【不妊治療中の生活習慣】胚移植後は安静に？ 自転車や上の子抱っこはNG？【医師が回答！30代・40代の不妊治療悩み＆疑問】

30代・40代の不妊治療のお悩みや疑問に医師が回答！ 今回は胚移植後の過ごし方について聞きました。

・「30代後半、結婚したばかりで不妊治療をスタート。もうすぐ胚移植ですが、転居も同時期に予定しています。胚移植後、受精卵が着床するまではしばらく寝てなきゃいけないんじゃないの？と夫は心配になっている様子なのですが、引越し作業は大丈夫ですか？」

・「上の子がまだ1歳。抱っこもせがんでくるし、保育園の送迎で自転車にも乗ります。1人目妊娠時は、重いものを持ったり、自転車に乗るのは控えていました。胚移植後も控えなきゃいけないものですか？」

「クリニックでも、胚移植のあとの安静はどのくらい必要かとよくご相談されています。

引越しの手伝いのように、重いものをものすごくたくさん持つのは控えたほうがいいと思います。ですが、それ以上に過度の安静は必要ないです。

移植のあとは胚がちゃんと着床してくれるように、なるべく横になって過ごす方も多いのですが、そういったことが逆に精神的なストレスになってしまう可能性もあるんです。ついやりたくなってしまう気持ちは分かるのですが、ストレスになってしまうと本末転倒ですよね。そこまでする必要はないと知っておいてください。

あとは質問者さんと同じく、2人目を授かりたいとクリニックに通っている方から、『上の子どもが抱っこをせがんでくるけど、大丈夫ですか？』といった質問も多いです。1人産んでいる方は妊娠・出産の実績があり、2人目妊娠も有利と言われているわけで、そうすると皆さん、上のお子さんの抱っこをしながら妊娠しているわけですよね。お子さんにお腹をくり返し激しく蹴られてしまう等でなければ大丈夫かと思います。

それと関連して、『上の子の幼稚園・保育園の送り迎えで自転車を使っているけれど、着床に影響ありますか？』といった質問も多いです。自転車に乗ることは着床にあまり影響がないとされていますので、砂利道を毎日30分走るとかでなければ問題ないと思います」

胚移植〜妊娠検査の期間は、“普通の生活”を送ってOKのよう。

取材・文／櫻木えみ