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【新NISAでお金を増やすには?】投資タイプ別「動物診断」!おすすめの商品って?

話題の新NISAがいよいよスタート。これから始める人も、すでにNISAをしている人もフル活用できる方法を徹底解説。今回は、2万人の投資家を育てた株式会社RES 代表取締役 児玉一希さんアドバイスのもと、投資タイプ別「動物診断」を公開! 自分の投資スタイルの見つけ方は必見!

【前の記事】つみたてと併用して「成長投資枠」にチャレンジ!

【投資タイプ別】動物診断

教えてくれたのは
児玉一希さん

株式会社RES 代表取締役

児玉一希さん


投資家のマーケティング支援や投資家育成を行い、2万名以上を指導。株式投資の情報を発信するYouTubeチャンネル「Trade Labo」の登録者は17万人を超える。

編集T

編集T


つみたてNISAを始めて3カ月。早くも成長投資枠で、応援している企業の株を買ってみたい願望が。

社会への理解が深まる個別株投資にトライしたい

社会への理解が深まる個別株投資にトライしたい

「成長投資枠」をやるならまずは自分のクセを知ろう!

【投資タイプ別】動物診断
自分の性格を知ることで最適な投資スタイルがみつかる

金融教育の現場にいて思うのは、「ある人にとって最適な投資が、別の人に最適とは限らない」ということ。投資は、自分のお金を値動きという変動するリスクにさらすからこそ大きなリターンを得ることができます。リスクをどのくらい抱えられるかは人によって様々。自分の性格やリスク許容度を知って、それに合わせた投資先や買い方を選ぶことが大事です。結果的に、それが長く投資を続けられ、効果的に利益を出すことにつながります。

10個の設問のうち、いくつあてはまる?
選んだ数から投資タイプを“動物”にたとえて4つに分類


座学よりも「まずやってみる」ほうだ

休日は仕事の事を考えないで過ごせるタイプだ

高額のものを買うときでも、あまり口コミは気にしない

家にものが多いと思う

週1回以上買い物する(生活必需品以外で)

自分の貯金額を把握していない

毎月副収入を得たいと強く思う

スポーツやドラマなどに夢中になるほうだ

正直、投資に対して抵抗はない

初対面の人の懐に踏み込みすぎるほうだ

☑が0〜3個 《奥手のカピバラ》

奥手の カピバラ

リスクを恐れて行動できないタイプ
カピバラは性格が非常に穏やか。このタイプは、リスクに対して慎重で、自分からリスクをとることをしないため成功体験が少ない。投資未経験者の多くがこのタイプ
 ▶おすすめの商品と失敗しないためのPOINT 

☑が4〜5個 《買い物好きチーター》

買い物好き チーター

あれもこれも欲しい好奇心旺盛なタイプ
動きが素早く行動力があるチーター。思い立ったら即行動。リスクを分散したいという思いから、ついあれこれ手を出してしまいがち。お金持ちや個人経営者などに多い
 ▶おすすめの商品と失敗しないためのPOINT 

☑が6〜7個 《落ち着かないコアラ》

落ち着かないコアラ

じっとしていられずすぐ反応し動くタイプ
個人投資家でいちばん多いタイプ。本来、コアラは落ち着いているはず。ところが投資に慣れて面白くなってしまい、株価の上下にすぐ反応。利益を出そうと頻繁に売買しがち
 ▶おすすめの商品と失敗しないためのPOINT 

☑が8〜10個 《勝負師ペガサス》

勝負師ペガサス

勝負にハマってのめりこんでしまうタイプ
勝負にのめりこんでしまい、大勝、大負けを繰り返すタイプ。大きく負けると、その分を取り戻すために大きな追加投資が必要となり、資金が底をついてしまう危険が
 ▶おすすめの商品と失敗しないためのPOINT 

投資タイプ別、おすすめの商品を知ろう

それぞれの性格からやってしまいがちな投資の失敗を、児玉さんがデータから分析。それを避けるための投資との向き合い方や注意点、金融商品をアドバイス!

奥手のカピバラさん

奥手のカピバラさん

▶暮らしを豊かにする株主優待銘柄を少額購入
投資に対して「怖い」というイメージが先行しがちなカピバラさんは、投資のリスクの意味を理解することから始めましょう。投資のリスクとは、株価が上がったり下がったりする変動幅を指し、この変動幅が大きいとリターンも大きくなります。まずは自分が勉強代だと思える少額からリスクとつきあうのが第一歩。つみたて投資枠を基本に、個別株投資をするなら、生活のなかで楽しむことができる株主優待を行っている企業の株を選ぶといいかもしれません。美味しい魚介の缶詰セットが優待品として届くSTIフードホールディングスなどがおすすめです。


失敗しないためのPOINT
損してもいいと思える金額から始める。
生活のなかで優待品を通して投資を楽しむ。

買い物好きチーターさん

買い物好きチーターさん

自分がよく知る業界の企業1社の株にしぼる
情報を受け取るのがうまく好奇心があるチーターさんは、銘柄数を多く抱えてしまいがち。リスクを分散しているように見えますが、実はリターンが少ないので銘柄数をしぼりましょう。自分の興味がある分野で、応援したい企業を1社にしぼり、1年間買い続けていくといいと思います。その際に一括投資せず、初回は2万円、翌月また2万円と買い増していくのがポイント。株価は、追加入金時に「あっ、上がってる」とチェックする程度。余計なニュースに振り回されずに、1社を1年間集中して見続けることで投資感覚が磨かれスキルアップがかないます。


