年末の大掃除に向けて、正しいコスメの捨て方を知っておこう。サステナブル意識の高まりによって、使い終わったコスメの行き先にも様々な選択肢が。化粧品ゴミを通して見えてくる、地球の未来についても目を向けてみよう。マシンガンズ 滝沢秀一さんが解説!
回収に出してみる
![滝沢秀一さん-1](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/13/13d138ba-f5f2-497d-9621-e7a075464bf5.jpg)
知ることで意識が変わってくる!
マシンガンズ 滝沢秀一さん
Q.回収ボックス使ったことある?
![YES39% NO61%](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/9e/9e0c30eb-14e7-4131-93b2-4edd99f10f88.jpg)
ブランドや百貨店などに設置された、使用ずみ容器の回収ボックス。BAILA読者も4割近い人が利用したことがあると回答。「どんどん増えている回収ボックスは、回収容器の洗浄をメーカーがしてくれるから、細かく分別を考えなくていいのが楽。特典やポイントがつくサービスも魅力的だね」(滝沢さん・以下同)
BRAND&SHOP
コスメキッチン全店舗:2020年4月より「リサイクル キッチン」をスタート。使い終わった容器を店舗に持参すると、1容器につきMA CARD FOR GO GREENのポイントを5ポイント付与(カードは1pt=1円)
ロフト全店:2022年10月より全店で展開している「ロフト グリーンプロジェクト リサイクルプログラム」。化粧品33ブランドの使用ずみ容器を回収。テラサイクルジャパンと協力のもと、新たな資源として活用へ
グラム ビューティークリサイクル プログラム:資生堂、コーセー、日本ロレアル、P&Gとイオン、テラサイクルジャパンの協働プロジェクト。全国88店舗の「イオン」「イオンスタイル」に設置されたボックスで、イオンでの購入有無を問わず回収
アスレティア:ブランド創設当初よりあるプロジェクト「clean beauty program」。空き容器を店舗へ持ち込むと、自然環境を守る3つの活動の中からひとつを選択し、容器1個につき10円を寄付
ヴェレダ:使用ずみ容器を持参すると1本あたり1ポイントのエコポイントが付与。20ポイントがたまると「ヴェレダミニサイズ商品2つ」か「トリートメント・オプション」をプレゼント
ロクシタン:2019年1月より「グリーンプログラム」をテラサイクルジャパンと協働。ロクシタン店舗にて空き容器を持参するとグリーンポイントを50ポイント付与(1日1回、グリーンポイントは1pt=1円)
3Rを考える
![滝沢秀一さん-2](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/fe/fe17b75d-a464-4895-8271-e9a306bfbd09.jpg)
僕は3R+Respectの4Rを推奨!
ゴミ問題を考える上で、グローバルな常識となっている「3R」という言葉。「リデュース、リユース、リサイクルを指す“3つのR”に、僕はリスペクトを加えた4Rを提案しているんだよね。モノを大切に使う気持ちや、回収後に関わる人たちへの配慮、すべてにリスペクトを持って行動することが、地球の未来のために大事だなって思ってるよ」
Reduce【リデュース】
ゴミ自体をなくしていこう、というのがリデュースの考え方。不要なモノは買わない、レジ袋を使わない意識など
Reuse【リユース】
形は変えずにそのまま使うのがリユース。フリマアプリの活用や詰め替えシステムの利用は、ここに該当する
Recycle【リサイクル】
形を加工して新たな素材に変えるのがリサイクル。プラスチックやビンなど再生資源の回収は、“リサイクル”のため
コスメの“ワクワク”を次の“ワクワク”へつなげるプロジェクト「クレヨンに生まれ変わるCOSME no IPPO」
役目を終えたコスメの新たな価値を模索するプロジェクトとして、コスメPRの大澤美保さんがスタートさせた「COSME no IPPO」。第1弾は、使わなくなったカラーコスメを回収し、ハロヨンと名付けたクレヨンとしてリサイクル。「回収は百貨店やイベントにボックスを設置したり、インスタのDMで個別に対応したり。始動して1年ですが、かなり反響をいただいています。目標は“美容業界のゴミゼロ”!」
![クレヨンに生まれ変わるCOSME no IPPO](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/dc/dcb85d90-6d5f-440b-b015-da25f346b38e.jpg)
@cosmenoippo
回収方法やハロヨンの購入はwebから。¥1980
![滝沢秀一さん](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/b7/b76e92fe-a192-45eb-ab64-98c141d8db5c-453x506.jpg)
マシンガンズ
滝沢秀一さん
たきざわ しゅういち●1976年、東京生まれ。お笑いコンビ「マシンガンズ」として活躍する傍ら、2012年より清掃員として働き始める。2014年には『かごめかごめ』で小説家デビュー。近著は大幅に書き下ろしを加え待望の文庫化をした大人気エッセイ『このゴミは収集できません』。そのほか、清掃員としての体験談をまとめた著書も多数。
![『このゴミは収集できません』](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/3a/3a1e17f0-ada5-47ed-923b-8211d9637a1c.jpg)
『このゴミは収集できません』
撮影/nae. ヘア&メイク/廣瀬浩介 取材・原文/前野さちこ 構成/渡辺敦子 ※BAILA2023年2・3月合併号掲載