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スーパーバイラーズの中島です。
先日、念願だった作家さんの個展へ足を運んできました。
塚崎 愛 個展「piece」
一年前以上からInstagramで追っかけていた、塚崎愛(tsukazaki megumi)さん。
塚崎さんのとある作品に惹かれてから、一度この目で見てみたいなぁ…と、長いこと切望していました。
期間限定(12月17日〜30日)で開かれている個展は、清澄白河or門前仲町からそれぞれ徒歩約13分のところにある「ten」さんにて。
秘密基地感も満載で、お店への入口はこの隙間を通った先にあるんです!
どこ?ここであってる…?なんて、一人ソワソワしながら探検気分。知らなかったら絶対に気付かない場所です。
足を踏み入れると、この空間だけゆったりと時間が流れているように感じられ、現実と非現実の世界が混在しているかのよう。
建物すべてが建築美に溢れていて、美術館を巡るときの高揚感を感じられ、この空間に身を置けるだけで溜息ものでした……。
お店の方に許可もいただき、撮影させていただいたのですが、tenのオーナーさん曰く、「上からの眺めは、塚崎さんの作品がミニチュアみたいに見えてかわいいんですよ〜」とのこと。
螺旋スロープを上った、この角度からの眺めが一番私の中でも印象的で、堪らない気持ちにさせられました。
我が家に迎えたのは、この三点。
塚崎さんを知るキッカケとなった、ジュエリーベース「糸雨(いとさめ)」。そして、マグカップとフラワーベースも。
私は会期4日目に行ったのですが、マグカップは残り三点ほどで、予想以上に反響が大きかったとのこと。Instagramで見た写真には、たくさんの数が並んでいたのですが、あっという間にいろんな方の元へと旅立っていったようです。
持ち手を握ったとき、手にスッと馴染んでくれたこの子に運命を感じたのですが、作家さんの作品はやはりご縁であることを強く感じた瞬間でした。
フラワーベース同様、貫入(ヒビのようなデザイン)が入っているのが特徴で、そこが魅力的。
コーヒーと炭で染めたものだそうで、シンプルさの中にもぬくもりを感じられる風合いがとっても愛らしくてお気に入りです。
ジュエリーベースは、塚崎さんの代表作。
作品のコンセプトにもなっている「水のような 空気のような 静かな陶」が表現されていて、いつまででも眺めていられる静かなうつくしさがそこに存在しています。
透明感のあるつやつやした面は、水たまりのようにも、空や空気のようにも、海のようにも、雪のようにも見えてくる不思議。
まるで夜空に輝く星のようにも思えてきます。
角度や照明のあたり方で、見せてくれる表情も違ってみえる分、より一層惹きつけられてしまうんです。
モノを購入するときの“ストーリー”
ここ数年、モノを購入する際に私の中で大きな心境の変化がありました。特に、日々使う頻度の高いもの(私にとっては器)は、“ストーリー”を大切にしています。
作家さんの想いはもちろん、売る方の想い、作品についてお店の方と交わした会話や場の空気感、“あのときあの場所で買った、たのしい思い出”も含めて大切にしたい。その分だけ愛着もわくし、自分の毎日も豊かになっていく…そんな実感が得られています。
一期一会・唯一無二の尊さに気付けたことで、コツコツながらも、気になった作家さんの作品を集めたり、ギャラリーでの出会いを求めるようになりました。
今回のtenさんでの出会いも、私にとって忘れられない思い出として刻まれています。
会期は30日まで。SNSもぜひチェックを
tenさんで開かれている塚崎さんの個展は12月30日までとなりますが、tenさんでは定期的に作家さんの個展が開催されています。(私もまた伺いたいなと思っています!)
塚崎さんの作品は、取り扱っている店舗もいくつかあるようなので、気になる方はそちらもぜひ確認してみてくださいね。