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【30代のリアルな財政事情】働く女性はどれぐらい稼いでいる?収入と支出の内訳を大公開!

同世代の働くBAILA読者たちって、どれぐらい稼いでいるの? 収入と支出の内訳は?
気になるお財布の中をちょこっとのぞき見させてもらうシリーズ企画。

目次

  1. 1.美容代は実質0円! レビュー書きやポイント情報を駆使し、お得に生活する33歳広告代理店勤務
  2. 2.30代で東京・青山の骨董通り近くにマンションを購入した金融勤務
  3. 3.ファッション命! 毎月20万円使うほど好きなものにはとことんお金をかける34歳事務系総合職

1.美容代は実質0円! レビュー書きやポイント情報を駆使し、お得に生活する33歳広告代理店勤務

A子さんのお財布事情

広告代理店勤務

A子さん(33歳)


年収:本業700万円(ボーナス年2回、決算賞与、副業20万円含む)

手取り月収:35万円

一か月の支出 一覧 A子さんの場合

もともと、必要なものにしかお金を使わない堅実派

昨年の3月に入籍し、現在は結婚式を控えているA子さん。式場代や準備などで一時的な支出は多いものの、びっくりするぐらい支出が少ない!

「昔から余計なものは買わないタイプでした。固定費の中でも大きな割合を占める家賃は夫が支払ってくれていますが、夫の会社からの家賃補助も出ているので格安で住めていると思います」

食費も、大人二人でこの金額に抑えられているのがすごい!

「夫婦共働きで、平日の夜はクタクタ。ほとんど自炊をしていますが、生鮮食品などは週末にまとめ買いをし、お米は新潟の夫の実家から送ってもらえるので助かりますね。たまに野菜なども分けてもらえるのがありがたいです。

ふるさと納税を駆使して、返礼品でもつ鍋、蟹、うなぎなどが毎月届くので、それがご褒美。以前に転勤で福岡にいたので、そこで見つけた美味しいものをお取り寄せすることもあります。

それ以外は朝食はプロテイン、夕食は肉や魚をさっと焼いたもの、昼食は前日の夕食の残りをお弁当に詰めて持って行き、飲み物は空の水筒に会社のウォーターサーバーでお湯と水を割って温かい水を。普段の食生活は質素でヘルシーな食生活を心がけています」

お取り寄せグルメ もつ鍋

Nishihama/shutterstock

買い物前はキャンペーン・ポイント特典を必ず探す!

BAILA的に気になるのは、洋服・美容代が0円というところ!

「ファッションは夫の得意分野なので、基本的には夫に買ってもらっています(笑)。幸い、身長や体型が似ているし、私もユニセックスな服が好きなので、夫婦でアイテムをシェアすることも。

美容は、2~3ヵ月に1回ヘアサロンへ行き、カット、カラー、トリートメントをしているので13000円ぐらいかかるのですが、これは日々の買い物をすべてクレジット払いにしたり、複数キャンペーンを組み合わせて貯まった楽天ポイントの中から捻出。それで0円なんです」

美容代に至っては、こんな裏ワザを駆使していた!

「レビューを書き込むサイトに投稿したら、その投稿が当選し、韓国コスメをフルセットいただきました(笑)。シートマスク、化粧水、乳液といった基礎化粧品からメイクアイテムまで一通りそろっているので、しばらくはコスメ関係の支出はゼロ。体型維持には努めたいので、夫と一緒にジムに入会。家族割で登録して、二人で月に2万円課金しています」

必要な買い物をする際は、「レビュー、キャンペーン、ポイント特典がないかを必ずチェックする」とA子さん。

「広告代理店勤めの習性でしょうか。どんな商品にも必ず何らかのお得なPRがあると思ってしまうんです(笑)。レビュー系で当選するコツは、文章のボリュームを多くすること、相手が褒めてほしい部分を書くこと、そして褒めるだけではなく改善点も指摘することでしょうか。この小さな手間を惜しまないだけで、出ていくお金がぐっと減ります」

「最近引っ越しをしたんですが、引っ越し会社で相見積もりを取り、一番コスパがいいと思った会社に依頼。実際によかったので、詳細な感想レビューを書いたら10万円のキャッシュバックがありました。これで引っ越し代金の元が取れ、逆に少しだけプラスになりました! 結婚式場探しは、見学+レビューでポイントプレゼントがあるキャンペーンを活用し、Amazonギフトカードで約15万円をゲットしました。全員もらえるプレゼントは取りこぼさないようにしているのはもちろん、抽選制のキャンペーンもけっこうな打率で当たっています」

