夏にラーメンは暑すぎる、おすすめしたいのが『淡麗つけ麺』
みなさんこんにちは、すすれ!ラーメン部、部長清水まやです。
先日BAILA編集部さま主催のティーパーティーで「ラーメンの方!」とたくさんの方に呼んでいただきました。それだけ記事を読んで頂けているということで本当にありがたい限りです。
もう見開きになるまで止まりません。よろしくお願いいたします。
梅雨もそろそろ明け、夏も本番。年間138杯ラーメンを食す筆者も暑さに負けじと元気にラー活中…と言いたいのですが
筆者実はとっても自律神経が弱いのです。暑い日に熱いものを食べるとへたってしまう…きっと同じ方も多いのではと思うのですが、そんなあなたにおすすめしたいのが『淡麗系つけ麺』。
正直夏はこれに限ります。
実は昨年も同じ時期につけ麺特集をしたのですが、好評だったためさらに『さっぱり』にこだわった2023年版を作ってみました。
▼過去のつけ麺まとめはこちら
【東京】夏に食べたい!都内でお勧めのつけ麺5選
【東京】アラサーOLにおススメ、女性が食べやすい『淡麗系つけ麺』5選!
あわせてお店選びの参考にしていただけますと幸いです。それではどうぞ。
二階堂/九段下
ラーメン激戦区九段下。ラーメン好きが故郷のように通う場所ですが、そんな街の一角に植物やドライフラワーに囲まれたカフェのようなおしゃれなつくりをしたラーメン店が存在します。
駅から三分のところにある『二階堂』さんは、そのおしゃれなカフェのような外観だけでなく、味もとにかく本格派。無化調ならではのシンプルな味わいと、出汁感のあるスープは必食もの。
洗練された美しいビジュアルのラーメンは、女性でも気兼ねなく一人で食べることが出来そうです。
この日頂いたのは『煮たまごつけそば』(1,150円)。
流れるように盛られた中太麺は美しくため息もの。ライムがアクセントになっており、これもまた美しい。ビジュアルだけで満足してしまいそうです。
二階堂さんのつけそばの特徴的な点は、「魚介を感じさせるのにあっさりとしたスープであること」。
あまり食べたことのないスープだったため、初めて食べた際に驚いたのですが、出汁感がとても強い。鶏をメインに使ったどっしりとしたスープでありながら、鰹節などの素材でしっかりと出汁をとられているように感じました。
角のない丸みのある優しい味わいなので、会社帰りなどの少し疲れた時にいただきたい…。
無化調特有の体に染みわたるような素朴な味わいがとても好きなスープです。
麺は北海道産の小麦を使用したこだわりの中太ストレート麺。
もっちりぱっつりとした歯ごたえで非常に食べ応えがあります。甘みのあるスープと同様、麺自体にも甘い風味を感じます。
途中でライムをあえると、甘い風味が一変。さっぱりとした爽やかな味に。
豚肩ロースのレアチャーシューも柔らかくホロホロで最後まで楽しめる一杯でした。全体的に甘めが好みであったり、女性の方に強くおすすめしたいお店です。
店内には植物が飾られており、おしゃれなカフェのような作りになっています。癒される。
暖簾はしっかりとラーメン店を彷彿とさせる作り。しかしながらとってもおしゃれ。
チャーシューを別に注文しましたがこちらもとっても美味でした。
二階堂
住所:
東京都千代田区九段北1-9-14
東京メトロ九段下駅より徒歩3分
JR水道橋駅西口より徒歩7分
JR飯田橋駅より徒歩7分
定休日:日曜
営業時間:
[月~金]
11:00~15:00/17:30〜20:30
[土]
11:30~15:00
ramen club トトノエ /金町
東京の下町、葛飾区の端っこ金町は今年に入ってラーメン店がいくつかオープンし、各種SNSで『今ラーメンがアツい街』と呼ばれるようになりました。
そんな新店の中から『ramen club トトノエ』をご紹介。こちら4月にオープンしたばかりですが、すでに評判が評判を呼び、行列の絶えないお店となっています。
ご店主は東京のお店で修業をされたのち、2019年に沖縄でラーメン店を開店。そして2023年に東京に戻り、同店を出店することとなります。
