっての大きな愛情表現は「こういうところが好き」といういいところをたくさん伝えることでした。完全にすれ違っていましたね。
余計なプレッシャーになるし、勝手にやっていることを努力アピールするのはどうかな……という気持ちから、あんまり「こういうこと頑張ってます!」と言わないようにしていたのですが、爆発したので「これ頑張ってるしあれ頑張ってるしそれが大変で辛い!!」と伝えてみたところ、「え?そんなとこ気にしてないよ?」というところもたくさんあったようで…。ムダな努力も超してた。ムダにストレス溜めてた。
彼も彼で、平日会えない→土日はほぼ私との約束でうまる→それが不満→でも付き合ってるんだからそれを不満なんて思っちゃいけないんだ!と我慢していたらしく、さらにそこでもストレスをためていたようで、私への態度がちょっとおかしかった原因として、それも大きかったようです。私の欠点がどうのこうのだけが原因じゃなかった。
2時間かけて話し合った結果、解決しました。空気がもとに戻りました。多分。
彼が本音で話しやすいように、とか、思ってることを話し合う時間は大切、とか、思っていたし心がけているつもりでもいた。でも、全然足りてなかったんだなと改めて思いました。「我慢だと思ってはいけないこと」はひとつもなくて、「我慢だと思ってしまうことを、どうやって解決していこうか」という話が出来るようになるといいね、という結論になりました。
まじで解決してよかったー!!!!! 私ふたりの関係が一歩前進したのではなかろうかと、勝手に思っています。また問題が噴出することはあるんだろうけど、そのたびに解決していけるかもしれないなって思える出来事でした。うれしい。だけが解決したと思いこんでるのかもしれないという不安はまだちょっとあるけれど。掃除も自炊もせっかく始めたので、継続していこうと思います。そのやる気も出た。がんばりまーす。
プレゼントがないのが悲しい…。とのことだったので悩みに悩んだ挙げ句ゲンゴロウのぬいぐるみをプレゼントしたら、ニッコニコで喜んでくれて、「あ、こういうプレゼントでいいんだ」と思った。余談。次はタガメのぬいぐるみでもあげるか。あるかな。
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(ライター・ジーコ)
ライター・ジーコ 33歳
- 趣味は?サッカー観戦、マンガ、読書、ゲーム、お酒を飲む、YouTube
- 好みのタイプは?一緒に道に迷って楽しい人
- ジーコの外見は?犬系アイドル顔(担当編集談)
- いつまでに結婚したい? 東京オリンピックまで。夫婦で開会式を見ます。できればサッカーを見ます
- なんで婚活してるの?最後に彼氏がいたのは2018年6月。1年つきあうもうまくいかず婚活開始→1年ちょいの婚活の末、彼氏ができました!
- twitterあるけど何ツイートしていいかわからん!⇒https://twitter.com/zicoboost