PCをたたく女性

Mongta Studio/shutterstock

結婚前は浪費家だった夫も、A子さんと一緒にいて自然と貯金体質に

マネーリテラシーの高い生活を送るA子さん。彼女のライフスタイルにいちばん感化されたのは、パートナーだそう。

「夫は年収1000万円以上稼いでいるのですが、気前よく使ってしまうタイプ。飲み代や交際費にお金をかなり使っていて、私より3歳年上なのに貯金がものすごく少なかったんです。結婚前にお金について正直に話し合い、『これからは、私が彼を貯金体質に改造する!』と決意。

まずは、使っているお金を把握してもらうために、家計簿アプリをインストールさせました。実は重要なのが、レシートを読み込ませれば自動で振り分けてくれるアプリではなく、手入力で管理するタイプのアプリにすること。自分で打ち込むことで、何にいくらお金を使っているか、感覚で身につくんです。

その結果、1ヵ月くらいで浪費癖が改善しはじめ、今では私のライフスタイルに合わせてくれるように。独身時代は男同士で飲んだあと、少しだけ年下の後輩にタクシー代まで渡すような人だったのが、スーパーで『卵って本当に高くなったよね~』と言うぐらい地に足が着いた金銭感覚が芽生えてきました」

友達との旅行や結婚式など、経験になるものにはお金をかけたい!

節約ばかりではなく、使うのも上手なのがA子さんの特徴。

「ベースは質素な生活ですが、ここぞというときはしっかりお金をつかうことにしています。例えば、女友達と旅行が大好きで、そこはお金を惜しみません。もちろん割引キャンペーンなどは駆使していますが、もし3人のうち1人が当選したら、その金額を3人で割るなど、不平等感が出ないように調整。結婚式を控えているのですが、式場や準備にかけるお金も必要な部分とそうでないところを見極めて、かけたいところにはお金をかけています」

2.30代で東京・青山の骨董通り近くにマンションを購入した金融勤務

B子さんのマンション購入当時のお財布事情

金融機関勤務

B子さん(当時32歳)


年収 900万円(ボーナス年2回)

手取り月収 約42万円

一か月の支出 一覧 B子さんの場合

「資産になる家を買おう」。夫の提案で超絶貯蓄生活にシフトチェンジ

30歳で結婚したB子さん。もともと手取り月収も年収も高めだったため、独身時代は、ファッション、ビューティ、交際費に惜しみなくお金を使っていたそう。

「特にシャネル、ルイ・ヴィトンといったハイブランドのジュエリーやバッグは、持っているだけで財産になるので集めていました。洋服や美容に関しても、欲しければ買うという感じで。美味しいお店に食事へ行くのも大好きだったし、独身生活を満喫していましたね(笑)。20代後半の貯金は1000万円ぐらい。でも稼ぎもあるし、月に10万円貯蓄と投資もしていたので、お金についてはあまり深く考えていませんでした」

 

ところが、結婚したパートナーは資産形成にかなり熱心なタイプだったとか。

「新入社員の頃から、給与の大半を貯蓄と投資に充ててきた人で。交際期間中は、私のクローゼットを見て『なんで同じような服がいっぱいあるの?』『着ない服をなんで持ってるの?』と、お買い物好き女子の心が理解できずに驚いていましたね(笑)。結婚後に資産価値の高いエリアにマンションを買いたいという話になり、私は月に20万円、ボーナスは50万円を貯金する取り決めに。独身時代の月10万円の貯金もギリギリだったので『正直無理だよ~』と思っていましたが、20代に買った長く使えるものがわりとあったので、吟味して買い物をするよう意識しただけで意外とやりくりができました。1年で約340万円の貯金ができたときは『やればできるんだ』と、少し感動しましたね(笑)。友人との交際費は削らなかったので、ストレスを溜めることもなかったです」

通帳を見る人のフリー素材

polkadot_photo/shutterstock

青山の骨董通り近くにマンションを購入。コロナ禍中に35年ローンを繰り上げ返済し、完済!

こうして結婚3年で夫婦二人の貯蓄額は5500万円に! そしてB子さんが32歳の時に、青山の骨董通り近くにある新築マンションの購入を決意。

「ちょうど第1子が産まれたばかりで、もう少し家族計画が固まってから買ったほうがいいんじゃない?とも思ったのですが……。こればかりはタイミング。今から10年ぐらい前の話なので、購入価格は新築の3LDKで8000万円ぐらいでした。共同名義で、ローンの返済額は夫と私、それぞれの収入額に応じて分担。35年ローンを設定し、金利も3年は固定、あとは変動と、最もシンプルな買い方をしたと思います」

 

そこで一つ問題が。パートナーが「貯蓄のほとんどを頭金に入れたい」と主張したそう。

「手元に残すお金は200~300万円で充分だから、できるだけローンの負担を減らそうと。私としては、5000万円の貯金が一気に減るのか!?と、ものすごく不安な気持ちに(笑)。第1子が産まれたあとの育休期間中で年収が400万円台まで減っていたこと、さらに体調次第では仕事復帰ができるのかという不安もありましたし……。でも『原資がある今しかできないことだから』と説得され、承諾。この決断のおかげで購入から約7年で私の分のローンは完済できました。第2子の妊娠・出産で個人的な支出が減ったこと、コロナ禍で外出や旅行の機会が減ったのも、返済の速度を後押し。今、子どもたちが小学生になって、習い事などにお金がかかるようになり始めているので、早めに完済してよかったと思っています。夫も『そろそろローンが終了する』と言っていました」