何と言っても、名前の通り『身も心も美しくなるラーメン』がうれしい。とっても優しい味がする一杯です。
この日はオープン当初はなく、近頃始まった『味玉 昆布水つけ麺』(1,200円)をいただきました。
麺は心の味製麺製。松戸にある名店『とみ田』系列の作る麺になります。こちらの作る麺は小麦の風味が豊かでしっかりとした歯ごたえが特徴のことが多いのかなと考えるのですが、トトノエさんの麺もそれに倣った美しい中ストレート麺でした。
昆布水もかなり粘度が高くとろりとしており、甘味があって食べやすい印象。昆布水つけ麺はスープでいただく前に塩の類で食べることが多い筆者ですが、こちらは沖縄の雪塩がついてきます。
その名の通り、まるで粉雪のように麺の上でふわっと溶ける優しい塩。塩と言えばしょっぱいのに、不思議と甘さを感じる繊細な味わい。
油断すると雪塩だけで全て食べてしまいそうなほど絶品です。
麺と雪塩を絶賛しましたが、こちらのスープもかなり特徴的。
鶏から取ったスープに干物を合わせた深みのあるスープは蕎麦やうどんのつけ汁を彷彿とさせる味わいです。
中でも味をしっかりと感じるのが『椎茸』。
不思議なもので、筆者はスープに椎茸が入っているといつも気が付くのですが、心穏やかな『ほっこり』とした味がするんです。良い意味で、ぐっと家庭的な味になり、とても心が安らぐ。
スープ割りは無いのですが、昆布水自体が大変おいしいので、こちらで割ってこのスープを飲むと最後まで美味しくいただけます。
ワンタンもとても美味しくておすすめです。トッピングで注文するとスープに入れて下さるのでぜひご一緒にどうぞ。
東京の下町にあるどこか懐かしい味わいの新店。独特の味わいをぜひ味わっていただきたいです。
沖縄の雪塩は、ふわっととろける甘みのある塩気が特徴。こちらと麺だけでも全部食べてしまいそう。
沖縄の炊き込みご飯である『じゅーしー』に贅沢なほどチャーシューを乗せた『肉玉じゅーしー』(税込350円)もおすすめ。
やさしい味わいの炊き込みご飯です。腹ごなしに『男はつらいよ』でおなじみの隣駅柴又までお散歩も良し。徒歩20分ほど。
映画のテーマソングの流れ続ける夜の柴又帝釈天にお参りをしました。ちょっと怖かったので次は昼に行きたい。
ramen club トトノエ
住所:東京都葛飾区東金町1-20-14 吉六ビル 1F
金町駅から162m
定休日:月曜日
営業時間:
[火・水・金・土・日]
11:00~14:30 18:30~21:30
[木]
11:00~14:30
Homemade Ramen 麦苗 COREDO室町店 /三越前
大森の名店が三越前の商業施設に出店。手軽にその味が楽しめるようになりました。
『Homemade Ramen 麦苗 COREDO室町店』さんは無化調ならではの優しい味わいと、ビジュアルの美しさが特徴。比較的夜遅い時間までオープンしているため、仕事帰りにCOREDOや三越でショッピングをしたあと、ふらっと立ち寄ることができることもおすすめ。
木やタイル造りを基調としたナチュラルでおしゃれな空間のため、女性の方が一人で入ることにも抵抗がないことも嬉しいポイント。
この日頂いたのは『自家製麺を楽しむつけ麺 醤油』(1,320円)。さらにプラス770円にて特上仕様にしてみました。
2,090円と高めのお値段ですが、クオリティーを味わえば納得のもの。そうでなくても大森の名店を会社帰りにいつでもCOREDO室町で食べられると思えば安いものです。
当初麺が浸かっている部分を昆布水かな?と思っていたのですが、節系が強いしっかりとしたお出汁でした。
つけ麺にありがちな、食べているうちに麺がもちもちと絡まってしまって食べにくくなる問題が美味しく解決。最後まで美味しく食べられます。
特上は二種の麺が相盛りになっています。
ぱつんとした歯ごたえの細ストレート麺と加水率が高めの平打ち太麺。個人的には平打ち麺がもっちりとして好みでした。
こちらは二種類とも自家製麺とのこと。まったく種類や風合いの異なる二種類の麺を自家製で用意するあたり流石麦苗さんだなと感じました。
まるで料亭の一品料理のように提供される盛り合わせもとっても豪華。
