生理との向き合い方を、各界で活躍する女性にインタビューする連載企画。今回はコンビで活躍するお笑い芸人ラランドのサーヤさんに話を聞きました。
体調管理を改めたら、生理痛もよくなってきました!
大学のお笑いサークルで出会ったニシダさんとともに、男女コンビ・ラランドとして活動するサーヤさん。ラジオやYouTubeで生理や性教育に関する意見を発信したところ、多くの反響があり、仕事の幅も広がったと語る。
「きっかけはラジオのリスナーから寄せられた、“小学校の生理教育の時間、どうして男子だけドッジボールさせられるんだろう?”という疑問。私も違和感を抱いていたので、本当によくないよな!!と意見したら、すごい数の反響が。性や生理にまつわるお便りが増えて、ニシダが思いついた“性教育の遅れ指摘おばさん”というキャラ設定のもと、情報を発信するようになりました。そのひとつが、2年前にアップしたYouTube動画の『あの頃ドッチボールをしていた男の子たちへ』。最新の生理用品を並べて種類の違いや使い方を説明し、ニシダもナプキンを装着して違和感を体験したりも。それらの発信を経て、ニシダを含め周りの男性たちの意識も変わったように感じます」
サーヤさん自身も昔から生理痛と経血量の多さに悩まされてきたそう。
「高校生の頃から腹痛と腰痛がひどくなり、経血量も年々、増えていって。社会人になってお酒を飲む機会が増えるとますます悪化し、2年前くらいがピークでヤバかった! 毎日のように朝まで飲んでいたんで、体が冷えて、血流が滞っていたんでしょうね。身もだえするほど痛みがひどく……日頃の体調も優れず、生活習慣を改めよう!と決心。2022年を“健康の年”に定めました」
ジム通いとグルテンフリーの食生活を始めたところ、体調がみるみる変化。健康になるとともに生理も軽くなり、日々の体調管理の大切さを学んだ。
「まずは、パーソナルトレーナーの指導のもとに筋トレをスタート。体と向き合うためにアレルギー検査を受けたところ、小麦に反応があり、無理のない程度にグルテンフリーも実践しています。まる1年がたった今、体重は10kg落ち、まるで生まれ変わったようなすがすがしさがあります。日々なんとなく感じていたしんどさが解消されて、生理痛も経血量も驚くほど軽く! ショーツ型ナプキンなどの新しい生理用品も積極的に取り入れることで、衣装に経血がつく不安からも解放され、仕事の集中力が劇的に上がりました」
自身の経験から、生理に悩む人ほど日常の意識を変えてほしいと言う。
「生理用品の種類が増え、情報も更新され続ける今は、中高生のときと比べて生理がぐんと楽になったと感じます。取り組み方や考え方次第で改善の余地はあるので、一度、じっくり自分の体と向き合ってみてください!」
サーヤさんのある日のスケジュール
9:00 起床、食事
11:00 YouTube撮影
14:30 雑誌の取材
18:00 夕食
19:00 テレビ収録
21:30 ラジオ収録
23:00 ジム
2:00 終業
生理の日のマイルール
1. 豆乳を飲む
2. 温活などで血行をよくする
3. 仕事も私生活も完璧を求めない
「生理が始まる2週間ほど前に決まってお腹がすくんです。豆乳を飲むと食欲が収まるので重宝。エプソムソルトを入れた湯船にゆっくりつかって体を温め、さらにストレッチで血行を促しています。生理痛などに気を取られてしまうと、仕事中にコメント力が落ちがち。自分を責めてしまうと気がもたないので、生理のせいだ!と潔くあきらめています」
生理の日のお気に入りアイテム
衣装汚れの不安を解消してくれた!「超熟睡®ショーツ」
「経血量の多い2〜3日目や、ナプキンをこまめに変えられないロケの日に愛用中。下着や衣装を汚す不安がないだけで、気分が全然違います!」ソフィ超熟睡® ショーツ M/Lサイズ¥658(編集部調べ)/ユニ・チャーム
お笑い芸人
ラランド サーヤさん
1995年生まれ、東京都出身。上智大学在学中の2014年、お笑いサークルで出会ったニシダさんとラランドを結成。TBSラジオ「ラランド・ツキの兎」、YouTubeチャンネル「ララチューン」などで生理や性について発信中。
トップス¥36300/イノメント(ダンピ) ジャケット¥56200・パンツ¥41800/ピーアールワントーキョー(フジ) その他/スタイリスト私物
撮影/tAiki スタイリスト/西村茜音 イラスト/Kaho Iwaya〈opnner〉 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2023年7月号掲載