チームリーダーとして一歩を踏み出した先輩をクローズアップする連載。今回は、クラシエ株式会社の近藤玲菜さんにフォーカス。未経験の商品開発で新規事業のリーダーを任された近藤さんが見つけた、“引っぱる”だけではない自分らしいリーダーのあり方とは?
引っぱるだけが、リーダーじゃない。未経験から見つけた自分らしいあり方

クラシエ株式会社 D&C推進室 主任 兼 フロンティアBC enn you 事業推進グループ
近藤玲菜さん

営業からD&C推進室へ異動してすぐ、新規事業の和漢ドリンクブランドカラダととのう「enn you(エンユー)」のプロジェクトにリーダーとして参加しました。商品開発は初めてで、「私が意見を言っていいの?」と戸惑うことばかり。でも、「ここに呼ばれたのには理由があるはず」と気持ちを切り替え、自分の意見を積極的に伝えるよう意識しました。未経験だったからこそ大切にしたのはお客さまの視点です。そして外部スタッフの皆さんとは、なるべく直接会ってコミュニケーションをとりながら、一緒にブランドをつくり上げました。専門性を持つメンバーの知見を借り、巻き込みながら形にしていく。その積み重ねを通し、「引っぱる」だけではない、自分らしいリーダーのあり方を学ぶことができました。
近藤さんのHISTORY
22歳~24歳:営業力磨き期
22歳【2022年】
クラシエフーズ販売株式会社に入社
東北支店で「ねるねるねるね」など
食品・知育菓子®の営業を担当
24歳【2024年】
D&C推進室に異動
新規事業「enn you」の中心メンバーに
25歳~26歳:前向き期
25歳【2025年】リーダーになった
社内のコミュニケーション活動
「ナナメンター」「部活動」のリーダーに
26歳【2026年】
既存の事業や制度をブラッシュアップしつつ、
新規事業の推進を担当
Q 今の会社に入社したきっかけは?
暮らしに寄り添う価値観に惹かれて
もともと食を通して誰かの健康や笑顔につながる仕事がしたいという思いがありました。クラシエは「暮らしに寄り添う」「夢中になれる明日」という言葉を掲げていて、その考え方がすごく素敵だなと思っていたんです。その価値観に共感して入社を志望しました。ご縁に感謝をしています!
Q ズバリ、体力はある? ない?
意外とあるほうだと思います
自分ではあまり意識していなかったのですが、部署のメンバーや周りの方から「体力あるよね」と言われることが多くて。今の部署はすごく忙しいのですが、マルチタスクで色々なことを同時に進めたり、状況を整理しながらコントロールできると楽しさを感じます。
Q 30代までにしたいことは?
英語を習得して仕事に生かしたい
人と話すことが大好きなのに、海外の方から話しかけられてもぎこちなくなってしまうので(笑)。仕事に生かすためにも語学を勉強したいです。あとは学生時代にカフェでアルバイト経験があるので、知識を深めていつか珈琲豆の買いつけをすることも目標のひとつです。
ある一日のスケジュール
9:00 出社、TO DOリストの確認、ECの製品発注
10:00 資料作成、請求書送付などのデスクワーク
11:00 タイアップ施策について打ち合わせ
12:00 同僚とランチへ
13:30 広告代理店へ訪問、店頭販促物のデザイン打ち合わせ
16:00 販促物の買いつけやマーケットリサーチ
17:30 帰社、翌日のタスクを整理してから退勤
19:00 習い事のピラティスへ
午後に元気になってくるタイプのため、午前中はECの製品発注や資料作成、請求書の送付、タイアップのためのインフルエンサー選定など、デスクでのルーティンワークが中心。午後に打ち合わせや商談を入れて外出するようにしている。外出先から帰社するついでに、オーガニックスーパーなどでトレンドのリサーチ。出張も多く、「enn you」の顔として、地方のテレビ局のニュース番組に出演することもあるそう。仕事のあとは自分磨きのためにピラティスへ。
仕事のマストアイテム

