読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。目についた今が、復習のチャンス!大人のための今更漢字力検定、第368回は「河川敷」の読み方です!
今日のお題【河川敷】
「河川敷」、正しく読めますか?
だいたいの人が読めるけれど、実は辞書に載っている読み方とは違う可能性あり!?
■ヒント
「河川敷」の意味は
「法律で河川の敷地と定められた区域。河原や堤防を含むが、河原の部分を指すことが多い。 (集英社『国語辞典』)[第3版]」
■使い方はこう!
「河川敷で待ち合わせする」
「青春時代、河川敷で将来の夢を友人と語り合った」
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正解は……
■正解は…
正解は、「かせんしき」でした!
■「かせんじき」と「かせんしき」の違い
もしかして「かせんじき」と読んだ人も多いのでは?
辞書に載っているのは「かせんしき」ですが、実際はどちらの読み方も間違いではないとされています。
「連濁(れんだく)」と言って、日本語では2つの言葉を合わせて1つの言葉にする際に、後ろの言葉の頭の発音が濁音に変化する現象があるのです。
河川(かせん)+敷(しき) ⇒かせんじき
以外にも、
夫婦(ふうふ)+喧嘩(けんか) ⇒ふうふげんか
山葵(わさび)+醤油(しょうゆ) ⇒わさびじょうゆ
など、実は生活の中で連濁はたくさん使われています。
ちなみに河川敷は、河原が遊ぶ場所などに発展して、河川の敷地という意味から河川敷になったとも言われています。
取材・文/高橋夏果