どこか洋風な味わいのあふれる『モダンな塩ラーメン』。
みなさんこんにちは、すすれ!ラーメン部、部長清水まやです。
昨年138杯ラーメンを食した筆者ですが、今年も107杯目に入りました。150杯を目指して頑張っていきたいと思いますので引き続きよろしくお願いいたします。
暑さも少し和らいではきましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
さて、今回は『モダンな塩ラーメン』特集です。
塩ラーメン特集は過去にも行ったのですが、今回はモダンかつ優しい味のものにフォーカスを当ててみたいと思います。
少し前まで塩と言えば『鶏スープ』こそ正義だと思っていたのですが、最近は『貝出汁系』や『魚出汁系』も優しい味で良いなと良く食べています。甘味が強く、ふんわりとしているので五臓六腑に染みわたるんですよね。
今回は『洋風でお洒落な塩ラーメン5選』をピックアップしてみました
ぜひお店選びの参考にしていただければ嬉しいです。
それではどうぞ。
※今月は「ラーメン部」としての記事募集はなかったのですが、どうしても、みなさまの『おすすめの塩ラーメン』を読んでみたく勝手にハッシュタグをつけています。(BAILA編集部さん本当にいつもごめんなさい)
いつものごとく、勝手に開催しています。もしお好きなお店があれば、ハッシュタグ『#ラーメン部はさっぱり塩が気分』で投稿してくださるととっても嬉しいです!
黄金の塩らぁ麺 ドゥエイタリアン 市ヶ谷本店 (Due Italian)/市ヶ谷
ラーメン屋も数多い市ヶ谷。こちらで一風変わった塩ラーメンを提供するのがも『Due Italian(ドゥエ イタリアン)』さん。駅から徒歩2分のところにあるため、アクセスも良く便利なお店です。
こちらは、その名の通り元イタリアンシェフが作る創作系ラーメン。
まるでイタリアンを食べているかのようなお洒落な一杯は、従来のラーメンの常識を覆す新しい一杯です。
ラーメンを『美容食』として掲げる同店は、おしゃれなビジュアルと優しい味わいが評判を呼び『来店客の8割は女性』とのこと。
女性の方お一人でも問題なく入れそうです。
この日頂いたのは『生ハムフロマージュ』(1,380円)。
こちらはリゾットにするための玄米もセットでついてくるのがとってもお得で嬉しいポイント。
器のサイドに乗った生ハムと丼の中心にあるチーズが存在感を感じる不思議なビジュアル。ラーメンと言うよりかは『スープパスタ』のような一品
チーズと生ハム、ネギ以外のトッピングは無く、シンプルに構成されています。
お店の名前の通り輝く黄金のスープは、かなりあっさりとした塩味。
どちらかというと洋風のスープのようなすっきりとした味わいです。あまりにも優しい味わいのため、このままだと少し物足りない方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ご安心ください。
麺の中心にどっしりと構えるチーズを少し溶いて飲めば、全く違う味わいに変化します。
スープ単品だとラーメンなのですが、チーズを加えると一気にイタリアンっぽく変化。まるでカルボナーラのよう。これがたまりません。
生ハムもしっかりと塩味が付いているため、喧嘩をしないようにあえて優しい味わいに作られているのだと感服いたしました。
麺はぷにっとした細麺。こちらも歯ごたえが独特で、ラーメンと言うよりかは少しパスタっぽさを感じます。
熱で溶けていくフロマージュを麺に絡めて食べると、それはもう絶品。カルボナーラに近い、とてもお洒落な味わい。女性客が多いことも頷けます。
フロマージュは最初から溶かしきるのではなく、はじめは『塩ラーメン』としての味を楽しみ、少しずつ麺やスープと絡めて食べることがおすすめ。
少しずつ変化するスープと具材の味を楽しむことが、この一杯の醍醐味なのかなと感じました。
希望する方にはカロリー12カロリーのヘルシー麺に変更することも可能。ダイエット中でも安心です。
