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義母が過干渉タイプ、息子溺愛タイプ…読者のリアルエピソードに犬山紙子さんがアドバイス!【令和の義母】

義母との関係を読者にリサーチしたところ、関係が良好な人もいる一方で、その関係に悩んでいる人も多いことが判明。義母との関係に悩むバイラ読者から寄せられた体験談をもとに、義母とうまくつきあう方法を犬山紙子さんにインタビュー! 相談もせずに勝手に家を買うな!と激怒する義両親や、息子を溺愛するがあまり妻を受け入れられない義母、連絡なしに突然ホールケーキを送ってくる義母など、あらゆるタイプの義母の困った言動に対応できるアドバイスをいただきました。

話を聞いたのは・・・
犬山紙子さん

エッセイスト

犬山紙子さん


1981年生まれ、大阪府出身。2011年にブログ本『負け美女』(マガジンハウス)を出版し、人気エッセイストに。近著に『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』(扶桑社)、『女の子に生まれたこと、後悔してほしくないから』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。TVコメンテーター、ラジオパーソナリティとしても活躍。プライベートでは2014年に劔樹人氏との結婚を発表し、2017年に女児を出産。

こんなタイプはどうすればいい? 義母のびっくりエピソード

【エピソード1】過干渉すぎる義両親に困っています(看護師・29歳)

新居の鍵を開けている様子

shisu_ka/Shutterstock

「結婚して数年が経過し、夫とマイホームの購入を決意。リサーチ熱心な夫のおかげで、納得のいく土地でいい物件に出会うことができました。その決定を義両親に伝えると『まさか相談もなしに家の場所を決めるなんて。このまま進めるなら二人の結婚生活を応援できない』と激怒されてしまって。夫は『気にしなくていいよ。このまま進めよう』と言ってくれたのですが、私は長い夫婦生活を義両親に『応援できない』と言われたまま過ごす気にはなれず、私のほうから『この機会は見送ろう』と提案してしまいました。いまだに納得はいきませんが、今考えても何が最善策だったのかわかりません」

「過干渉を受け入れると、この先も我慢し続けることになるかも…!」(犬山さん)

「相談者さんの夫が真っ当な人で、本当によかった! 大前提として、成人した二人の住む場所について、義両親に口出しする権利は一切ありません。応援してもらいたい相談者さんの気持ちもわかるけれど、義両親の過干渉を受け入れてしまうと、義両親が亡くなるまで我慢し続けることになる可能性も。人生の大切な決断を我慢してまで義両親に応援されたいのか、旦那さんと話し合ってみてください。

義両親の反対を押し切って家を買った場合、義両親と会うのが気まずくなるかもしれません。でも今の時代、夫と妻がそれぞれの実家に帰るセパレート帰省派も増えているし、無理に義両親と会う必要はないと私は思います。夫が実家に寄り付かなくなれば、息子会いたさに義両親が折れることだって多いにあり得るんじゃないかな。

義両親と相談した上で家の場所を決めるならば、まずは、義両親が息子夫婦の家の場所にこだわる理由を知ることが大事。子どもに介護してもらうことが目的なのだとしたら、家の場所だけではなく、人生設計から考えなければいけませんよね。また、夫にきょうだいがいたら、家族全員で話し合う必要がある。面倒ではありますが、後に大きく揉めるよりは、今のうちに小さく揉めておくと結果的に楽だと思います」

【エピソード2】息子への愛が強い義母、どう対応するのが正解?(不動産業界・30歳)

手紙が重ねられている写真

New Africa/Shutterstock

記事が続きます

「結婚が決まって義両親に挨拶へ行ったときのこと。帰りに義母が私宛に手紙を渡してくれたのですが、内容を見ると「こんなに優しい男を家から出すのはつらい」「あなたがしっかりしないと、いつでも実家に逃げて帰ってきちゃいますよ」などという“息子溺愛”メッセージでした。夫は母親(私から見て義母)と良好な関係を築いているので、あまり義母のことは悪く言わないほうがいいかなと思いこの手紙のことは夫に話していません。このような義母には、どう対応すれば円滑な関係でいられるのでしょうか?」