自分の好きなタイミングで、好きな薬味を混ぜて食べることがおすすめの食べ方のようです。
鰹節が風味豊かで、麺の使っている出汁ととてもマッチするので合わせてたべるのもおすすめ。
三越前という抜群の立地。地下直結のため雨や日差しにさらされることもないのでとっても平和。ふらっと立ち寄れてしまうのが嬉しいですよね。
お店の入っているCOREDO室町にはたくさんのお店が入っているため、そのままショッピングが出来てしまうこともおすすめしたい理由です。
Homemade Ramen 麦苗 COREDO室町店
住所:東京都中央区日本橋室町2-3-1 COREDO室町2 B1F
東京メトロ銀座線 三越前駅から徒歩1分
三越前駅から104m
営業時間:
11:00~21:00(L.O.20:30)
三馬路 / 神田
こちらもラーメン激戦区である神田エリア。そんな中でも人気を誇る『三馬路』(さんまろ)さん。
神田西口の商店街を抜けて3分ほどの通りにあります。
何と言っても三馬路さんと言えば『塩そば』が有名。角が無く甘みがありながらも何層にも旨味を感じるスープは何度でも通いたくなる美味しさです。
そんな三馬路さんの昆布水つけ麺が筆者はイチオシ。昆布水自体が出汁として完成されておりとにかくハイレベル。
この日頂いたのは『特製昆布水つけ麺』(1,400円)。味玉(150円)を別途トッピングしています。
麺は全粒粉入りの中ストレート麺。粒感があり小麦の風味が効いています。しかし昆布水に絡む滑らかな作りになっており、食べ応えもすすり応えも抜群です。
こちらの昆布水はかなり凝った繊細な仕様。しっかりと干物の出汁が効いているのですが、それだけでなく椎茸や貝柱なども使われているよう。昆布水自体が最早スープレベルのこだわり。
こちらも卓上の藻塩をかけると、スープなしで全て食べてしまいそう…。完成度が非常に高いです。
昆布水も繊細ですが、スープもかなり繊細でまろやかな味わい。
鶏ベース×魚介の旨味は何層にもわたる深みがあって上品な味わい。鶏ベースだと結構キリっとした味わいが多いのですが、アサリや煮干し、鰹節が入ることにより、一気に甘味が増しています。
かなり繊細なスープのため深みがありますが、それでもやっぱり塩スープの良いところは『すっきりと食べられるところ』。三馬路さんの塩スープも例外ではありません。
味変は卓上のトッピングの他、ぶどう山椒の一種である『紀奥山椒』がついています。なんとこちら正真正銘の和歌山県有田川町清水産。ぶどう山椒の最高峰として有名な品です。
香りも従来の山椒と異なり、すこしフルーツっぽい香りがします。しかし、少量でもピリッと痺れる美味しさがあり、山椒好きにはたまらないです。
筆者おすすめは麺にかけてそのまま食べるシンプルな方法。もちろんスープに入れてもおいしかったのですが、ぶどう山椒の香りがより感じられたのが麺+ぶどう山椒でした。
薬味までしっかりとこだわりのある三馬路さん。
昆布水つけ麺と言えば醤油のイメージが強いかと思いますが、塩も相性よくおすすめです。
ワンタンもかなりぷるんとして美味でした。中に豚バラチャーシューと青菜が入っており、かなり豪華です。
かえし(ベーススープとあわせる味付けタレのようなもの)が置いてある点に感動。素晴らしいホスピタリティ。スープが薄くなっても味を調整できます。
このような形で『紀奥山椒』が提供されます。大変太っ腹です。
「高価なものなので使いすぎないでね♡」との表記が…。あまりにも美味しかったので帰って自分で買おうとして値段にびっくりした筆者です。
三馬路 東京店
住所:東京都千代田区内神田2-9-6 祥司ビル 1F
JR神田駅西口より徒歩3分
定休日:日曜日
営業時間:
[月~金]
12:00~15:00
18:00~21:00(スープがなくなり次第終了)
[土・祝]
12:00~15:00(スープがなくなり次第終了)
だしの虜 /六本木
今回特に推したいお店が六本木にある『だしの虜』さん。こちら、住所非公開、完全予約制のという特殊なお店です。
