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【海外別居婚】私たちが海外別居婚を選んだ理由〜約5,000km離れて暮らす、新しい結婚のかたち〜【日本⇔シンガポール】

皆さんこんにちは。

市川友梨香です。

今回は発売中のBAILA8•9月合併号の別冊付録。

『婚+ふたりBAILA』に掲載中の、「海外別居婚」についてお届けします。

【海外別居婚】私たちが海外別居婚を選んだ理由〜約5,000km離れて暮らす、新しい結婚のかたち〜【日本⇔シンガポール】_1

ぜひ誌面とあわせて、ご覧ください。

目次

  1. はじめに
  2. 私たちが海外別居婚を決めるまで
  3. ターニングポイントとの向き合い方
  4. 海外別居婚を通して思うこと
  5. おわりに〜私たちの結婚のかたち〜

はじめに

【海外別居婚】私たちが海外別居婚を選んだ理由〜約5,000km離れて暮らす、新しい結婚のかたち〜【日本⇔シンガポール】_2

東京⇔シンガポールの海外別居婚生活も、気付けば2年と3ヶ月が過ぎました。

これまで海外別居婚についてなかなかお話する機会がなかったのですが、近年別居婚を検討している夫婦のお話を耳にすることが多く、少しでも私の経験がお役に立てばと思い、筆を執りました。

私たちが海外別居婚を決めるまで

夫のシンガポール赴任の辞令

夫がシンガポール赴任の辞令を受けたのが、コロナ禍真っ只中の2020年12月。結婚3年目が過ぎた頃でした。

先行き不透明な世の中での海外赴任に戸惑いもありましたが、夫にとっては念願叶っての辞令。もちろん私にとっても嬉しいニュースで、このチャンスを掴んでほしい、と背中を押しました。

帯同する?しない?

直面したのが、「帯同する?しない?」問題。

当時は厳しい入出国制限があり、特別な事情がない限り、海外への渡航が難しい状況。入国後に2週間のホテル隔離も必要で、帯同をしなければ、最低1年、最悪の場合それ以上会うことができない可能性もありました。

私が置かれていた状況

私の勤務先の規定では、夫の海外赴任に帯同するには、一度仕事を辞める必要がありました。

退社から一定の期間であれば、復職ができるものの、これまで積み上げてきたキャリアを一度手放すしかなく。

キャリアを一時中断してふたりで暮らすシンガポールでの生活と、キャリアを優先して離れて暮らす生活。ふたつを天秤にかけ、向こう数年間をどう過ごしたいか、ふたりで話し合いを重ねました。

帯同先での目標

夫婦としてどうありたいか?数年後どんな自分に成長できるか?シンガポールでやりたいことは?シンガポールで得られる経験は?と、自問自答する日々。

ふたりで海外で暮らす経験を持てること。異文化に触れ、視野を広げられること。英語圏で語学力を磨けること。異国の地で新たなチャレンジをする、夫のサポートをすること…

やれることはたくさんあるけれど、本当にやりたいことや目標を持ちきれていない自分がいました。

今は、キャリアを優先したい

当時、私は社会人6年目。責任ある仕事を任せてもらい、やりがいと面白さを感じていたタイミング。今はもう少し目の前の仕事と向き合い、更にキャリアを積んでいきたいという気持ちもありました。

そう考えていた矢先、私にも異動の辞令が。

入社時から希望していた、商品開発の部署への異動。夫の辞令から2ヶ月半後の、2021年3月上旬のことでした。

海外別居婚の決断

お互い同じタイミングで希望していたキャリアを歩むチャンスが巡ってきたことが、海外別居婚を選択する最後の一押しに。

夫が海外に赴任する2週間前の2021年3月中旬。「今はお互い、キャリアに集中するときだね。」と海外別居婚を決めました。

それぞれの夫婦の選択

余談ですが、友人も同時期に旦那さんの海外赴任が決まり、会社を退職して帯同を決意。キャリアを進めることよりも家族として子供を持つ、ライフプランを優先したいとの決断でした。

『自分の人生の選択に責任を持つ。』

この潔さがカッコいい!と惚れ惚れしたのを覚えています。

ターニングポイントとの向き合い方

自分自身、そしてふたりの気持ち。

夫婦として何を一番大切にしたいか。

万人に共通する唯一の正解はなく、その答えは夫婦の数だけあるのだろうと思います。だからこそふたりでしっかりと向き合い、意見を交わし、自らの意思で人生を選択していくことが大切だと感じています。

「取捨選択をしなければならないのは悩ましいけれど、多くの選択肢を持てることは幸せなこと。」

悩ましい状況も、見方を変えて有り難く思う。時には、こんな前向き思考も大切かもしれません。

海外別居婚を通して思うこと

結婚したら夫婦は同居するのが普通。子供を持つのが普通。家庭を優先するのが普通…

夫婦の話に限らずですが、こんな無意識の世の中の「普通」が誰かを苦しめているのかも、と。

夫婦のあり方は人それぞれだから、ふたりが心地いい関係を作ればいい。自分の人生を大切にしながら、やりたいように生きればいい。

固定概念にしばられすぎず、柔軟な選択ができる世の中になると良いな、なんて思います。

おわりに〜私たちの結婚のかたち〜

キャリアやライフプランは変化していき、その度にふたりの価値観も更新されていくもの。

これからもお互いを尊重し合いながら、その時々でベストな生活をチョイスしていきたいと思っています。

今はそれぞれの場所で自分を磨き、「パワーアップしてまた落ち合おう。」と鼓舞し合える関係でありたい。そして、ふたりだからこそ人生の選択肢を広げられる夫婦でありたい。

周りには驚かれるかもしれないけれど、それが私たちの結婚のかたちです。

市川 友梨香

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