読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。目についた今が、復習のチャンス! 大人のための今更漢字力検定、今回は読み間違いやすい漢字をピックアップ。正しく読めているつもりでも間違っていることが。早速チェック!
1.「一世一代」
「いっせいいちだい」と読んでいる人、残念ながらそれは間違いです…!
■使い方はこう!
「貯金を全部投資して、一世一代の大勝負に出た」
「彼女に一世一代のプロポーズをした」
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2.「押印」
ビジネスシーンでもよく使うこの言葉。正しく読めている人が意外と少ない漢字なんです。
■使い方はこう!
「押印が無ければ契約書は無効だ」
「押印したら、内容を覆すことはできない」
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3.「奇しくも」
これも間違って読んでいる人が多い言葉!
意味は
「不思議にも。あやしいことにも。珍しくも。(集英社『国語辞典』)[第3版]」
■使い方はこう!
「取引先の担当者と、奇しくも同い年で同姓同名だった」
「奇しくも私の誕生日に娘を出産した」
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4.「河川敷」
話し言葉で使っていても、実は辞書に載っている読み方とは違う可能性あり!?
■使い方はこう!
「河川敷で待ち合わせする」
「青春時代、河川敷で将来の夢を友人と語り合った」
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「一世一代」の読み方
正解は、「いっせいちだい」でした!
「一世」は「いっせい」と読みたくなりますがこの場合は「いっせ」です。
もともとは歌舞伎や能の役者が引退に際して、一生の納めとして得意の芸を演じることを「一世一代」と言いました。
「押印」の読み方
正解は、「おういん」でした。
「おしいん」と読むのは誤りです。
ちなみに押印と捺印、仕事上でどちらの言葉を使うか迷ってしまうこともあるのでは?
どちらも、判を押すという意味に違いはありません。
ただし、ビジネスシーンでは下のように解釈されます。
「押印」は、「記名押印」を省略した言葉。
「捺印」は「署名捺印」を省略した言葉。
記名は、印刷やゴム印など自署以外の方法で書いた名前のこと、
署名は、本人が自筆で手書きした名前のことです。
「署名してご捺印ください」とは言いますが、「署名してご押印ください」という言い回しはされません。
「奇しくも」の読み方
正解は、「くしくも」でした!
「きしくも」と読んでしまいそうですが、正解は「くしくも」。
珍しくも、不思議にも、両方ともポジティブな意味で使われることが多いです。
そこもポイント!
「河川敷」の読み方
正解は、「かせんしき」でした!
もしかして「かせんじき」と読んだ人も多いのでは?
辞書に載っているのは「かせんしき」ですが、実際はどちらの読み方も間違いではないとされています。
「連濁(れんだく)」と言って、日本語では2つの言葉を合わせて1つの言葉にする際に、後ろの言葉の頭の発音が濁音に変化する現象があるのです。
河川(かせん)+敷(しき) ⇒かせんじき
以外にも、
夫婦(ふうふ)+喧嘩(けんか) ⇒ふうふげんか
山葵(わさび)+醤油(しょうゆ) ⇒わさびじょうゆ
など、実は生活の中で連濁はたくさん使われています。
ちなみに河川敷は、河原が遊ぶ場所などに発展して、河川の敷地という意味から河川敷になったとも言われています。