韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する連載コラムです。
今回は、稀代の女盗賊と彼女を追う王子の魂が入れ替わることから巻き起こる壮大なファンタジーロマンス時代劇『愛する盗賊様よ』のあらすじと見どころを紹介します。
CONTENTS
1.『愛する盗賊様よ』作品概要

『愛する盗賊様よ』(2026)
全16話
出演:ナム・ジヒョン、ムン・サンミンほか
Licensed by KBS Media Ltd. © 2026 KBS. All rights reserved
U-NEXTにて独占配信中
【あらすじ】
両班の父と奴婢の母の間に生まれたホン・ウンジョ(ナム・ジヒョン)は、昼は医女として貧しい病人を助け、夜は“ギルドン”と呼ばれる義賊として民に金品を与えていた。ある日、ウンジョはギルドンを追う王族のトウォル大君イ・ヨル(ムン・サンミン)と出会う。その後、不思議な力によって2人の魂が入れ替わり、ウンジョに一目ぼれしたヨルは彼女の正体を知ってしまう。
2.次世代スターのムン・サンミン×演技派ナム・ジヒョンが共演

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『ウエディング・インポッシブル』『深夜2時のシンデレラ』で年上ヒロインにアタックする財閥御曹司を演じ、多くの視聴者のハートを撃ち抜いたムン・サンミンが、またまた胸キュンを運んできてくれました!
ムン・サンミンが演じるのは、自由気ままに生きるトウォル大君イ・ヨル。「大君」とは正室の子ども=王子につける称号のこと。そのため、ヨルは幼い頃から異母兄である現王から牽制されて育ち、兄の脅威とならないように生まれ持った聡明さを隠して生きています。そんなヨルの趣味は、罪人を取り締まる捕庁(ポチョン)の手助けすること。町でギルドンと呼ばれる盗賊による盗みが続出していると聞きつけ、捜査に乗り出します。
ムン・サンミンは、テレビドラマ初出演にして百想芸術大賞で最優秀新人賞を受賞した『シュルプ』(2022)でも主演キム・ヘス扮する王妃の次男・ソンナム大君を演じており、王子様役はこれが2回目。前回は宮中を舞台にした教育バトルでしたが、今回は“入れ替わり系”のラブロマンスで約4年ぶりに時代劇に帰ってきました。韓服姿が麗しい!

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医女として家計を支え、義賊として民を救うたくましいウンジョを演じるのは、『グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~』『100日の郎君様』などでおなじみのナム・ジヒョン。さすがは名前だけで安心感を与えてくれる、キャリア20年以上の演技派。時代劇出演は『100日の朗君様』以来約8年ぶりですが、さらに磨きをかけた演技力で、身分違いの恋、魂の入れ替わり、アクションなどファンタジーロマンス時代劇ならではの設定モリモリの物語をけん引しています。
ウンジョの身分について説明すると、亡き正室の子である異母兄は父と同じ両班であるのに対し、ウンジョは側室である母が使用人であるため、使用人の身分で生きなければなりません。父は優秀な官僚でしたが、王に進言したことがきっかけですべてを失い、一家は貧しい暮らしを送っていました。
そんなウンジョに婚礼の話が舞い込みます。父は、元同僚で官僚トップのイム・サヒョン(チェ・ウォニョン)の長男と結婚するのだと思ってウンジョを快く送り出しますが、本当の結婚相手は長らく病床に伏している70歳のサヒョンの父でした。ウンジョはその事実を隠したまま家族のために婚礼を受け入れることを決意しますが、運命的に出会ったヨルに心が揺れて……。女性として自分の気持ちに正直になることが許されるのはこれが最後だと、桜が舞い散る夜にヨルの唇を奪うのでした。
3.コメディ要素に留まらない“入れ替わり”の活かし方

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正直、本作を見始めた時は「入れ替わりの設定はやりすぎじゃない?」と思っていました。だって、2つの顔を持つヒロインが自分を裁く立場の王子と、正体を隠したまま身分違いの恋に落ちるだけでも絶対におもしろいじゃないですか。でも、ヨルはウンジョになったことで民の苦しみを肌で感じ、「国をよくしたい」という王族としての使命感に目覚めます。本作における魂の入れ替わりは、物語を盛り上げるハプニングとしての役割にとどまらず、互いの世界を知ったヨルとウンジョが、貧困や身分制度に苦しむ民を救うべく手を取り合い成長する青春ドラマとしての魅力も生み出しているんですね。
本作は、制作会社スタジオドラゴンが開催した脚本コンテストの優秀賞受賞作をベースにしていて、セオリーにとらわれない柔軟な発想が特徴。もちろん、入れ替わりに欠かせないドタバタ感やコミカルなシーンもたっぷりと描かれます。特に、ウンジョの魂が宿ったキュートなヨルを演じるムン・サンミンの演技は爆笑必至です!
4.胸キュン名言の連発にトキメキが止まらない!

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ムン・サンミンについて語らせてください。彼のロマンス演技の真骨頂は、ヒロインに真っすぐに思いを伝える一途さにあると思っていまして、胸キュンを誘うセリフは甘さの塩梅が難しいと思うのですが、ムン・サンミンが言うとキザになりすぎず、一途さがより際立つ感じがするんですね。そして、今回は王子様役ということで気品と威厳が加わり、これまで見せてきた“わんこ系年下男子”から“頼れる男”に進化。イケメン度がさらにグレードアップしているのです。ということで、ヨルの胸キュン名言を少しだけご紹介!
「これからも私の近くに留まれ。私の手が届く範囲だけに」
ギルドンが民のために盗みを働く義賊だと知ったヨルが、ギルドンと初めて対峙した時に伝えた言葉。自分が守ってあげられる範囲であれば、これからもギルドンのやり方で民を助けていいと言うのです。まだギルドンの正体がウンジョであることを知る前なのですが、ムン・サンミンが言うと途端にロマンスムードになる魔法。民に寄り添うヨルの優しさにキュンとするシーンです。
「捕まえた、一輪の花」
出会った時からウンジョに惹かれていたヨル。キスで完全に心を奪われてからは、まだ名前も知らないウンジョを探す日々が続き、やっと再会した時の一言。いい意味でイマドキっぽくない独特の言い回しも本作の魅力です。
「矢が刺さったのがここでよかったという思いだけだった」
ウンジョが王を狙って放った矢を、身を挺して受け止めたヨル。そのことを知って涙するウンジョに「自分の心臓に刺さってよかった」と言うんです。自分の命よりもウンジョが逆賊にならずに済んだことに安堵するなんて……。ヨルの深い愛に涙。
そう、ヨルとウンジョの恋は、ウンジョの父が王に殺されたことから難局を迎えます。荒波にもまれる中で「別の人生があるのなら大君と共にいたい」と願うウンジョと、彼女を思い続けるヨルが切なくて……。斬新さが魅力の本作らしく、ラストも「そう来たか」と思いましたが、「これが見たかった」をかなえてくれて納得&大満足。それにしても、脚本家デビュー作にして視聴者に「シーズン2が見たい」と言わしめた作家イ・ソン、ちょっとすごいかもしれません。新人ゆえに名前以外の情報がまだないのですが、いつか新しい作品でまた会えますように。
















































