みなさんこんにちは、バイラーズの土井陽菜花です。
今回はバイラ#マンガ部として、私の推し漫画 「腸よ鼻よ」 をご紹介します!
作者ご本人の病気がテーマのお話なのですが、闘病をギャグに昇華するという前代未聞の新ジャンルを開拓しているすごい漫画です。
すでにファンの多い作品ですが、私もファンの 1 人として、布教させていただければと思います!
① 「腸よ鼻よ」はこんな作品
書籍情報
次にくるマンガ大賞 2019
WEB マンガ部門第 3 位に輝いた作品!
単行本全 10 巻、完結済み
著者: 島袋 全優
出版社: KADOKAWA
定価: 1,100 円 (税込)
GANMA! アプリでも読めます。
4 話まで試し読みも出来るのでまずはアプリで読むのもおすすめ。
概要
作者の島袋全優さんが 10 代で発症した指定難病、潰瘍性大腸炎の闘病をしながら漫画家になる夢を叶えていくお話です。
エッセイ漫画の名の通り、実話です。
病気を題材にしたお話は他にもありますが、こちらの作品の特徴はギャグ漫画であること。
潰瘍性大腸炎は安倍元総理が罹患していたこともあって、比較的認知度が高い難病なのですが、皆さんはご存知でしょうか?
大腸が断続的に炎症を起こすことで、うまく水分が吸収出来なくなったり (下痢になります) 出血したりするので、腸に負担がかからないよう好きなものも食べられませんし、ストレスによって悪化しやすいので仕事でも無理が出来なかったりと日常生活への負担がかなり大きい疾患です。
人によって症状には個人差があるのですが、作者の島袋先生はかなり重い症状の方なのです。
どう考えても笑えない状況なのですが、それをどうギャグにしているのか?気になりませんか。
実際、めちゃくちゃ面白いです。
読み始めたら先が (というか作者の体調が) 気になって仕方ないので、一気読みすること間違いなしです。
完結しているので、安心して読めますよ!
② 私の推しポイント
島袋先生、私と同い年なんです。
つまり BAILA 世代なんですよね。
だからなんなんだっていう話なんですが、個人的にはすごく親近感を持ってずっと読ませていただいていています。
ものすごく大変な、というか読者からするともう休んでください、な状況でもめちゃくちゃ漫画描いてるんですよね。
取材という名の手術入院の描写が何度出てくることか...
でも転んでもタダでは起きない、じゃないですが、辛い経験も全部ネタにしてやる!な心意気とか、実際めちゃくちゃ面白くしてくるセンスとか、尊敬するところしかないです。
仕事でちょっと辛い状況が続いた時は、毎日読み返して心の支えにしていました。
漫画の面白さもさるところながら、先生の人間性そのものが私の推しポイントかもしれません。
働くってなんだろうなとか、今辛いことがあって悩んでいる人は元気がもらえる作品だと思います。
もちろんそうでない人にもおすすめですが!
③ こんなところも見どころ
腸に優しいレシピ
潰瘍性大腸炎という難病は色々と食事制限があるということで、作者のおすすめ「腸に優しいレシピ」が扉絵で登場します。
私もお腹が弱いのと、食べ物が出てくる漫画が好きなので、この扉絵は楽しみにしているポイントだったりします。
大抵が簡単に、しかも 1-2 人前ずつできるレシピなので、真似しやすくて有難い。
食べ物が好きな方、ぜひ注目してみてくださいね。
有名映画をモデルにした表紙
単行本は全 10 巻あるのですが、それぞれの表紙は有名な映画のパッケージをモデルにしています。
自分の好きな作品がモデルだったりすると、作者と好み一緒だ...とオタク心的に嬉しくなりますよ。笑
④ 最後に
私は医薬品関連のメーカー勤務で薬剤師ということもあって、病気や薬の話題は比較的気にかけて情報収集しています。
「腸よ鼻よ」を読み始めたきっかけも、潰瘍性大腸炎という病気の理解を深めたいという気持ちで読み始めたので、ギャグ漫画だということは全然知らずに読んでいました。
医療関係は大抵が専門的で難しい話だったりするので、仕事以外では自ら知りたいと思うような分野ではないですよね。
一方で、世の中には様々な病気に罹患している方がいらっしゃいますし、その方々のために必要な設備が実は街中にたくさんあったりします。
今回ご紹介させていただいた「腸よ鼻よ」でもそういった設備の紹介や、病気での困りごとが色々と登場します。
何度も繰り返してしまいますが、本作品は病気がテーマとは言え面白く、とても分かりやすいので、普段は医療に関係ない多くの方にも読んで知って欲しいなと思います。
社会全体で、病気への理解が深まることを願うばかりです。
すご〜く真面目な締めくくりになってしまいましたが、とても大好きな作品です。
オタクとしてはアニメ化と実写化希望ですので、みんなで推して実現したら私としては大歓喜ですね。