「子離れできない母親の典型! 迷わず旦那さんに相談を」(犬山さん)

「私も娘を溺愛しているので、将来こうなっちゃいけない!と戒めになりました(笑)。息子を愛することは全く悪いことじゃないけれど、このお義母さんは、息子を自分の所有物のように思っている節がありますよね。だから、相談者さんに“息子を取られた”ように感じてしまう。息子には息子の人生があると理解できていない、つまり子離れできていないのでしょう。

こんな手紙をもらってしまったら、何もなかったようにお義母さんと仲よくするのは難しい。一人で抱えずに、旦那さんに相談するのが最善策だと思います。“うちの母親ヤバいな!”と気づいて、お義母さんと話し合ってくれるのが最高のパターン。お義母さんと良好な関係にある旦那さんならば、きっと、うまく話してくれるのではないでしょうか。

このお義母さんのように、子どもに癒着しがちな親は、子育てが生きがいになっている傾向が高いと感じます。逆に、趣味などで忙しくしている人ほど、しっかり子離れできている印象が。お義母さんが別の生きがいを見つけられるように、旦那さんがサポートしてあげられると、関係の改善につながるかもしれません。俳句の会やボランティアなど人とのつながりがあるコミュニティに属すると、孤立せずに視野も広がるので、とてもおすすめです」

【エピソード3】よかれと思ってだとはわかるのですが…(メーカー勤務・31歳)

誕生日ケーキの写真

Tonya Polezhayeva/Shutterstock

「私の誕生日当日、夫が予約してくれたディナーへ。帰宅して郵便受けを見ると、クール便の不在票が入っていました。荷物は義母からのホールケーキで、3日以内に受け取り&食べないといけないもので…。次の日はケーキを受け取るために仕事を切り上げて早めに帰宅し、夫とケーキをシェアしましたが二人ではなかなか食べきることができず…せめて送ったことを一言教えて欲しかったという気持ちが。でも誕生日を覚えてくれていた上に、ギフトを贈ってくれた義母に何と伝えればいいのかわかりませんでした」

「お義母さんをたっぷり褒めてあげて! 不満を伝えるのは夫から」(犬山さん)

「まずは、たーっくさんお礼を伝えて、ケーキのチョイスなど余すことなく褒めてあげてほしいです! お義母さんは、サプライズしたかったのかもしれませんね。好意に水を差さないように、相談者さんは感謝に徹して、不満は夫から伝えてもらうのが賢明。妻がとても喜んでいたことを改めて強調しつつ、“仕事で帰宅が遅くなったり外食したりすることもあるから、次は先に教えてもらえると助かる!”という感じにサラッと伝えると、相手も快く受け留めてくれると思います。

義母からのギフトを気に入らなかったとしても、送られてきたときは目をつむって喜ぶのが礼儀です。とはいえ、食べきれないともったいないし、使わないのも申し訳ない。同じものが送られてきたら困る!という場合は、半年後くらいに、雑談っぽく遠回しに伝えるといいかも。たとえば、“先日ホールケーキをもらったんだけど、食べきれなくてさ…”と夫に言ってもらう。それを次の誕生日まで覚えているかは、義母次第ですが(笑)。

義母に限らず、夫の家族との関係に問題が生じてしまったら、いかなる内容やシチュエーションであっても夫に間に入ってもらうことをおすすめします。とくに相手に悪意があるケースは、冷静に話し合うのが難しく、火に油を注ぐ事態になりかねないので。

もし、義母の言動にモヤッとするのは自分が過敏になっているだけ?と疑問に思ったときは、もし自分の親が夫に対して同じことをしたら…と想像してみて。ヤバい!と感じたら、あなたの反応は間違っていません。自分がいちばんしんどくないつきあい方を選んでくださいね」

取材・文/中西彩乃

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