「自己理解が深まる」「人の心には多様性があると分かった」などと話題のMBTI。一体どういうものなのか、そして大人が結果をより前向きに活用するコツとは!? 実際にMBTIを受検したライターが、今回は、アパレル業界で働く女性(33歳)のエピソードを深掘りしていきます。
無料で診断できる16personalitiesと本当のMBTIは違う!?
Webで「MBTI」と調べると16personalitiesという無料の診断サイトも出てきますが、これはMBTIとは別もの。公式のMBTIは設問に答えて終わりではなく、その結果を元に“認定ユーザー”という資格保有者のもとで様々なワークを通して、それが本当に自分自身をあらわしているか検証していく時間が。認定ユーザーはタイプを診断するのではなく、最終的なタイプについては“ワークを通して受検者自身が探し出すもの”という特徴も!

【INTJ】アパレル業界・33歳がMBTIを受検!結果の納得度は?
MBTI認定ユーザーのもとで、アパレル業界の女性・Bさん(33歳)が実際にMBTIを決定。結果への納得度や、セッション後の日常生活を送る中でどのような変化があったのか?エピソードとともにお届けします。
具体的な話をやりとりできない状況にストレスを感じる性格です

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Bさんは、「結論を端的に伝えることができないコミュニケーションの場にストレスを感じがち」なんだとか。「ビジネスの場では事実や改善点を先に話したいのですが、ともすれば『冷たい人』と思われがちなのがストレスでした。プライベートでも、友だちとのグループLINEの雑談が得意なほうではなく……。伝えたい要点をぎゅっとまとめて返信するので、私だけが、短い文章になることも(汗)。また、誰かと映画を観に行ったあとに『どうだった~?』みたいな、“ぼやっとした感想”を求められるのも得意ではなくて。具体的に『あのシーンはどう思った?』と聞いてもらえると、話せることはたくさんあるんだけどなと思ったりしていました」
決定したタイプはINTJ! 自分の感じてた弱みが強みにもなるとわかった

セッションを通じて出てきたBさんの結果は、【INTJ(外向思考を伴った 内向直観タイプ)】。結果を知って、意外だと感じた部分もあったそう。
「フットワークが軽く、自分から人を遊びに誘うほうだし、周りからも「社交的」と言われることが多く、内向(I)タイプだったことに驚きました。そもそも内向と外向の定義が私たちの普段使う言葉と違っていたので、説明を受けて納得。また、思考(T)と感情(F)のうち、私は思考(T)が優先されるようで、分析や結論を重視したい傾向があると判明。このことで、気持ちに焦点が当たる人との会話がズレがちだったのかもしれません。だからといって、自分も相手も別に悪いわけではない、何が咄嗟に優先されるかが違うだけと知ることができました」
ネットの16タイプ性格診断の結果を鵜呑みにせず、己と向き合うことができた!

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「実はネットの16タイプの性格診断もやったことがあって。思考(T)タイプは冷酷、などと書かれがちでした。でも思考能力が先立つ人、感情を大事にしたい人など、世の中には色んな人がいて、優劣は一切ない。どちらにも、それぞれの優しさがあると知れたのは有意義だったと思います。もともと“人間はそれぞれが個性的なのが当たり前”と思って生きているので、オーディション番組などで『普通じゃないキャラです!』とアピールしている方を観ると『え?当たり前じゃない?』と感じていたのも、それぞれの心の方向性や視点の違いからなのかなと受け止められるように。人への考察が深まり、日々のモヤモヤを楽しみに変換できるようになりました!」
同じタイプでも表れ方には個人差がある場合も!
Cさんが受けたセッションには、同じタイプが出た方もいたそう。「わかる!と共感できる部分がたくさんある一方で、ここは少し違うね、というところもありました。同じタイプでも人によってタイプの表れ方には個人差があるようで、認定ユーザーの方も『このタイプだからこうという決めつけはせず持って生まれた性格を知り、“どう生かすか?”と、考えていくツールがMBTIだと思ってください』とおっしゃっていました。タイプで先入観を持たず、自分のことも他人のこともフラットに受け止めたいなと思いました」

MBTI認定ユーザー資格のほか、パーソナルカラー診断、骨格診断の資格も所持しておりイメージコンサルタントとして活動中。
構成・文/石井絵里