こんなにお洒落な空間で、健康にも気を遣われた美味しい一杯が食べられるなんて女性にとってはうれしいですよね。
お店もカフェのような素敵な空間。友人とのランチ会などにもおすすめです。
まるでカフェのようにしか見えない店内。
友人との休日ランチでしたが、とても喜んでいただけました。麺とフロマージュを絡めると絶品。生ハムも一緒に食べるとまるでカルボナーラのような味になります。
セットの玄米は、余ったスープをリゾットにして食べるとチーズリゾットのようで大満足。
黄金の塩らぁ麺 ドゥエイタリアン 市ヶ谷本店 (Due Italian)
住所:東京都千代田区九段南4-7-17
市ヶ谷駅A3出口から徒歩1分
市ケ谷駅から145m
営業時間:
[月~金]
11:00~23:00(L.O.22:30)
[土・日・祝]
11:00~22:00(L.O.21:30)
MACHIKADO /恵比寿
女性におすすめしたいお店をもう一つ、こちらは恵比寿の路地裏にひっそりと佇むお洒落なラーメン店。
『MACHIKADO(マチカド)』も元イタリアンのシェフが出店したラーメン店の一つ。今年移転したばかりの新店で作りもとっても綺麗。ラーメン店とは分からないバーかレストランかと思い通り過ぎそうになるのですが、こちら紛れもなくラーメン店です。
しかも、宇和島産真鯛を使用した、『鯛コンセプト』のお店。化学調味料を使わず、鯛の旨味を凝縮したラーメンは間違いなく癖になる一杯。
今までは恵比寿の別の場所で営業をされていたのですが、2023年春に移転。まるでラーメン屋ではなく隠れ家的レストランのような場所にオープンしました。
店内はカウンターと奥にテーブル席のある小ぢんまりとした空間。しかし、どこか洋風でしっとりとした大人な空間のため、カウンターに座っていても「バーに来たのかな?」のような錯覚を起こしそう。
外には解放感溢れるテラス席もあります。外の席はゆったりと楽しめそうなので、女子会にも良さそう。
この日注文したのは『真鯛ラーメンスペシャル』(1,550円)。
お値段は少し張りますが、全く後悔のない素敵なスペシャルな一杯。何と言っても新鮮でおいしい鯛の切り身が何枚もラーメンの上に乗っているなんて豪華。
トッピングはメインの鯛を始め、エビのワンタン。そして、レモン、キュウリ、エンドウ、トマトなどの野菜がたくさん。
カラフルなトッピングの中にレモンが効いています。とっても彩り鮮やかでシチリアの夏を脳裏に浮かべる一杯。
一人暮らしが長いと、野菜をたくさん食べる機会は多く無いのですが、こう言った『ラーメンにたくさん野菜が乗っている』ものはありがたいと思う今日この頃。罪悪感が薄れる気がしますよね。
スープは見ての通り濃厚。愛媛県宇和島産の真鯛と野菜のみで炊かれたスープは真鯛のいいところだけを濃縮した甘味のある贅沢なスープ。
化学調味料は使われていないため素朴なのですが、そのぶん素材の味がとっても効いており五臓六腑に染みわたる味。
悩んだ末に塩ラーメンに今回入れさせていただいたのですが、塩味と言い切るにはもったいないほど繊細な味。鯛の味と形容した方が正しいのかもしれません。
鯛も安い食材ではないことと、かなり新鮮で歯ごたえがプリッとした肉厚の良いものをスープとトッピングにふんだんと使用しているので1,550円もお値打ちだと感じます。
麺はパスタによく使われている小麦粉であるセモリナ粉100%使用。
それもあってか弾力がかなり高く、独特の食感を醸し出しています。食べている感じはラーメンなのですが、食感や味はパスタ。
しかし、鯛の味がしっかりと効いており、全体的にパンチのあるスープにはこの麺が相性抜群。
麺の発注も菅野製麺特注とのことで、こだわりを感じます。
とても不思議な新食感。みなさまにもぜひご賞味いただきたいです。
恵比寿の東口から3分と駅や商業施設などからも近く、アクセスも便利な場所。お買い物帰りなどにも重宝しそうです。
お酒の種類も豊富なことと、ラーメン店には珍しく予約が可能なため、女子会にもおすすめです。オシャレなラーメンとお酒で盛り上がる華金や週末など如何でしょうか?
