30代・40代の不妊治療のお悩みや疑問に医師が回答! 今回は不妊治療にチャレンジする年齢について聞きました。
Q:40代、「どうせ年齢で無理そう」と不妊治療に踏み出せない。何歳まで希望を持っていい?
Video_Stock _Production/shutterstock
30代&40代女性の「リアルな妊活・不妊治療悩み&疑問」!
・「41歳で出会った彼と42歳で結婚。現在43歳、不妊治療を考えているのですが、職場では“もう子どもを望んでいない人”と思われています。40代も半ばに向かっていく年齢、クリニックに行っても、この年代は妊娠率が低いというつらい現実を突きつけられて泣くだけかも……?と弱気になったりも。自然妊娠ができなかったならば、もう諦めるべき年齢なのでしょうか?」
医師が回答!
1975年生まれ。山形大学医学部卒業、山形大学大学院修了。大学病院の不妊外来で生殖医療の基礎を学び、生殖医療専門クリニックにて長年不妊治療に従事。2017年よりリプロダクションクリニック東京にて女性不妊外来を担当、現在診療部長を務める。リプロ東京公式ブログでは、生殖医療の最新情報の発信も。
公式ブログはこちら。
https://ameblo.jp/reproductionclinic/
【ANSWER】40代半ばまでは「まだまだいける」年齢!
「当院の治療、感触でお答えすると、たとえば質問者さんのように43歳ぐらいでしたら『まだまだあり』な年齢。諦めるような年齢ではまったくないです! 当院の患者さんでもいちばん多い方はおそらく42歳、43歳くらい。質問者さんの年齢は、『43歳での妊娠でもあり得ますか?』というような質問が出るようなご年齢ではまだありません。もっと上の年齢、40代後半の方でも当院で妊娠・出産まで行った方はたくさんいらっしゃいます。
もちろん30代半ば以下の人と比べて、同じような妊娠率を期待されてしまうと、そこまでは難しいのが現実。ですが、可能性は下がるとはいえ、43歳以上で妊娠されている方もたくさんいます。
そういう年代の方は、最初から不妊治療専門のクリニックに行ったほうがよいと思います。普通の産婦人科に行ってしまうと、医師に『もう年齢的に諦めなさい』といったことを言われることがあります。諦めなさいと言われ、妊活を中断してしまう方も。時間がすごくもったいないと思うのです。
不妊治療専門のクリニックでももちろんそういったことを言う先生もいますけれども、普通の産婦人科よりは少ないはずです。最初から専門のクリニックへ行って、正しい知識で早く検査や治療に取り組んでもらうことが大事だと思います」
40代だからと悩む前に、まずは専門のクリニックへ足を運んでみて!
取材・文/櫻木えみ