ここ最近食べた中で一番感動したのがこちら。多くの昆布水つけ麺が塩とスープで楽しむものですが、こちらは「出汁」にフォーカス。数種類の出汁とスープや薬味、昆布水を混ぜて自分好みの味を楽しむという珍しいコンセプトのお店です。
お店も六本木の通りの裏にひっそりと佇む隠れ家っぽい作りなのがポイント。InstagramのDMにて予約を受け付けているお店なのですが、予約完了時に住所を教えていただけます。
この日は『特選昆布水つけ麺』(1,800円)を注文しました。
つけ麺が出てくるまでの間、お店の中を眺めていたのですが本当に美しい食器がたくさん置かれてあり目の保養。このお皿をみてもとても綺麗で視覚的にも楽しい。
全席カウンター席になっており、さながら料亭のような雰囲気のため、ご褒美グルメとしてもとても優秀です。
麺は中細のストレート麺。滑らかでとっても食べやすいです。
こちらの風味を飾るのが昆布水。昆布水は北海道産の最高級の昆布を使用した一級品。他のものと比べても粘り気がしっかりとあり、昆布由来の甘味や味わいもしっかりとあります。
鶏胸のチャーシューや豚肩ロースのトッピングもさっぱりとしており、全体的にとても淡麗な印象を受けます。
スープは鶏と水を炊きだしたキレのある醤油スープ。鶏と水のみで作られた洗練されたスープは、シンプルなぶん素材の味が引き立ちます。良い素材とこだわりを感じる。
鶏油がコクなどの深い部分を押さえていることもポイント。
こちらのスープだけでも美味しいのですが、昆布水と一緒にいただくことで、より甘味がまして食べやすくなることがとっても嬉しい。
一緒に入っているワンタンもぷりぷりとした弾力が特徴。美味でした。
さまざまな食べ方を試すことができるのですが、おだしを少しずつ楽しみたいため、小丼にいれていただきました。
麺を少しとり、藻塩や胡椒、山椒などの薬味をのせて食べてみたり、梅出汁、柚子出汁など様々な風味の出汁を少しずつ混ぜて風味を楽しみました。筆者のお気に入りは藻塩と梅出汁。特に梅出汁はさっぱりとしており、昆布との相性も抜群。夏の暑い時期にもうってつけ。
これらをスープにまぜて食べても味が変化してとっても楽しい。いくらでも味を変えることが可能なためずっと楽しめてしまうんです。
つけ麺と言えばがっつりスープに食べることが多いかとおもうのですが、出汁とスープを割って自分の好きな味を楽しむコンセプトは初めての筆者。とにかく楽しく美味しいひとときでした。
麺を入れる小丼は選ばせていただけるのですが、そのバリエーションの美しいこと。
このなかからたった一皿しか選べないなんて…!藻塩は従来の塩より甘みが強く、昆布水つけ麺との相性も抜群。
スープに生卵を入れるとすき焼き風の味に変化。卓上にあるスプレータイプのだし醤油を吹きかけるとよりすき焼きっぽい味に。
こちらも新感覚でした。
だしの虜
住所:住所非公開
定休日:不定休
営業時間:
11:30〜14:30(最終入店13:30)
※完全予約制
公式Instagramストーリーにて予約受付の告知あり。
InstagramのDMより予約。夜営業を稀に行う日もあり。
熱くたってラー活をあきらめない
夏におすすめしたいさっぱり系つけ麺5選でした。
女性向けあっさりつけ麺シリーズは何度か執筆してきたのですが、女性の読者の方からの評判が良いのがこちらかなと思います。
今回は外観も綺麗めなお店にフォーカスをしているので、「ラーメンはちょっと勇気がいる」という方でも気兼ねなく入りやすいのではないかと思います。
個人的に大好きな『昆布水つけ麺』も二年ほど前までは新しいものだった気がしますが、ここ一年でしっかりと定着して色々な形に姿を変えていくところが楽しい。
次はどんな昆布水つけ麺が現れるのだろう…と胸を躍らせています。
ここからさらに暑い日がつづきますが、さっぱりとしたラーメンを食べて乗り切っていきましょう!筆者も頑張ります。
▲同じバイラーズのまあささんと、麺好き女性による女性のためのラーメン情報Instagramやっています。
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