クラシック音楽に魅了された各界の著名人に聞いた「MY BEST 3」を発表! 今回は漫画家 いくえみ綾さんのお気に入りのナンバーをご紹介。
漫画家
いくえみ綾
1979年『マギー』でデビューし、現在も高い人気を誇る漫画家。『G線上のあなたと私』など、著作にはクラシック音楽を題材にした作品も。
① 「アンダンテ・カンタービレ」 チャイコフスキー
【収録盤】
ロシアの名門による名盤。演奏:ボロディン弦楽四重奏団、ユーリー・ユーロフ(ヴィオラ/六重奏)、ミハイル・ミリマン(チェロ/六重奏)『チャイコフスキー:弦楽四重奏曲全集』(ワーナーミュージック)
② 「ヴォカリーズ」 ラフマニノフ
【収録盤】
ラフマニノフ「ヴォカリーズ」やブラームス「子守唄」など全18曲をチェロで演奏。演奏:ミッシャ・マイスキー(チェロ)、パーヴェル・ギリロフ(ピアノ)『ララバイ〜チェロ名曲集』(ユニバーサルミュージック)
③ 「シャコンヌ」 ヴィターリ
【収録盤】
ヴィターリ「シャコンヌ」など、名曲を多数収録。ハイフェッツ没後15年を記念してリリースされた4枚組み。演奏:ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)『ヴァイオリン小品集1946-1970』(BMGジャパン)
愛してやまないバイオリンが際立つ名曲ぞろい
「バンドブームやトレンディドラマが最盛期の頃、巷にあふれる流行の音楽に『うるさいな〜』『つまらないな〜』と思い、父親のクラシック全集を聴きはじめたことがクラシック音楽を好きになったきっかけです。それからは、眠れないときにベッドでこっそりとYouTubeで聴いたり、バイオリンを習っているので練習も兼ねて聴いたりしています。いちばん初めに好きになった曲は、チャイコフスキーの『アンダンテ・カンタービレ』。あまりにきれいな旋律に、思わず涙した記憶があります。またピアノ伴奏つきの歌曲として知られるラフマニノフ『ヴォカリーズ』は、バイオリンやチェロで演奏したバージョンが好きです。そしてヴィターリ『シャコンヌ』。これを弾きたくてバイオリンを今も習っていますが、とても弾けたもんじゃありません……。音楽の才能はナシですが、バイオリンは一生続けたいです」
取材・原文/池田旭香 ※BAILA2024年10月号掲載