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【私をつくった推しコンテンツ】こたけ正義感が人生の中で出合った、大切な作品たち

【私をつくった推しコンテンツ】こたけ正義感が人生の中で出合った、大切な作品たち

素敵なあの人を形づくった本や映画、音楽、漫画などの“推しコンテンツ”をたどるカルチャー連載。今回ご登場いただくのは、お笑い芸人のこたけ正義感さん。人生のさまざまな場面で出合い、心を動かされ、今の自分につながっている大切な作品について語っていただきました。

今回のゲストは
こたけ正義感さん

芸人

こたけ正義感さん


こたけ せいぎかん●1986年5月12日生まれ。現役弁護士であり芸人。YouTubeチャンネル「こたけ正義感のギルティーチャンネル」が大人気。

CONTENTS

  1. 邦画や海外のスタンダップコメディーから刺激を受け、ネタづくりに生かしています
  2. 01 バスケットボール漫画の金字塔!
  3. 02 世界中で議論を呼んだハンナ・ギャズビーの伝説的なステージ
  4. 03 条文と判例が載った司法試験生の必需品!

邦画や海外のスタンダップコメディーから刺激を受け、ネタづくりに生かしています

僕が数年前から毎年開催している単独ライブ「弁論」は、一人で約60分間話し続けるスタンダップコメディー形式で、これまでに様々な社会問題を扱ってきました。2024年の「弁論」で取り上げた袴田事件は、ロースクール時代に映画『BOX 袴田事件 命とは』を観て知り、その衝撃がずっと心に残っていたこともテーマに選んだ理由のひとつです。ネタを考える際は、テーマに関連する作品や資料にできるだけ目を通すようにしています。昨年、生活保護を扱った際は、映画『スノードロップ』を鑑賞。テーマへの理解を深めました。また、普段からNetflixで海外のスタンダップコメディーもチェックしています。特にハサン・ミンハジの作品はすべて観るほど好きで、後半に向かって観客をぐっと引き込んでいく構成が爽快で見事! ネタづくりに行き詰まったとき、そうしたリズムや空気感を自分の中に取り込むと、新しいボケが浮かぶことも多いです。ちなみに、最近は、ロニー・チェンやトレバー・ノアなどの作品もよく観ています。今年の「弁論」で何を扱うかはまだ決まっていませんが、どんな内容になるのか楽しみにしていてください。

『弁論 2026』

『弁論 2026』

裁判や法曹界にまつわるエピソードを笑いに昇華するスタンダップコメディーショー。今年は11月から全国4都市を巡る過去最大規模で開催。最終公演は約8000人収容の東京ガーデンシアターで行われ、同会場で単独ライブを開催する史上初のピン芸人に。

01 バスケットボール漫画の金字塔!

『SLAM DUNK』

Ⓒ井上雄彦 I.T.Planning,Inc.

最終巻の息をのむ試合描写に感動! 読むたびに力が湧きます

中学生のとき、バスケ部への入部が決まっていた僕に、親戚のお兄ちゃんが『SLAM DUNK』を全巻プレゼントしてくれました。あまりの面白さに一気読み。今でも最終巻を、2階のテレビがある部屋で洗濯物の山に埋もれながら読んでいた光景を鮮明に覚えています。特に衝撃を受けたのが、山王戦のラスト1分。セリフを一切使わずに試合を描く表現はそれまで見たことがなく、まるでスローモーションでプレーを目の前で見ているような感覚になりました。この作品を読んでからバスケにもより一層熱が入り、何度も読み返してはモチベーションを高めていました。

『SLAM DUNK』
全31巻 井上雄彦著
集英社

02 世界中で議論を呼んだハンナ・ギャズビーの伝説的なステージ

『ハンナ・ギャズビーのナネット』

スタンダップコメディーのイメージが覆されました
スタンダップコメディーを学ぶために最初に観たのが、『ハンナ・ギャズビーのナネット』でした。レズビアンである自身の経験を自虐的に語ってきたオーストラリア人コメディアンの作品なのですが、途中で「もうスタンダップコメディアンをやめる」といったことを切り出し、これまで笑いに変えてきた出来事の裏には、本当は笑いではすませられない現実があったことを語り始めるんです。その瞬間、会場から笑いが消え、誰も物音を立てられないような空気になる。「スタンダップコメディーってこういうのもありなんだ……」と、その懐の深さに衝撃を受けた作品でした。

『ハンナ・ギャズビーのナネット』
Netflix映画『ハンナ・ギャズビーのナネット』独占配信中

03 条文と判例が載った司法試験生の必需品!

 『有斐閣判例六法』

ロースクール生時代に何度も読み返しました
条文とともに重要な判例がまとめられた『判例六法』は、ロースクール時代に読み込んだ一冊。付箋だらけで、よく開くページは手あかで黒くなるほど。今はもう使うことはありませんが、試験勉強に励んでいた日々を思い出させてくれます。

『有斐閣判例六法』
森田宏樹ら著 有斐閣

取材・原文/海渡理恵 ※BAILA2026年10月号

BAILA編集部

BAILA編集部


30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。

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