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引っぱるのではなく、並走する。失敗から学んだ自分らしいスタイル。株式会社I-ne 問田英里さん【先輩、チームリーダーってどうですか?】

引っぱるのではなく、並走する。失敗から学んだ自分らしいスタイル。株式会社I-ne 問田英里さん【先輩、チームリーダーってどうですか?】

チームリーダーとして一歩を踏み出した先輩をクローズアップする連載。今回は、株式会社I-neで活躍する問田英里さんにフォーカス。「自分にリーダーは無理かもしれない」と自信が持てなかった時期を乗り越え、チームメンバーとともに自分らしいマネジメントスタイルを築いてきた問田さん。失敗や試行錯誤を重ねながら見つけた、“並走するリーダー”のあり方とは?

引っぱるのではなく、並走する。失敗から学んだ自分らしいスタイル

問田英里さん

株式会社I-ne ビューティーテック事業部マーケティング部 SALONIAブランドマネージャー

問田英里さん

門田英里さん

初めてチームリーダーになったのは5年前。社内公募で自分が起案したアイディアがブランド化されることになり、ブランドマネージャーに任命されました。リーダーたるもの「正解を持っていなきゃいけない」「不安を見せてはいけない」と思い込んでいた私は、チームをグイグイ引っぱっていた憧れの先輩と同じように振る舞おうと思ったんです。ところが一緒に取り組むメンバーは私よりも経験のある方々ばかり。本当に私がリーダーでいいのか自信が持てず、心が折れて上司に「無理かもしれません」と相談したことも。すると「自分らしいスタイルを見つければいいんだよ」とアドバイスをいただいて。おかげで今では、わからないことは素直に聞き、メンバーと一緒に答えを導き出していく、自分らしい並走するマネジメントスタイルが見つけられたと思います。

問田さんのHISTORY

24歳~26歳:仕事ひとすじ期
24歳【2014年】
新卒で理化学商社に入社

26歳【2016年】
株式会社I-neに入社
商品開発部 研究開発課に配属

28歳【2018年】
マーケティング部 マーケティングオペレーション課に異動

30歳【2020年】
ブランドマネジメント部に異動
ブランドマネージャーのサポート業務に従事

31歳~33歳:リーダー像模索
リーダーになった31歳【2021年】
2つのスキンケアブランドのマネージャーを兼任

33歳【2023年】
美容家電ブランド「SALONIA」のブランドマネージャーに就任

33歳~36歳:ポジティブ期
36歳【2026年】
ブランドマネージャーとして商品の企画・販売プロモーション戦略の立案に携わる

Q 今の会社に入社したきっかけは?

多忙な中で美容に救われたから

前職は毎日残業で本当に忙しくて。自分に手をかけられない日々の中、スキンケアやメイクをするときだけが、自分を大切にできる貴重な時間でした。その頃から、うっすらと美容業界の開発に携われたら楽しいだろうなという気持ちが湧き、転職を決意しました。

Q ズバリ、体力はある? ない?

ないほうだと思います

20代は無理をしすぎて体調をくずした経験が。30代になってから「これ以上やったら危ない」というラインを理解しました。野菜ソムリエの資格を取って食生活を見直したり、飲み会にあまり参加しないなど、コンディション維持をすごく気をつけるようになりました。

Q 30代でしてよかったことは?

あきらめずにチャレンジし続けたこと!

企画希望で入社したのですが、未経験だったためかなわず。それでもあきらめずに社内公募に応募し続けたことで、やりたい仕事ができています。他部署の人たちと積極的に話してコミュニケーション能力を養ったことも、チャンスをつかむために大事なことだったと思います。

ある一日のスケジュール

9:00 出社、メールチェックやチャットの返事、整理

10:00 商品Aの企画会議

11:00 商品Bの企画会議

12:00 ランチ

13:00 上司と1on1

13:30 新商品のサンプルチェック

14:00 営業企画メンバーと戦略MTG

15:00 既存商品のプロモーション打ち合わせ

16:00 新商品企画の起案資料を作成、デスクワークをメインにメンバーからの相談に乗る
 
20:00 退社

メンバーの多くはリモート制度を使い、週2〜3日出社。問田さんはメンバーと直接コミュニケーションがとれるよう、毎日出社している。企画会議では、お互いの専門領域や個人の価値観を尊重しながらも、ブランドマネージャーとして積極的に自分のアイディアも発信。お互いに腹落ちするまで粘り強く話し合い、課題解決のための答えを協力して見つけ出している。メンバーと雑談を多くしているため、普段の業務も円滑に進むようになったという。