失敗しないためのPOINT
自分が好きな企業を選んで1社に集中。
毎月定額を買い増して、1年間定点観測。

落ち着かないコアラさん

落ち着かないコアラさん

▶株価指数に連動する投資信託を1年保有
投資に慣れてくると、リターンを考えて株価の動きに敏感に反応し売買しすぎるコアラさん。相場の全体感を勉強しましょう。個別株に加えて、株式市場全体の値動きを表す指数(インデックス)に連動する投資信託の購入がおすすめです。投資の世界にはS&P500や日経平均株価など様々な株価指数が存在します。たとえば、東証プライム市場より選ばれた150の銘柄によって構成されたJPXプライム150指数に連動した投資信託を1年間、売買せずに保有してみては。月1回ほど株価をチェックしていくうちに、自然と全体感が身につくと思います。余計なニュースに振り回されずに、1社を1年間集中して見続けることで投資感覚が磨かれスキルアップがかないます。


失敗しないためのPOINT
相場の全体感を学べる投資信託を選ぶ。
1年間保有して暴落や急騰を経験する。

勝負師ペガサスさん

勝負師ペガサスさん

▶景気に左右されないディフェンシブ銘柄を選ぶ
勝負したい気持ちが強いペガサスさんの欠点は、とにかく変動が大きいものに資金を投入してしまうこと。大きく儲かるかもしれない反面、損をすることもあり、使えるお金が底をついてしまいかねません。投資でいちばん重要なのは資金管理といわれています。成長投資枠の初心者さんならば、始めのうちはディフェンシブ銘柄に投資をするがおすすめ。ディフェンシブ銘柄とは、景気状況にかかわらず収益が安定していて、株価の変動が小さい企業の株のことです。たとえば、携帯会社のNTTやKDDI、スーパーや日用品業界のP&Gなどがあてはまります。


失敗しないためのPOINT
変動の大きい銘柄で勝負しすぎない。
株価の変動が少ない投資先で資金を管理。

個別株投資は応援したい企業を選ぶ

漫画−1

個別株は、まず1社から。自分の応援したい企業を選びじっくり1年間向き合ってみよう
日中仕事をしている場合、情報を集める時間もエネルギーも限られているので、個別株投資をするならまずは1社にしぼるのがおすすめ。その株価が上がると得られるリターンも大きくなります。1社は、仕事や趣味などで自分がよく知る業界で応援したい企業を選ぶのがポイント。愛着を持って株と向き合えます。

Q.ファーストステップ、いくら分購入すべき?
A.成長投資枠の年間投資額としてひと月の生活費が目安

大前提として、人によってリスク許容度が違うので、無理のない金額で始めることが大事。一方、使える範囲内で、ある程度緊張感の持てる金額でチャレンジするほうが、自分事になり投資スキルの成長が早い傾向も。ひと月の生活費を投入する場合、一括投資でなく、12で割って毎月買い増していくといいですね。

Q.どのくらいの頻度でどんな情報を見ればいい?
A.月1回株価チャートを確認。年4回の決算時はまとめ記事を

株価チャートとは、株価の変動をグラフ化したもの。株価状況を把握できますが、投資を本業にしている人以外は見すぎないのがコツ。月1回確認する程度でOK。年4回ある企業の決算情報は株価に影響を与えるので、総括記事のチェックが有効です。

1年売らずに保有するとビジョンが長期化

漫画−2

成長投資枠は、目先の利益より“自分の資産価値”を上げる観点から長期ビジョンで活用する
1年間じっくり相場と向き合うと、ある程度の急騰や暴落の局面も経験でき、相場の全体感がつかめるようになります。リスクをとることでリスク管理もできるようになり、目線が長期に。また、株価や社会の動向を調べた情報が仕事やキャリアを考えるヒントにも。働く女性として“資産価値”を上げるメリット大。

Q.株価が下がったらどうすればいい?
A.事業がゆらぐ致命的なダメージか暴落した理由をチェック

企業の事業の根幹がゆらぐような理由で暴落している場合は、売るべきタイミング。たとえば、コロナ禍の航空会社。感染拡大により旅行需要が消滅しました。ここ1年では、米IT企業のメタ・プラットフォームズとスナップの株価暴落が対照的でした。前者は一時的な米景気減速が理由だったので回復。後者は個人情報保護規制により事業に問題を抱えて今も低迷中です。

正直ベストなタイミングで 売れることはない! 勝ち負けの発想を なくすほうが投資はうまくいく。

正直ベストなタイミングで売れることはない!
勝ち負けの発想をなくすほうが投資はうまくいく。

投資の本質は、社会や企業の経済活動を応援すること。正解を求めすぎず、目先は損しても構わないくらいの寛大さを持ったほうがうまくいきます。投資の経験はリターンだけでなく、人生の役に立ちます!

イラスト/サレンダー橋本 取材・原文/佐久間知子 ※BAILA2024年2・3月合併号掲載

【次の記事】老後のための「確定拠出年金」はどうする?

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