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【新しい時代のチームリーダー】ハーゲンダッツ ジャパン株式会社 山脇知子さん

自分らしく働く魅力的なリーダーにクローズアップ。今回は、チームリーダーを務めたことで、思いもよらないキャリアチェンジを経験した人が。仕事におけるやりがいの対象が変化した、ハーゲンダッツ ジャパン株式会社 山脇知子さんの働き方に迫ります。

自分の経験を多くの社員に還元できることが幸せ!

山脇知子

ハーゲンダッツ ジャパン株式会社 コーポレート本部 人事チーム

山脇知子


44歳、神奈川県出身。2024年に人事に異動する前は「SPOON CRUSH」や「華もち」など期間限定で発売するシリーズ商品の戦略・開発を担当していた。好きなハーゲンダッツのフレーバーは「ザ・ミルク」。

山脇知子さん

山脇さんのHISTORY

22歳【2003年】

新卒で食品メーカーに入社
営業職を経験後、マーケティングを担当
 

31歳【2012年】

ハーゲンダッツ ジャパン株式会社に入社。
マーケティング本部にてミニカップやコンビニ限定商品の開発を担当
 

リーダーになった
39歳【2020年】


新商品の戦略・開発リーダーになる
 

43歳【2024年】

コーポレート本部人事チームに異動
 

44歳【2025年】

チームのリーダーとして、
メンバーの業務をサポートする立場に

Q ある一日のスケジュールは?

  9:00 

出社
メールのチェック
 

  9:30 

チームメンバーとミーティング
 

10:00 

採用面談のサポート
 

12:00 

同僚とランチへ
 

13:00 

産休・育休明けの社員を
サポートする面談など
 

15:00 

労務などデスクワークを進める
 

17:30 

終業
 

18:00 

子どもを学童へ迎えに行く
 

20:30 

子どもの食事やお風呂を
すませたあと自分時間では
ゆっくりお風呂に入る
 

23:30 

就寝
 

記事が続きます

採用や研修、キャリアサポートのほか、人事に異動していちばん戸惑ったという労務の業務も。面談やヒアリングが入ることが多いため、リモートは週1回程度。ランチは仲のいい同世代の同僚たちと。9歳と6歳の子育ては、山脇さんよりも在宅勤務が多いという夫と協力して行う。

Q 仕事のマストアイテムは?

1 過去に作った販促用のポーチはパソコンのマウ ス入れとして愛用中。2 ハンドクリームは朝家を 出るときと、帰りに会社のエレベーターに乗ると きに塗るオンオフの切り替えアイテム。3甘い香 りの香水を出社前にひと吹きするのがルーティン。

1 過去に作った販促用のポーチはパソコンのマウス入れとして愛用中。
2 ハンドクリームは朝家を出るときと、帰りに会社のエレベーターに乗るときに塗るオンオフの切り替えアイテム。
3 甘い香りの香水を出社前にひと吹きするのがルーティン。

Q 30代でしてよかったことは?

母との旅行

Q 30代でやっておけばよかったことは?

やりたいことはすべてやり切りました!

Q 仕事をする上で大切にしている言葉は?

次に生かせるならそれは失敗ではない

Q オフの日の過ごし方は?

Q オフの日の過ごし方は? 家族でキャンプ

家族でキャンプ

リーダーを経験し、モチベーションが“商品”から“人”へ

ハーゲンダッツ ジャパン株式会社 山脇知子さん

マーケティングから人事へキャリアを大きく方向転換

ハーゲンダッツ ジャパン株式会社の人事チームで新卒採用や新人研修、キャリアサポートを担当している山脇知子さん。入社以来新商品の戦略・開発を担当していたマーケティングのエキスパートは、初めてリーダーを任されたことをきっかけに働き方を方向転換することに。

「メンバーの頃は自分の担当商品を開発することに精いっぱいでした。ところが2020年にリーダーになってからは、『誰か壁にぶつかっていないか?』『みんなやりたいことができているか?』と、周りのことがすごく気になるようになったんです。最大で15歳年下のメンバーもいたので、自分の経験を伝えるだけでなく、その人らしく仕事ができるようにヘルプすることを意識しました。その変化は自分が年齢や経験を重ねたからなのか、子どもを出産して母親になったことが影響しているのか……。複合的な要因が絡んでいると思いますが、サポートをすることにすごくやりがいを感じたんです」

若いメンバーが力をつけて成長していく姿を見るのが「異様に嬉しくなった」という彼女は、仕事をするモチベーションが“商品”から“人”に変化したことに気づいたそう。「次のステップは会社全体の人材育成に携わりたい」と考え、経験したことのない人事部への異動を決意した。

「異動して本当によかったのは、知らなかった知識をたくさん吸収させてもらえること。周りだけでなく自分が成長できる嬉しさも再認識しています。商品開発のメンバーと会ったときは、人事で得た知識を生かして話ができるようになりました。人として一皮むけた気がします」

カラッとした明るさが魅力の山脇さん。撮影中も通りかかったメンバーに声をかけて冗談を言い合うなど、彼女を取り巻く雰囲気のよさが伝わってくる。

「リーダーというより“親”みたいな感じだと思います(笑)。その人のいい面を見つけたら、ほかのメンバーにも積極的に共有したくなっちゃうんです。もう、お節介なくらい伝えています。コミュニケーションをとる上で大切にしているのは、メンバーを“大事な人”として接すること。自分の仕事だけに集中していたときには視野が狭くて気づけなかったけれど、リーダーになってからは、自分にない個性を持った本当にいい人たちがたくさんいることを知りました。好きな人たちと仕事ができていることはラッキーです」

長いマーケティングの経験は今につながる必然だった

現在のチームの年齢層は、30代から60代まで幅広いのが特徴。これまでに接してこなかった年上のメンバーとの仕事を経験し、新たなチャレンジも始まった。

「今までは若手社員たちの育成を考えていましたが、年上の方たちにとっても働きやすい環境を積極的に考えてみたいと思ったんです。今年から会社に提案し、ベテラン社員たちのヒアリングを始めました。抱えている不安や不満を聞き、必要があれば制度まで落とし込むことも考えています。もちろんすごくポジティブに働いている先輩方もいっぱいいるので、それは育成に生かすこともできる。キャリアサポートのヒントになるお話をたくさん聞き込んでいる最中です」

問題が起きたらヒアリングをして解決のヒントを得る。これはマーケティングでお客さまにずっとやってきたこと。

「人事に来てからキャリアの勉強を始めたのですが、長いマーケティングの経験も今につながる必然だったと感じます。考え抜いて出した商品が売れないこともありましたが、その経験を生かすのは自分次第。今までのキャリアや知見を、社員や会社に還元したいと思っています」

記事が続きます

撮影/木村 敦〈Ajoite〉 ヘア&メイク/小澤 桜〈MAKEUPBOX〉 取材・原文/松山 梢 ※BAILA2025年8・9月合併号掲載

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