「マッチングアプリの中のひと」として、YouTubeをはじめSNSで大活躍のとーまさん。恋に悩む女性の気持ちを受け止め、男性心理を的確に分析して大人気! そんなとーまさんの「婚活相談」第28回。今回は、連載最終回です! 結婚願望はあるけれど、恋愛の優先度は低い女性の相談にお答え!
「33歳・フリーデザイナー、独身。一人でいる時がいちばんラクな私は、結婚に向いていないのでしょうか?」
「はじめまして。リナです。企業勤めでデザイナーをしていましたが、29歳で独立。今はフリーランスです。仕事はありがたいことに順調で、収入も同い年の友人よりも高いですが休日返上、平日も夜まで働き忙しい毎日を過ごしています。
恋愛は、31歳の時につきあっていた彼に振られて以来ご無沙汰です。結婚願望もありますし、子どももほしいのですが、私はいわゆる『本気の恋』をしたことがないように思います。
つきあうときはいつも私が告白される側。そして振られるのも私の方。決まり文句のように『本当に僕のこと好きなの?』と言われて振られます。一年以上同じ人と続いたこともありません。
好きではない人とつきあうということはないですし、いいなと思っているから告白を受け入れているのですが、確かに、自分が猛烈に好き!という人には出会えていないように思います。それに、恋愛=ときめきが必須とも思っていません。
一人の時間も仕事も大切にしたい私は、大きな仕事の案件があれば彼とのデートを控え仕事を優先することもありますし、仕事で疲れていたらそれを伝えてデートをリスケしてもらうことも多々ありました。
出産を考えると、本格的に婚活をしなくては!と焦り、ここ半年はアプリや友人の紹介で月に2回は新規の男性と会うようにしていますが、根本的に仕事が忙しいからか『婚活疲れ』を感じるように。本当はもっと多くの人に会ったほうがいいこともわかってはいるのですが、デートから帰ってくると『やっぱり一人でいる時がいちばんラク』とモチベーションも下がり気味です。
恋愛にときめきはいらないけれど、結婚するなら自分一人でいる時よりリラックスできる人がいい……。
これからそんな人に出会うことが難しいのはわかっていますが、結婚するには多くの人と根気強く会い続けて理想の人に出会うしかないのでしょうか?」
「本気の恋愛=情熱的な恋愛」だけでなはいので、そこは気にしないでOK
「リナさん、相談ありがとうございます。
フリーランスになり、自分のスキルで仕事を掴んでいるのはすごいですね。休日返上で働かないといけないくらいの人気デザイナーになるのは、すごく大変なことだと思うので、とても努力されているのだろうと感じます。
そんなリナさんの悩みがいくつかあるようで、一緒に整理しつつ解決していければなと思います。
まず『私はいわゆる”本気の恋”をしたことがないように思います』とありますが、これはすごく難しいですよね。
相談でも『好きとはなんですか』『好きになるってどういうことですか』という声をよくいただくので多くの方が悩んでいるのだと思います。
僕自身も猛烈に好きになったことがあるかというと、学生のときに一度あるなというくらいで、それ以降の恋愛ではなかったと思います。
もちろんその人たちのことを好きではなかったというわけではなくて、『落ち着いた好き』という感じでした。
映画やドラマを彷彿させる本気の恋、一生で一度の大恋愛ではなくて、落ち着いた恋愛もたくさんあるから気にしなくてもいいとは思うんですよね。
「好き」という言葉でなくとも、相手のいいところや一緒にいて楽しいと伝えることは必要
ただ、リナさんのなかで考えないといけない部分があるとすれば、『決まり文句のように”本当に僕のこと好きなの?”と言われて振られます』という点です。
今までの方が全員そうなら、これからつきあう人でも必ず同じことが起こります。せっかくいい人と出会っても同じことが起きるのはもったいなさすぎるので、そこは考えていきたいです。
対策としてオススメなのは、『あらかじめ自分の恋愛に対する向き合い方を伝えておく』ということです。
『私が恋愛するときって、“好き好き〜”というよりも落ち着いているような感じだから、心配になることがあるかもしれない。実際に本当に好き?と言われて振られることが多かった。だけど私もいいなと思って一緒にいるから心配しないでね』と。
この前提があるかないかで、彼の不安も全然違ってくると思います。
ただ、この前提を伝えても彼が不安になることはあると思います。そのため、『好き』というストレートな言葉でなくても、彼のいいなと思っているところを定期的に伝えてあげてほしいです。
やっぱり愛情は伝えないとわかりません。今までの彼も何も言われなかった、行動がなかったから不安になり、リナさんとの温度差を感じて、別れの言葉が出たのだと思います。
自分では伝えたと思っても、実際は相手に伝わっていないこともあるので、自分が思っている以上に言葉で伝えていくことが大事です。
1回目のデートでは自分の理想の人かを確認し、それをクリアする人と2回目会ってみる
この前提があった上で出会いを探すことが大事ですが、新たな男性と出会う上でも2点押さえおきたいポイントがあります。
一つ目は、出会う男性の基準をもう少し絞っていくということです。
今、どんな基準を作っているかはわかりませんが、リナさんは仕事の優先度が高く、恋愛が後回しになってしまうことがあると思います。
それを考えると、仕事への考え方が合い、一緒にいて居心地がいい人との出会いの数が多い方がいいですよね。
マッチングアプリなら、自分のプロフィールの最初の方に『仕事も頑張りたいので、仕事への考え方が合う人が理想です』と書き、リナさん同様、仕事優先な人とマッチすることが大事かなと思います。
また、婚活イベントなどで複数の方に会う場合は、最初に仕事の話をし、気が合うなと思った人と2回目以降会うようにするといいかもしれません。
リナさんの言うとおり、多くの人に会うことは大事ですが、その中でも、より自分の理想に近い人と会うことも大事にしていきましょう。
一緒にいてラクな人といきなり出会うことはできない。相手のいいところを見つけ、自然体の自分を見せることが大事
男性と出会う上で大切にしたいことの二つ目が、いきなり一人でいる時よりラクという人に会うことは難しいということです。
ただ、徐々に一緒にいてラクな関係になることはできます。
友達でもそうだと思うのですが、最初は話すのも緊張したり、何を話そうか悩んだりするけれど、いつの間にかそれがなくなり、気を遣わない関係になっていくと思います。
運命的に最初からラクだと思える人もいるかもしれませんが、それはたくさんの人に会って一人、二人いたらいいくらいです。
それは恋愛でも同じことで、初めて会った人と比較して『やっぱり一人でいる時が一番ラク』と思うのは当然です。
最初に相手に求めるハードルをもっと下げていって、まずはここがいいから2回目も会ってみようという感じで進められるといいと思います。
また、『一緒にいてラクになるように自分も寄り添おうとしているのか?』が大事です。
自分のことを知ってもらおうとせず、相手のことを知ろうとせず、いい関係はできません。
例えば、行きたい場所やお店を自分から提案してみる、相手を知るために自分から話題を振ってみるなど、相手からのアクション待ちではなく自分からアクションすることが、自分自身を幸せにするコツです。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
きっと素敵な人と出会えて、仕事も恋愛も楽しんでいけると思うので、諦めずに出会いを見つけてほしいと思います。
また何かあればいつでも相談してください」