胃が疲れているとき選びたい、消化のよい食材をリストアップ。パンなら全粒粉パンよりも食パン、魚なら青魚より白身魚、野菜なら大根や長芋。帰宅が遅くなったときや胃をリセットしたいときはこんな食材がおすすめ。
1.トースト
血糖値が上がりにくい全粒粉パンよりも精製度の高い白い食パンのほうが消化はいい。生よりもトーストした状態のほうが消化しやすく、耳を落とせばさらに胃にやさしい
2.うどん
小麦粉に油を加えるラーメンやそうめんよりも、小麦粉だけで作るうどんは消化が早く、胃にやさしい。のみ込まず、よくかんで食べるのがポイント。そばは食物繊維が多いので消化が遅め
3.甘酒
甘酒は麹菌の酵素によってブドウ糖がすでに分解されているので、消化しやすい飲み物。“飲む点滴”と呼ばれるほど栄養も豊富で、食欲がないときに最適
4.牛乳
牛乳は胃酸を中和する作用がある、胃にやさしい食品。冷たい状態で飲むと胃を冷やすので、60℃程度に温めて飲むのがベター。乳製品では、ヨーグルトも消化がいい
5.大根
大根に含まれるジアスターゼはでんぷんを消化する酵素で、胃腸の機能を助ける働きがある。胃酸を中和する働きもあり、げっぷや胸やけの症状にもおすすめな食材
こう食べる!
ジアスターゼの作用は加熱すると失われるので、大根おろしにして生のまま食べるのが最も効果的。炭水化物をとるときに組み合わせて
6.長芋
長芋にも大根と同じ消化酵素のジアスターゼが多く、長芋の主成分のでんぷんの消化を助けてくれる。芋の中では珍しく生で食べられるのはジアスターゼが多いから
こう食べる!
ジアスターゼは加熱に弱いので、長芋はおろしてとろろにして食べるのがおすすめ。また、食べやすい大きさに刻んで生で食べても
7.キャベツ
キャベツには、胃粘膜の保護・修復を促進する働きがあり、胃薬にも用いられているキャベジン(ビタミンU)という成分が含まれる。“食べる胃薬”ともいえる野菜
こう食べる!
キャベジンは加熱に弱く、せん切りを生で食べるのが◎。食べすぎると胃を冷やすので、胃が弱っているときは無理せず煮てやわらかくして
8.ひき肉
肉の中では、肉が細かくなっているひき肉が消化が早く胃への負担が少ない。特に脂肪が少ない鶏むねひき肉が◎。牛肉や豚肉なら脂肪が少ない赤身のひき肉を選んで
こう食べる!
炒め物やハンバーグなど、油を使う料理に使うと消化に時間がかかって逆に胃に負担をかけるので、スープに加えるのがよい方法
9.白身魚
魚の中では、タラ、カレイ、タイなどの白身魚が、脂質が少なく消化がいい。サンマやサバ、ブリなどの脂質が多い青魚や、マグロのトロなどはあまり消化がよくない
10.豆腐
大豆を細かく加工した豆腐やきな粉などは、胃が弱ったときでもタンパク質がしっかりとれる優秀食品。大豆は本来かたい皮に包まれているので煮豆などは消化しにくい
11.納豆
納豆は大豆をまるごと使っているが、発酵によって消化しやすくなるので、胃弱さんにもおすすめの食品。納豆を細かく砕いたひきわり納豆ならさらに消化がいい
12.カッテージチーズ
チーズは脂肪が多いので消化に時間がかかるけれど、低脂肪のカッテージチーズなら消化が早く、胃への負担も少ない。バターの代わりにトーストに塗るのがおすすめ
撮影/佐々木美果 スタイリスト/河野亜紀 取材・原文/和田美穂 ※BAILA2022年3月号掲載