綺麗なマンション

PIXEL to the PEOPLE/shutterstock

再び、娯楽費に余裕が。夫はマンションの買い替えを検討中

ローンを完済し、40代に入った今は、再び娯楽にもお金を回せるようになっているとか。

「貯金も、以前のようなハイペースな感じではしていません(笑)。先日も子どもたちを連れて、友人家族と一緒に北海道へ旅行に行ってきました。ようやく一息つけたなあ、という感じでしょうか」

 

そして思わぬ展開も。この10年で、購入したマンションの価格が大きく高騰。

「売却すると利益が出ると思うので、“青山は値下がりしない”、“資産価値になる”という言葉を、じわじわと実感しています。夫は『タイミングを見計らって、もう少し広いマンションに買い替えたい』と言っていますね。私としては子どもたちが学校や習い事など今いるコミュニティの生活に馴染んでいるので、あまりすぐに引っ越すのは現実的ではないですが……。3LDKのマンションで、子どもたち以外は個室が持てず、手狭になってきたのも事実。私も夫も青山には特にこだわりがないので、子育てがもう少し落ち着いたら、住み替えも視野に入れています」

3.ファッション命! 毎月20万円使うほど好きなものにはとことんお金をかける34歳事務系総合職

C子さんのお財布事情

事務系総合職

C子さん(34歳)


年収 900万円(ボーナス年2回、家賃補助込み)
手取り月収 35万円

一か月の支出 一覧 C子さんの場合

手取り年収は600万円台だが家賃補助の支給があり実質賃金は高め

都内のマンションでパートナーと二人暮らしのC子さん。福利厚生が充実した会社で、しばらくの間は半額以上の家賃補助が出るため、家賃支払いはC子さんの担当。毎月、実質負担額の7万円のみ支払っているそう。

「年収900万円で、手取り年収は600万円ほどになるのですが、それでも福利厚生が手厚い会社なので助かっています! 夫は外食でお金を使うタイプですが、私は自炊したいので、トータルの食費は月に4~5万円程度でおさまっています。生活費はすべて夫婦の口座から引き落とされます」

ファッションは気に入れば、値段は関係なく迷わず購入

バッグや靴

New Africa / shutterstock

30歳になったのを機に「キャリアアップをしていくためにも、服や小物にはある程度お金をかける必要がある」と感じたC子さん。現在は月に20万円以上使う場合も!
「朝から寝る直前まで関連情報をチェックしているぐらいのファッション好き。昨年の夏からシューズにハマって、ブランドシューズを5足購入しました。どれも1足10~20万円と決して安い買い物ではないですが、コーディネートごとにあったシューズを合わせたいので、細やかなディテールが異なるものを揃えました。ローテーションすることで、いい状態を保つことにもつながります。

特に気に入っているのは「ジルサンダー」のブーツ。上質で主張しすぎず、コーディネートを引き締めてくれるので重宝しています。私は会社でもプライベートでも着るものに妥協をしたくないので、いい買い物ができたかなと。ファッションは自分を外の世界へ表現する手段のひとつ。身につけることで、どういう仕事がしたいのか、どんな自分になりたいのかを明確にしてくれるものだと思っています」

美容代は“整え”にお金をかける

次に重視しているのは美容代。
「エステでオイルマッサージを月に約2回と、マンツーマンでピラティスのレッスンを受けています。エステは1回で1万5千円、ピラティスも個人指導なので安くはないですが、自分を整えるための費用だと思えば、高くないと考えています。その他、ヘアサロン代、コスメ代で3万円ほど。美容皮膚科へは通っていません。外部から働きかけるよりも、マッサージ、エクササイズなど体の内側から健やかさや美しさを引き出すことで自己肯定感も高まりますし、トータルで洋服が似合う体作りを目指しています」

エステ

Lysenko Andrii / shutterstock

お金は使ってこそ。ただ、夫婦で生活防衛のための工夫も

「夫婦そろって、あまりお金に執着がないほうかも」とC子さん。「不動産購入もしばらくは考えていません。二人で話し合い、“今しかできないことや、長い目で見たときに資産になると思うモノやコトに惜しまず投資していこう”という結論に。貯金は多い額ではないかもしれませんが、二人で合意が取れているので不安はありません。資産運用として株購入をしていますし、それぞれが就労不能保険と終身保険にも加入。どちらかが倒れても、生活レベルが落ちないようにリスク対策はしています」

取材・文/石井絵里

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