MACHIKADO
住所:東京都渋谷区恵比寿4-8-10
JR恵比寿駅東口徒歩3分
日比谷線恵比寿駅徒歩5分
営業時間:
11:30~15:00(L.O.14:30)
17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:月曜日
拉麺 はま家 /小伝馬町
日本橋エリアとあり、多くのオフィスがある小伝馬町。そんな街の裏手にある貝出汁ラーメンの名店『拉麺 はま家』。
こちらは六本木にて長らく間借り営業(どこかの店舗のお休みの日や時間を借りて営業するスタイル。コロナ禍で多くなったイメージ)をしていたお店が2023年6月に満を持して小伝馬町に店舗をオープンさせました。
六本木時代から気になっていたものの、会社員だとなかなか通うことが出来ず、夜営業が始まったことを待って満を持しての訪問となりました。
看板メニューは『紫蘇そば』。少し変わった組み合わせかもしれませんが、これがサッパリとしていて美味しいんです。
この日頂いたのは『特製しそ塩そば』(1,350円)。
チャーシューや味玉は別皿で提供される見るからに豪華な一杯です。
チャーシューの盛り合わせは豚モモ、鶏胸、そしてラーメン屋には珍しい牛の三種。鶏胸のチャーシューにはロゴが入っていて思わず胸キュン。おしゃれかつ、とってもかわいい。
見た目だけでなく、どれも柔らかくしっとりとして美味しかったです。
その他、穂先メンマ、味玉がついており、あまりの品数の多さに、どこから手を付けていいか迷ってしまいそうです
スープは、三重県桑名産の蛤のでとられた優しい塩味。そこにしっかりと効いているのが紫蘇オイル。紫蘇特有の酸味があるのですが、爽やかで嫌みが無くとっても良い。奥行きが増して、完成度の高いスープとなっています。
トッピングも蛤やあられ、サラダほうれん草と派手ではなく優しいものがそろっているので、疲れた時でも食べたくなる味がします。
トッピングの蛤も肉厚で食べ応えが抜群。
麺はパツンとした極細ストレート麺。
低加水率に由来する少し硬めの麺が優しい味のスープを吸ってくれるため、食べるごとに体に染みわたる味に変化します。
紫蘇オイル自体も食べているうちに無くなるのではなく、最後のほうまで残ってくれるため、麺と絡めて食べて味の変化を楽しむことも可能です。
感覚的には、お茶漬けくらいするっと食べることのできると感じた、優しくて美味しいラーメンでした。
紫蘇には発汗解熱、整腸、抗炎症作用などがあるため、少し疲れたりバテてしまったときにとると良いとされています。お疲れ気味の日の一杯にぜひいかがでしょうか。
チャーシューにロゴが入っており感動。ロゴもとってもかわいいです。
大通りを入ったところのため通り過ぎそうになりますがロゴ入りの看板が目印。
トッピングの蛤は1個ですがスープにしっかりと蛤の存在感を感じる一杯です。
拉麺 はま家
住所:東京都中央区日本橋小伝馬町8-5
東京メトロ東西線「小伝馬町駅」駅から徒歩3分
小伝馬町駅から113m
定休日:不定休
営業時間:
[月~土]
11:30~14:30(L.O.)
17:00~20:30(L.O.)
日・祝はSNSでお知らせ
らぁめん 赤坂 みづ菜/ 赤坂
赤坂の日枝神社の脇道を入ってすぐのところにある『みづ菜』。
筆者の職場の近所という事もあり、このあたりのラーメンは一通り食べ歩いているのですが、赤坂エリアであっさり系ならば間違いなくここだと断言できます。
ラーメンももちろん美味しいのですが、個人的にトッピングや塩の種類が豊富で食べ応えのあるつけ麺をご紹介したいと思います。
おすすめしたいのが『昆布水塩つけめん特製盛り』(1,320円)。
貝出汁の効いたお上品な昆布水つけ麺です。特製盛りについてくる角切りメンマやチャーシューが非常にクオリティーが高いため、特製で頼まれることを強くお勧めします。
みづ菜さんでは注文したラーメンの種類ごとに薬味が3種類別皿に提供されるのですが、昆布水つけ麺は『岩塩・わさび・生姜』の三種類。
昆布水に岩塩をつけて食べるところは多いのですが、わさびや生姜は少ないのでとってもお得な気分。
そしてこれがあっさりとした昆布水つけ麺にとても良く合うんです。
麺は中太のストレート麺。パツンとした歯ごたえがあり、食べ応えが抜群。
しっかりと硬めに茹でられていたせいか、小麦の味もしっかりと味わうことが出来ます。
麺の表面が少しざらっとしており、優しい貝淡麗スープが上手く絡んでくれるためとても美味しく頂けます。
昆布水ですが、こちらは粘度が低め。さらっとしておりスープの雰囲気ともよく合っているなと感じました。
赤坂の土地で淡麗ラーメンならば絶対にこちらだと思っております。
Bizタワーなどの施設からも近いため、お買い物、観劇帰りにも重宝しそうなお店です。
また、様々な後利益のある『猿の神様』で有名な日枝神社からも遠くないので、食べた帰りは腹ごなしにお参りでもいかがでしょうか。
左から岩塩、わさび、生姜。薬味も豊富。
スープは淡麗ながらも貝の旨味をしっかりと凝縮したもの。個人的には生姜を入れても美味しいと感じました。
