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当時、あまりにも婚活が迷走していることに困っていた私は、藁にもすがる思いで婚活本や婚活ブログ、婚活特集を読み漁っていました。そのときに見つけたんです。「ノートにすべて書き出すと自分の気持ちが見えてくる」というアドバイスを。それを信じて、婚活ノートをスタート。そのノートには結婚に関係することで思いついたことをどんなことでも全て書き、自分の考えをまとめるために、折に触れて読み返していました。BAILA編集(現連載担当)にそのノートの存在について話したところ、「面白い!!」という反応をいただき、せっかくなのでそのノートをもとに婚活連載をやろうという話になったのでした。
そうやってつけていたノートですが、最近デジタルに移行したんですよね。というのも、その婚活ノート、リングがばかになってバラッバラになったの!!縁起わるっ!!!!「分かれる」「破れる」「離れる」は忌み言葉でしょうよ!高3のときに、受験合格のお守りを落としたときと同じくらい縁起が悪い!ということで、Evernoteに移行しました。「同期」って言葉、なんか縁起良さそうだしね、結婚的にも。
といってもやっていることは変わらないです。主に書いてあることは以下。
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これが1ページ目。一番上にでっかく「好きな人と結婚したい!!」と書いてあり、その下には「そもそも好きな人ってどんな人?」という項目。そこには「気が合う」「謎のコンプレックスがない」「知識の出しどころが的確(タイミングのおかしい知ってるぞドヤをしない)」など30個近い条件がありました。
その後ろに、歴代彼氏のページがひとり1ページずつ。好きだったところ、あまり好きじゃなかったところ、別れた理由を書き出して、「自分の好きな人とはどういう人なのか」をより深く探っています。ただ、好きだったところの中の、アンダーラインを引いている箇所が「テトリスが強い!! 捨てがたい!!」なのは我ながらどうかと思う。どんなテンションで書いたんだよ。しっかりしろよ。
そのあとに、「好き」から「結婚」に至る上で必要または満たしていると嬉しいこと、例えば「共働き希望」「産休が取れる」のような現実的な条件が書いてあります。…と思ったけど「水族館やペットショップででミドリフグを10分20分見続けていても怒らない」みたいな謎の走り書きもあるな。いや、まぁ、とにかく思いついたことは逃さず全部書いているってことで…。
②何で結婚したいのか
ひとりでもじゅうぶん毎日楽しいけれど結婚したい。その理由を思いついたときに思いついただけ。「家に帰って好きな人がいたら最高」「子どもが好きだから育てたい」「制度として私にとっては便利そう」「自由は楽しみつくしたので縛りプレイがやりたい」など、無限に出てくるので無限に書いています。
③どういう結婚生活がしたいのか
こちらも「家事育児折半」「犬が飼いたい」などスタンダードなものから、「片方が幸せだと片方も嬉しくなるような」という私って天使かな?的なものまでこちらも様々。
そして、自分の両親についてもまとめています。やはり、自分がずっと見てきた「結婚」や「家庭」は実家なわけで、きっと私の結婚観の大部分は両親の関係性から形成されているはず。なので、父と母のいいなと思うところ、よくないなと思うところについても書き出してあります。ちなみに両親の関係性でいちばんいいなと思うところは「父親が仕事に行くときに玄関まで見送り→ベランダに出て月極駐車場に向かう父親に手を振るという流れが毎朝あったところ」です。父親も手を振り返してくれます。家族総出で毎朝やってました。結婚したらこれやりたーい!
④会った人メモ
会った人1人につき1ページ使って、会ったときに感じたことや自分の振る舞いの反省点などを蓄積。いちばん反省しているのは「デート先ではぐれて20分くらい迷子になったこと」です。子どもか。
⑤自分の欠点や婚活する上での改善点
いろいろな人に会ってみて「あぁ、私のこれがよくないな!」とわかった点やそれを直す方法を書いています。「飽きっぽい→飽きる前に進展させる」「連絡を返すのを忘れる→返すまで既読をつけない」など。結婚相手として私のここがダメだろうなと思われる点も書き出してます。「将来設計が苦手すぎる→とりあえず保険には入るべき」とか。
⑥定義
「友達と恋人の違い」とか、「どこからが”好き”なのか」とか、思春期みたいなテーマを真剣に考えてみるところ。一生思春期。ただ、ここの項目を突き詰めると「気づくと考えちゃう人が、本当の好きな人…♡」という感じのテンションになり、ポエム婚活に陥ってしまいそうなので、あんまりやりすぎないようにはしています。現実大事。
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「結婚はそんな甘いものではない」とか「現実を見ろ」とかいう意見が巷には溢れていて、その意見を見るたびにビビって「好きな人にこだわらないほうがいいかもしれない…」と弱気になったメモをいちいち残しているけど、結局しばらく経って「やっぱり好きな人と結婚する!」と改めて決意のメモをしている。ここだけは譲れないみたいです。いいのか悪いのかは不明。
あと、中学生〜去年までの実に20年近く、ずっと「冷たい人が好き」「ちょっと意地悪なくらいが面白い」「優しさは全く重視していない」と思っていて、人にもそう伝えていた。だけど、婚活ノートをつけたおかげで「私は空気が平和な優しい人が好きなんだな」ということがわかった。これは本当に知らなかった。驚きの新事実。というか、この記事を書くために今ノートを見返していて気づいたことです。「”優しい人に出会った!”、”優しい対応をしてもらった!”と思ったときにテンションが上がって、メモを書きまくってるな」ということには、今たまたまノートを見なければ、一生気づかないままだったかも。書いた分量を目視できるのはいいですね。
もうちょっとノートを書き進めたら、譲れないものや驚きの新事実がさらに2〜3個くらい見つかって、婚活がもっとやりやすくなるんじゃないかな〜。
ノートを書いていると、婚活や結婚に関係ないところでも新しい発見があったりして楽しいです。自分の失敗や欠点を見つめ、いろいろ考えてみる良い素材。自分に対しての理解が深まる!
ていうか、結局、婚活する上で大事なことって、自分を知ることなのかなぁ、と思ってきた。目標が「好きな人と結婚したい!」なのに、好きになれるタイプを勘違いしていたら、死ぬ気で全力疾走したところで、ゴールにはたどり着けない。ぼんやりした「なんか違うな」でスタートに戻って、また走り直し。そして、疲労だけが蓄積されていく。「自分が本当に大切にしたいことは何か」がわからない限り、このループなんだよな。
そんなのダルい〜!悲しい〜!イヤだ〜!無理〜!!!!!……なので、自分のことをもっともっと知ろうと思います。
いやぁ、婚活って深いわ。
こんなに自己と向き合うはめになるなんて思ってなかった。
●今回のまとめ●
・婚活ノートをつけると、知らなかった自分の恋愛観・結婚観に出会える。
他にまた何か発見があったら報告します!(ライター・ジーコ)
ライター・ジーコ 32歳
- 趣味は?サッカー観戦(日本代表・プレミアリーグ)、マンガ、読書、ゲーム、お酒を飲む、YouTube(人狼実況、フリースタイルラップ)
- 好みのタイプは?面白い人、仕事が好きな人、メンタルがそこそこ強い人
- ジーコの外見は?犬系アイドル顔(担当編集談)
- いつまでに結婚したい? 東京オリンピックまで。夫婦で開会式を見ます。できればサッカーを見ます
- なんで婚活してるの?最後に彼氏がいたのは半年前。1年つきあうもうまくいかず婚活開始
- twitter始めました!⇒https://twitter.com/zicoboost
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取材・文/ジーコ イラスト/平松昭子