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「男を沼らせる女」って何? 『トーキョーカモフラージュアワー』の松本千秋先生と考える、沼らせる女の特徴

近頃TikTokでやたらと見かける、“沼らせる女”というワード。不特定多数の男性を夢中にさせる究極のモテ論・魅力あふれる女性像として推奨されているが、私たちは誰かを沼らせることで本当に幸せになれるのだろうか。今回は、沼らせる女の特徴を『トーキョーカモフラージュアワー』の松本千秋先生と考えてみた。

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“沼らせる女”って、どんな人だと思いますか?『トーキョーカモフラージュアワー』の松本千秋先生と考えてみた─っ!!

そもそも、TikTokなどに上がっている特徴は合っているのだろうか。バイラ世代にあてはめたときの“沼らせる女”像とともに、現代の恋愛事情に精通する、作者の松本先生に分析してもらった。

松本千秋先生


1980年生まれ、東京都出身。映像制作や専業主婦、ホステスを経て漫画家に。著書に『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』(幻冬舎)、『トーキョーカモフラージュアワー』(少年画報社)がある。

『ニュートーキョー カモフラージュアワー』

『ニュートーキョー カモフラージュアワー』
松本千秋著  少年画報社
4巻まで発売中 各880円〜

沼らせる女の特徴10

沼らせる女の特徴10

①〈TikTokでよく見る、沼らせる女〉…LINEの返信速度がバラバラ
 〈大人女子ver.にあてはめると…〉…用件のない連絡は返さない

②〈TikTokでよく見る、沼らせる女〉…ほどよくわがまま
 〈大人女子ver.にあてはめると…〉…相手の都合に合わせない

③〈TikTokでよく見る、沼らせる女〉…一人行動ができる
 〈大人女子ver.にあてはめると…〉…精神的にも経済的にも余裕がある

④〈TikTokでよく見る、沼らせる女〉…ポジティブで自信がある
 〈大人女子ver.にあてはめると…〉…将来や人生に前向き

⑤〈TikTokでよく見る、沼らせる女〉…恋愛以外に熱中しているものがある
 〈大人女子ver.にあてはめると…〉…仕事にやりがいを持っている

⑥〈TikTokでよく見る、沼らせる女〉…1回目のデートで絶対に体を許さない
 〈大人女子ver.にあてはめると…〉…自分のペースで体の関係を持つ

⑦〈TikTokでよく見る、沼らせる女〉…何事にも努力を怠らない
 〈大人女子ver.にあてはめると…〉…自分を好きでいるために努力している

⑧〈TikTokでよく見る、沼らせる女〉…親しみやすいが媚びすぎない
 〈大人女子ver.にあてはめると…〉…他人に素直に頼れる

⑨〈TikTokでよく見る、沼らせる女〉…細かい変化に気づいてくれる
 〈大人女子ver.にあてはめると…〉…自然に褒めるのがうまい

⑩〈TikTokでよく見る、沼らせる女〉…いつも笑顔、よく笑う
 〈大人女子ver.にあてはめると…〉…全力で感謝する

自立なくして、なれない! それが「沼らせる女」です

沼らせる女をひと言で表すならば、“自立した女性”。他人に依存しておらず、一人でも充分に楽しめる精神状態が、男性を沼らせることになるんだと思います。残念ながら、本来は『誰かを沼らせたいから』と今日明日に努力してなれるものではないのです」

そう分析し、「沼らせる女になりたいと考える人の多くは、自分が沼る立場にあるのではないでしょうか」と続けた松本先生。自身の体験をもとに、その理由を解説してくれた。

「38歳のとき、マッチングアプリにハマり、年下のイケメンを見つけてはデートをしまくっていました。年上の自分は年齢的にも外見的にも劣っていると感じ、嫌われないために、都合のいい女を演じていたんですね。その結果、誰からも沼られず惨敗。そして数年後の42歳のときに、漫画のネタに尽きて、またアプリに再挑戦したんです。恋人探しがゴールではなかったから、好かれなくてもいいや!と思っていたら、余裕のある女性に見えたようで。出会った男性から次々と沼られたんです。モテにおいて、外見や年齢は関係ないこと、そして相手に依存しないことの大切さを再認識しました

つまり、自立していて相手に執着しないことが、結果として“相手を沼らせる”。そんな無自覚に男を沼らせる女性についてさらに具体化すべく、TikTokでよく見る特徴の正否を聞いた。「ネットによくある特徴は、作り手の年齢によって表現が異なり、バイラ世代の沼らせる女像とはズレている部分も。たとえば、連絡を取り合う際には、返信速度よりも中身が重要。“元気?”などの中身のないLINEには返信しない、もしくは要件を聞き返すくらいの厳しさを持っています。セックスも、デートの回数は問わず、求められるがままには体を許しません。体の関係を持った後でも、気が乗らないなら自宅デートは断る。すると相手は混乱し、のめり込むきっかけになります」

最大のポイントは、頼り上手であること。前回ご馳走してもらったから今回は私が、といった大人の配慮は案外、必要ないと松本先生は断言する。

男性は女性に与えれば与えるほど、元を取ろうとして頑張るもの。逆に、対価を返してくれる女性は、頑張らなくても手に入る存在だと判断します。そのほかにも、食事は自分が行きたいレストランを指定し、日程は相手に合わせないなどの行為は、自分の価値を高めることにつながっています。一方で感謝の言葉や笑顔は大盤振る舞い! そうすれば傲慢な印象を抱かれず、むしろ彼は“自分のことが好きなんだな”と勘違いして、ますます努力することに」

どれほど努力を重ねても好きな人は沼らせられない!?

ここまで聞いて、ある疑問が浮かび上がる。好きな人に対しても、これほど強固な態度をとれるのだろうか?

「それこそが人間の弱点です。なぜなら恋愛では、先に恋に落ちたほうが“負け”だから。相手に好かれたいと感じた時点で、その人に対しては、これまで挙げたような沼らせ行動を取れなくなる人が多いはず。でも、たとえそうだとしても、私は沼らせる女であることは、恋愛において有利だと思います。冒頭でも言ったとおり、沼らせる女は、総合的な自立の結果としてなるもの。自立は成長につながり、周りの人間関係のレベルが上がる。また、成長して自信が増せば、自分を卑下しなくなります。その結果、素敵な男性と出会うチャンスも、恋が成就する確率もグンと上昇するはずですから!」

撮影/千葉タイチ イラスト/サレンダー橋本 構成・原文/中西彩乃 ※BAILA2023年6月号掲載

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