淡麗を貝出汁塩ラーメン、それだけで絶対に美味しい。
少し見つけづらいのですが旗を目印にお立ち寄りください。
らぁめん 赤坂 みづ菜
住所:東京都港区赤坂3-13-5
千代田線赤坂駅から徒歩2分
赤坂駅から174m
定休日:日曜日
営業時間:
[月〜土]
11:00~15:00
17:00~22:00
饗 くろ喜/浅草橋
ラーメン激戦区として有名な秋葉原、浅草橋エリア。その中でも人気が高く、日々行列の絶えないお店『饗 くろ喜』さん。
百名店、TRYへの掲載は数知れず。その実力は最早レジェンドと呼んでも良いかもしれません。
昨年3か月の休業を経て、全メニューをリニューアル。パワーアップしたくろ喜の一杯は並んででも食べたい。
接客、味、ホスピタリティ、全てをとっても最高峰。筆者の好きなお店の一つです。
醤油ラーメンや特製に話題が行くことがおおいのですが、『特製塩そば』(1,600円)もかなりの完成度。
見ての通りビジュアルからしてとても完成されています。
先に券売機で券を買い、並び待ちの間に店員さんに券を渡す方式のお店なのですが、細麺か手もみ麺かを選ぶことが出来ます。
雑誌掲載などで細麺が有名のため、麺線の整った細麺のイメージの強い同店ですが、この日は「最近どちらが良く出ますか?」と聞いてみたところ、「手もみ麺も人気ですね」とのことだったので、手もみ麺にしました。
少し前まで麺線の整った綺麗なラーメンが『今風のラーメン』だった気がするのですが、手もみ麺などの少し風合いのある麺を提供するお店も多く、流行も変わってきたのかな?と個人的に感じた瞬間でした。
化学調味料の使われていないスープは、素材の味をしっかりと活かした優しい味。
鶏や野菜などから丁寧に取られており、素朴ながらも何層にも重なる奥行の深さを感じます。
そんな一杯に彩りを添えるのがドライトマトや鶏、豚チャーシュー、ワンタンなどの数々。塩ラーメンにドライトマトを乗せるという発想がとてもお洒落。そして、酸味が塩気にぴったり。
中でも印象的なのが『生胡椒』。筆者はくろ喜さんに来て初めて生の胡椒というものを食べたのですが、とても柔らかく、どこかフルーツのようで新鮮なもの。普段なかなか出会う機会がないため、ぜひ食べていただきたいです。
特製だけについてくる鴨のチャーシューも豪華ですよね。
トッピングに生姜餡が使用されているのですが、こちらも一杯の印象ががらりと変わるため途中から溶かすことがおすすめ。
ふんわりと生姜が香る塩スープは体の芯から温まること間違いなし。
手もみ麺は想像以上にモッチモチ。もっちりとした食感が特徴の小麦である「もち姫」を使用していることもあり、弾力やコシがあるというよりもお餅を食べているかのような食感。
なめらかでのど越しも抜群。甘味のある上品なスープとの相性も抜群です。
食べログ(サイト)の評価は参考程度にしかしていないのですが、それでも評価3.9を誇るラーメン店は数えるほどしか訪れたことがありません。
並び待ちをしている間、このお店を出ていくお客様の顔が目に入るのですが、みんな揃って笑顔なので「本当に素晴らしいお店だなぁ」と行くたびに痛感します。
一杯にかける情熱が桁違い。愛される理由がここにあります。
立地は秋葉原と浅草橋駅のちょうど中間と駅から少し歩きますが、塩ラーメン好きならば食べてほしい逸品です。
饗 くろ喜(もてなし くろき/饗 くろ㐂)
住所:
東京都千代田区神田和泉町2-15 四連ビル3号館 1F
秋葉原駅・浅草橋駅西口から徒歩7分
浅草橋駅から498m
定休日:日曜日
営業時間:
【月・水・金】
11:00~15:00
【火・木】
11:00~15:00
18:00~20:00
【土】
10:30~15:00
18:00~20:00
トマトやチーズなど、洋の素材もマッチする塩ラーメン
洋風でお洒落な塩ラーメン5選でした。
塩ラーメンはラーメンの中でも特に洋食との親和性が高く、オシャレなお店が多いと再認識する筆者でした。
チーズが入ったものから、セモリナ粉を使ったもの、鯛の乗ったものまで。
ラーメンの多様性。
『ラーメン』とひとつにくくってしまいがちですが、塩ラーメン一つでも種類がここまで多いなんて面白いと思いませんか?
一杯で完結する料理。ラーメンの魅力だなぁと思います。
筆者はオシャレなお店ももちろん好きなのですが、最近は貝出汁塩ラーメンにハマっており、素敵な貝出汁を見つければ右往左往する日々です。
ぜひ美味しいお店をご存じであればインスタかX(旧twitter)でご教示ください。
▲同じバイラーズのまあささんと、麺好き女性による女性のためのラーメン情報Instagramやっています。
4日に一回くらいおすすめのラーメンやさん更新されてます。よければあそびにきてください~!質問もなんでもDMよりどうぞ~!
わたしのブログで「ここ気になるなぁ」など、ちょっと良いお店が見つかると嬉しいです。
またおススメのラーメン揃ったらご紹介させてください。
それではみなさままたお会いしましょう!またね~。