仕事のマストアイテム

くしなど

1 会議中に考えが行き詰まったときは「フェイスカレントポインター」で顔や頭皮をマッサージ。
2「グロッシーケア メタルカッサコーム」は、お手洗いのついでに髪を整えるのに便利。
3 夕方のおやつは「Teaflex」の「スリムクレンズようかん」。ベリー味がお気に入り。

オフの日の過ごし方

旅行の画像

平日は買ってきたものや外食ですませ、自炊をしないという問田さん。休日の夜は夫とゆっくり家飲みをするのが最高のリフレッシュに。「冷蔵庫にあるものでちゃちゃっと簡単に作る」というものの、その出来栄えはプロ並み! 写真の料理は1時間で5品作ったそう。

リーダーとして何度も経験してきた「悔しさ」

株式会社I-ne 門田英里さん

ヘアアイロンや美顔器などで知られる「SALONIA」のブランドマネージャーを務める問田英里さん。新商品の立ち上げや既存商品の戦略など、プロダクトごとに稼働している15ものチームを束ねている。今年3月に発売したペン型美顔器「フェイスカレントポインター」は、ここ最近で特に力を入れた商品だ。

「開発をスタートさせたのは私含め同世代の女性3人。同じ悩みを持つお客様に届けたいという強い想いから、徹底的に『自分たちが本当に欲しくなる機能とデザイン』にこだわりました。『絶対に売れる』という自信はありましたが、トレンド予測が難しいジャンルゆえ、社内で『売れる兆し』をロジカルに証明するのには大苦労。会議でもひとすじ縄ではいかず、悔しい気持ちを抱えながらも、どうすれば商品の魅力がお客様にまっすぐ伝わるか何度も課題をもらい、戦略を徹底的に練り直してようやく発売に漕ぎ着けました」

結果的に初月のEC販売数は目標比310%を達成。ヒット大賞やベスコスなどを受賞し、大ヒットを記録した。問田さんは自身も認める負けず嫌い。持ち前のガッツで、幾度も壁を乗り越えてきた。

「初めてブランドマネージャーになったのは、自分が起案したスキンケアブランドでした。いいものがつくれたという自信はあったのですが、ヒットさせることができず悔しい思いをしました。ほかにも、開発に携わった商品が廃盤になったことも多いですし、みんなで時間をかけてつくり上げた企画が通らなかったこともたくさん経験しています。リーダーとして失敗したことは数えきれません。どの商品も強い愛を持って開発したので、育てあげられなかったことは悔しかったです」

それでも前を向けたのは、持ち前の負けず嫌いに加え、切り替えの早さも。

「性格的に後ろを振り向かないというか(笑)。失敗してくよくよ考え続ける時間が無駄だと思ってしまうんです。ほかにも走らせている企画は複数あるので、自分の中で優先順位を変えて、ダメになった企画のアイディアは一度寝かしておくようにしています。違う企画のときに生かせることもありますし、社内の空気が変わったタイミングでもう一度チャレンジすると、企画が通ることも。あきらめるわけではなく、気持ちを切り替えて粘り強く花開くときを待つようにしています」

密なコミュニケーションが自信につながった

メンバーから「お母さんみたい」と言われるほど、商品にもメンバーにも愛を注ぐ問田さん。「SALONIA」のブランドマネージャーになった際には、勤務地を大阪から、メンバーが多く在籍している東京に転勤してきたほど。

「毎日ミーティングがありますが、それ以外にも日常でふと思ったことなどを雑談でよく話しています。企画会議では、なるべく自分から口火を切ることも意識。急に当てられたら緊張してしまうじゃないですか。私も苦手だと感じていたので、できるだけみんなが発言しやすい空気をつくるようにしています。アイディアは活気ある雰囲気の中から出てくるものだと思うし、そのためにもワクワクしながら楽しく働ける環境にすることが大切。売り上げの話題などシビアな空気になってしまうときにも、なるべくポジティブな空気をつくれたらと思っています」

初めてチームリーダーになったときには「本当に私がリーダーでいいのか自信が持てなかった」というけれど、今の彼女には、当時の弱気さはない。

「リーダーは自分一人で抱え込むポジションではなく、みんなで同じ方向を向けるように密にコミュニケーションをとる役割。若いメンバーにも教えてほしいことは自分から聞きにいきますし、失敗した経験も隠さずに共有しています。みんなで一緒に答えを導き出すようになってからは、決断に自信を持てるようになりましたし、リーダーとしての自信も確実に持てるようになったと思います」

撮影/田中 瞳 ヘア&メイク/小澤 桜〈MAKEUPBOX〉 取材・原文/松山 梢 ※BAILA2026年8・9月合併号掲載

BAILA編集部

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