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仕事と不妊治療は両立できる? 治療スケジュールを組めるか不安!【医師が回答! 30代・40代の不妊治療悩み&疑問】

30代・40代の不妊治療のお悩みや疑問に医師が回答! 今回は仕事で多忙な女性でも不妊治療クリニックに通えるかどうかを聞きました。

Q:忙しくても不妊治療にチャレンジできますか?

仕事で多忙な女性でも不妊治療クリニックに通えるか

Indypendenz/shutterstock

30代&40代女性の「リアルな妊活・不妊治療悩み&疑問」!

・「40代で立場的にも仕事が忙しく、休むのが難しいことも。そんな状態ですが子どもは欲しく、これまで自然妊娠はできていないし、夫婦ともに40代なので不妊治療を考えています。大事な仕事の予定の日には診察や手術などの予定を入れたくないのですが、問題ないでしょうか? そのへんの自由はどのくらいきくものでしょうか?

・「39歳、秘書の仕事をしています。担当している役員のスケジュールによっては、残業や休日出社になることも。休みも簡単にはとれず、先日も引っ越しで有給休暇をとろうとしたのですが、役員が忙しい時期だったので無理だと言われ、引っ越し日を週末に変更したくらい。安定はしている会社なので仕事は辞めたくないのですが、こんな状態の私でも体外受精に挑戦できますか?」

医師が回答!

【監修】
船曳美也子先生

医療法人オーク会 産婦人科医

船曳美也子先生


神戸大学文学部心理学科、兵庫医科大学卒業
兵庫医科大学、西宮中央市民病院、パルモア病院を経て医療法人オーク会へ。
エジンバラ大学で未成熟卵の培養法などを学んだ技術と自らの不妊体験を生かし、診療にあたる。また、早くから不妊と肥満の関係性に着目し、2ヶ月で14kgの減量に成功した患者様の排卵障害が改善したことから、ダイエット・プログラムを発案。国内外の学会発表多数あり。

【ANSWER】不妊治療の日程は原則“卵次第”!

「タイミング法や人工授精前の超音波検査でしたら、ある程度の予測は立てられるので2〜3日程度の日程調整なら可能なことも多いのですが、不妊治療は原則“卵次第”。患者さんの都合で日程を変えることは難しいケースも多いです。

特に気をつけたいのは採卵の周期。自己注射や服薬で卵を育て、超音波検査でその成長具合を見て『この日に卵を採りましょう』と日程を決めます。『予定があるので、この日の採卵は避けたい』など、患者さんの都合で大幅にスケジュールを変えることはできません。採卵のための準備期間を無駄にしないためにも、前もって予定が入るかもしれないと分かっている時期に、採卵の予定を組むことは避けたほうがよいでしょう」

【ADVICE】採卵後、1週間のスケジュールには注意!

「また、採卵後1週間程度は無理をしないように気をつけましょう。

通常の月経周期で排卵日に1個排卵しても、卵巣は1週間程度腫れています。不妊治療の採卵は、ホルモンの補充で通常より多くの卵子を採取することを目指すもの。たくさんの卵を採ればその分卵巣の腫れも強くなる可能性が高いのです。採卵後の1週間は、体に負担をかける行為は避けましょう。仕事でもプライベートでも、力仕事などの予定は入れないようにしてください」

普段は仕事優先の人も、採卵の周期は卵最優先で予定を組めるよう調整が必要そうですね。

取材・文/櫻木えみ

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