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妊娠超初期や妊娠初期、スポーツを続けても大丈夫?【医師が回答!30代・40代の妊娠初期悩み&疑問】

30代・40代の妊娠のお悩みや疑問に医師が回答! 今回は妊娠したかも……?な時期に行う「スポーツ」について。今まで通り続けて大丈夫?新たに始めてもいいもの?

Q:妊活中〜妊娠したかも…な時期、スポーツはしていい?控えるべき?

妊娠初期の運動問題

30代&40代女性の「リアルな妊娠悩み&疑問」!

・「つい最近、妊娠検査薬で陽性を確認。実はまだ妊娠超初期ですが、うっすら線が出ました。これから悪阻を経験したり、どんどんお腹が大きくなっていくのか……とドキドキしています。30代後半までろくに運動をしてこなかったので、体力に自信がない! 妊娠前と変わらず体調がいいので、今のうちに運動をしておこうかと。ネットでヨガの動画を見たり、ダンベルで腕を鍛えたり。毎朝のウォーキングも始めたところです。マタニティの運動、ほかにどんなものがオススメですか?

・「私にとって唯一のストレス解消法は、大好きなスポーツ。ボルダリング、ゴルフ、フットサル、スケートなどなど、色々な運動系習い事の経験がありますし、ランニングや縄跳び、キャッチボールも日常的にやっています。33歳で結婚して妊娠を意識するようになりましたが、妊娠しても運動は続けられるのかちょっと心配。よく球技を一緒にやっている職場のアクティブな先輩は、妊娠中も臨月ギリギリまでゴルフをしていたそう。健康であれば続けて大丈夫?

医師が回答!

【監修】
清水なほみ先生

コーチング医 ポートサイド女性総合クリニック院長

清水なほみ先生


通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を総合的に駆使した診療を行うコーチング医。認知行動療法をベースに、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを日常診療に取り入れ、健康管理だけではなく、育児の悩みや親子関係・夫婦関係の改善など、幅広い分野で同テクニックを活用する。

※“妊娠超初期”という表現について……排卵日から月経予定日の期間を、“妊娠超初期”や、“妊娠2〜3週”と呼ぶ人もいますが、これは医学用語ではありません。この時期はまだ妊娠が成立していないため、妊娠とは呼べない段階です。記事でも読者からの悩みなどに登場しますが、便宜上“妊娠超初期”、“妊娠2〜3週”を「排卵日から月経予定日」と捉えた上で解説しています。

【ANSWER】腹痛、腹部の張り、子宮の収縮、出血がなければ運動してもOK

「運動に関しては個人差が大きいです。安静が必要な状態で、動くことが一切ダメな人もいれば、バレーボールを出産直前までやっていても平気な人もいます。多胎妊娠、胎盤の位置が低い、切迫の症状があるなどの場合は、「動いてはダメですよ」と医師に言われるはずです。

腹痛、腹部の張り、子宮の収縮、出血がなければ、自宅で自分のペースで行う分には問題ありません。とはいえ、ほとんどの妊婦さんで妊娠初期に腹痛が出るので、腹痛があるときには運動はしない=妊娠初期(16週未満)には運動しない、ということになりますね。

妊娠中期(16~28週未満)以降で特に症状がなく、運動しても問題ない場合も、安全なスポーツを選ぶようにしましょう。今回の2人目の相談者の方が挙げている趣味(ボルダリング、ゴルフ、フットサル、スケート、ランニング、縄跳び、キャッチボール)の中でしたら、ランニングや縄跳びであれば、短時間で気候がよければ問題ありません。落下、転倒、人との接触(ぶつかる可能性があるもの)、炎天下など極端に暑いまたは寒い場所での運動は避けるようにしましょう」

【POINT】妊娠前に運動習慣がなかった人は要注意!

妊娠前にどの程度の運動習慣があったかも重要です。1人目の相談者の方のように、妊娠を機に運動を始めようとする人も多いのですが、これはかなり危険なこと。妊娠してから何か運動を始める場合は、マイルドな運動に留めておいたほうがよいでしょう。

普段から運動習慣がある人の場合は、そのペースを調節するだけなのでうまく運動を続けられるケースが多いです。たとえば体育の先生が妊娠した場合、産休に入るまで体育の授業を続けていたりするのです。私の友人のダンサーの方も、妊娠中の状態がよかったので臨月に入るまで踊っていたそうです。

運動習慣がある人の場合、「お腹に力を入れずに、ここの筋肉だけを使いたい」というとき、どういう動きをすればいいかが感覚的に分かっている方が多い印象です。そういう方であれば妊娠中もお腹に負荷がかからないように気をつけながら運動ができるのだと思います。

一方、運動の経験が少ない人はそういった調節がうまくできない方がほとんど。新しいスポーツを始めるのは危険なので、避けたほうがよいでしょう。

オススメは、妊婦健診で助産師さんに「どの程度動いていいですか」と聞くこと。安静が必要な状態でもできる筋肉(腹筋以外)の鍛え方や、肩こりの改善方法などを教えてくれたりします。

たとえば、あおむけになっても大丈夫な妊婦さんなら、横になってもできる太ももの筋肉の鍛え方を教えてもらえたり。あおむけになって、足が90度になるような形で壁に足をつけて、力を入れずに壁を蹴ると太ももが鍛えられます。寝っころがって壁に向かってスクワットするみたいな感じですね。そんな運動もできなくはないのです。

筋肉を衰えないように行うのか、それともリフレッシュしたくて行うのか……運動の目的によっても、負荷のかけ方は違ってきますが、体調と運動経験に合わせて無理はしないことが大切です」

妊娠中の運動は、体調と運動経験次第。決して無理はしないようにしましょう!

取材・文/櫻木えみ

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