「自己理解が深まる」「人の心には多様性があると分かった」などと話題のMBTI。一体どういうものなのか、そして大人が結果をより前向きに活用するコツとは!? 実際にMBTIを受検したライターが、今回はPR会社に勤める女性(36歳)のエピソードを深掘りしていきます。
無料で診断できる16personalitiesと本当のMBTIは違う!?
Webで「MBTI」と調べると16personalitiesという無料の診断サイトも出てきますが、これはMBTIとは別もの。公式のMBTIは設問に答えて終わりではなく、その結果を元に“認定ユーザー”という資格保有者のもとで様々なワークを通して、それが本当に自分自身をあらわしているか検証していく時間が。認定ユーザーはタイプを診断するのではなく、最終的なタイプについては“ワークを通して受検者自身が探し出すもの”という特徴も!

【ESTJ】PR会社勤務・36歳がMBTIを受検! 結果の納得度は?
MBTI認定ユーザーのもとで、PR会社に勤める女性・Cさん(36歳)が実際にMBTIを決定。結果への納得度や、セッション後の日常生活を送る中でどのような変化があったのか?エピソードとともにお届けします。
「楽しそうな人」と思われがちだけど、根っからの合理主義者なんです

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Cさんは「もともと人見知りはしないほうで、誰とでもすぐに打ち解けられるタイプ」なのだとか。「“楽しそうな人”と思ってもらえるのは嬉しいのですが、実は超現実的で合理主義な性格。予定やスケジュール管理などをきっちりと詰め、ToDoを確実にこなすのが大好きです。それゆえに、ビジネスの場では、ふわっとした終わり方をする会議や、お互いの出方をモジモジと待っている“お見合い”的な場面も苦手なんです。ゆったりとしたノリや会話も、あんまり得意ではないかも。プライベートでいうと、夫は、つきあいが長くなってから分かった私の性格に、驚いているかもしれません(笑)」
決定したタイプはESTJ! 結果に違和感はなかった

CさんのMBTIの結果は、【ESTJ(内向感覚を伴った 外向思考タイプ)】。現実を重視して実践する、決めたことはスピード感を持って行動に移す、プロジェクトや人をまとめ、効率的な方法で結果を出すことに注意を払うなどの特徴が。
「結果には95%納得! 私の性質と重なっている気がします。とはいえ、残りの5%は、外向(E)か内向(I)かのところで悩んでいるから。確かに、人や社会と関わることで充実感を得られるほうなのですが、うわさ話や悪口には一切関心がなく、何かに没頭するとどこの場所にいても集中できる面も。子どもの頃、家族のいるリビングで勉強するほうが、はかどっていた実感も。これって内向(I)っぽいような……気になります」
受検後、夫の話グセを理解できるように。「周りを急かさない」と意識するようにも!

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MBTIセッション後、こんな気持ちの動きを経験できたのだとか。「家庭では夫が話す内容を聞いて『飛躍してるなぁ』『話のつながりに根拠がない』と感じることが多かったのですが、どちらに優劣もないし、気にしなくてもいいやと思えるようになりました。仕事ではチームのメンバーから“スケジュール管理の鬼”と言われることも多いのですが(笑)、それも私の思考のクセ。ただし、みんなが同じスピード感ではないので、『急かしてごめんね、もし私に見えていない事情や理由があれば教えてね』といった具合に、他者の立場や心情を慮るきっかけになりました。世代が違う後輩たちとのつきあい方にも役立てられそうです」
迷ったときは、その場でタイプを決めなくてもいい
決定したタイプについて、まだ迷う気持ちもあるというCさん。
「認定ユーザーの元でワークを受けながら、ベストフィットタイプを決めました。もともとの自分が思っていた性格と今回の結果にあまり違和感は持たなかったのですが、外向(E)と内向(I)で迷う気持ちもまだあって。そこで認定ユーザーの方が『無理にタイプを決めなくてもOK。セッションの当日に導き出した結果が合っているか、と考えながら過ごすこと自体が自分と向き合い理解を深めるきっかけにもなります』と教えてくれました。性格的に、すぐ決めたい!が先行する私ですが(笑)、迷う過程も大切なんだと知ることですごく気が楽になりました。日常の自分を観察してみたいと思います!」

MBTI認定ユーザー資格のほか、パーソナルカラー診断、骨格診断の資格も所持しておりイメージコンサルタントとして活動中。
構成・文/石井絵里