1 「DAYLILY」のボトルには“食べる”お茶「EAT BEAU-TEA」を入れて水分補給。
2 飲むよもぎ蒸し「YOMO ON」は温活タイムに。
3 小腹満たしには、サンサンの実と砂糖を練り上げた「DAYLILY」の山査子スティックを。
4「甘栗むいちゃいました」もデスクに常備。
オフの日の過ごし方

基本的にアウトドア派のため、休日は外出することが多いそう。特に家族や友人と一緒に大好きなビールを飲みながらごはんを囲む時間が至福のとき。写真にもこだわっていて、一品に約10枚も撮ってしまうほど。出張先では一人で飲みに行くこともあるくらいお酒好き。
商品開発未経験で新ブランドのリーダーに

社員のためのやりがい改革を浸透させるべく、D&C推進室で部署や世代を超えた交流を生み出すメンタリング施策「ナナメンター」や社員同士の横のつながりを育む「部活動」の企画・運営を担う近藤玲菜さん。並行して、新規事業開発プログラム「Kracie X(クラシエックス)」から生まれた和漢ドリンクブランド「enn you」のプロジェクトにも参画し、パッケージや公式サイトの制作、販促施策の立案まで、ブランドづくり全体のリーダーを担った。発売から9カ月で売り上げ1000万円を突破したヒットの裏側には、商品開発未経験にもかかわらず、お客さま目線を武器に挑戦を重ねた近藤さんの姿があった。
「ドリンクの中身以外すべてを担当することになったので、もちろん最初は躊躇しました。チームは私含めて社内が3人、社外は15人ほど。少人数だからこそ、私が動かなければ何も進まないという責任も感じました。でも、何かあったら皆さんが『こうしたほうがいいんじゃない?』と率直に意見をくれる環境だったので、自然と『一緒につくっている』『任せてもらえている』という自覚を持つことができました」
特に力を入れたのは、公式サイトのデザイン。商品情報だけでなく開発のストーリーなども盛り込まれている。
「色に関しても『少し彩度を上げたい』『この色のほうが伝わるんじゃないか』と本当に細かく調整をしました。お客さまが初めて見ても迷わないように、3つのフレーバーごとにおすすめのシーンも提案。いつ飲めばいいかをわかりやすくお伝えしたこともこだわりです。展示会でお客さまに『これ知ってる、ホームページがおしゃれだよね』と言っていただけた瞬間は本当に嬉しかったです」
商品づくりを進める中で大切にしていたのは、一人で答えを出さないこと。
「私は自分の意見を伝えることはできますが、実際にデザインができるわけではありません。外部スタッフの皆さんは広告やデザインなど、その道のプロばかり。とにかくわからないことはすぐに聞きますし、やりたいこととできることを一緒に整理していきました。少人数だからこそ、密にコミュニケーションをとれますし、力を合わせて実現できることも多い。可能性が無限大に広がる楽しさを感じながら取り組むことができました」
リーダーの経験を通して見つけた次のチャレンジ
リーダーを務める経験を経て、近藤さんは「意外に自分の意見を持っている」という特性に気づくことになる。
「社会人になってからは、なるべく波風を立たせたくないという思いから、自分の意見をあまり言えなくなっていました。ところが『enn you』に携わる中で、入社時に抱いていた『食を通して多くの人に笑顔と健康を届けたい』という思いをあらためて強く抱くように。お客さま視点で物事を進めていくうちに、自分の意見をはっきり伝えられるようになりましたし、次々とアイディアが湧いてくるようになりました。もともとの自分らしさを思い出したような感覚でした(笑)」
リーダーとしてブランドのローンチに携わる大きな一歩を踏み出したことで、新たに挑戦したいことも見つかった。
「マーケティングに興味を持ったので、ECのスキルや知見を吸収して『enn you』をさらに大きなブランドに育てたいです。ブランドをゼロから育てる面白さを知ったので、次は自分自身でも新しいブランドを立ち上げてみたい。そのためにも、興味を持ったことには迷わず飛び込んで挑戦し続けようと思っています」
撮影/田中 瞳 ヘア&メイク/山口春菜 取材・原文/松山 梢 ※BAILA2026年10月号掲載

BAILA編集部
30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。





















































