『バチェラー・ジャパン』に出演し、4代目バチェラーを務めた実業家の黄皓(こうこう)さんの連載。
恋愛・結婚に仕事が関係しがちなBAILA世代。アンケートをもとにしたリアルなお悩み相談と、それに対する黄皓さんの回答をお届けします。
今回は、「気になる男性が複数いる場合」のお悩みを一緒に考えていただきました。
【今回のお悩み】気になる男性が複数いる場合、どの人を選べばいい?
年齢を重ねると猛烈に好きな人がなかなかできなくなり、アプリや紹介で複数の男性と会っているうちに誰と交際したらいいのか分からなくなることも……。 「Aさんは気が合うけれど収入面が不安」「Bさんは優しいけれどときめかない」加点と減点を繰り返し、優柔不断になっている人のために黄皓さんがアドバイスします。
CASE1
「マッチングアプリで3人の男性と同時進行でデートしていますが、どの人もいい人で一人に決められません! 何を基準に選ぶのがベスト?」(30歳・保険会社)
黄皓’s ANSWER1 迷っているなら、数値化できそうなもので愛を測った方がいい
「どの人もいい人」と思えることは素敵ですが、裏を返せば、それは「どの人も決め手に欠ける」と感じているのかもしれませんね。
3人の男性は、それぞれどんないいところがあるのでしょうか?
収入? 性格? 家事能力? はたまたヴィジュアル?……3人に共通しているいいところがなければ比較するのは難しいですよね。その上、収入は数字で判断しやすいけれど、性格は数値で測れないので、その点も判断を難しくさせるポイントかと思います。
選ぶためには、質問してくださった「基準」が必要ですが、愛を何で計測するかは人によって様々。そこで一つ質問です!
あなたは、どういう状態を「愛されている」と思いますか?
自分の心が常に安定していること、どんなときも支え合っている状態、家族のことも守ってくれる状態など、もちろん人によって異なると思いますので、まずは自分だけの愛の基準をハッキリさせましょう。
「愛されている状態」が何か明確になったら、次はそれを数値化するのですが……先ほど言ったように「安心」「信頼」は収入みたいに分かりやすくない。だったら、抽象的で分かりにくい「愛」を具体的で分かりやすいものに置き換えてしまえばいいんです!
心の安心は、あなたに向ける言葉や行動の数、頻度。
信頼だったら、どれだけ約束を守ってくれるか。
気づかいだったら、あなたがさりげなく「欲しい」と言ったものをプレゼントしてくれるなど。
尽くしてくれる状態だったら、一緒にいる時間や会ってくれる頻度でしょうか。
家族を守り続けてくれる人がいいなら、それなりの経済力を重視するのは当たり前です!
あなたの頭の中を整理するためにも、彼が何を与えてくれているのかを数値化できるより具体的なものに変換していく。直感型の人は、脳内で考えようとせず紙に書いて図式化するのもおすすめです!
何度も言いますが、「基準」はみんな違います。だから、第一に「愛されている状態」を選ぶ基準にする。それが自分自身で分かったら「愛されている状態」を数値化できるものに置き換える、という順で自分を理解してあげてくださいね。
CASE2
「3年つきあい結婚の話もするがマンネリ気味の交際相手、最近告白してくれたトキメキをくれる彼、どちらを選んだら幸せになれる?」(31歳・食品関連)
黄皓’s ANSWER2 交際後は、自分と相手の「愛の示し方」が一致しているかも重要!
こちらも、まずは上記の解決法にならって自分自身の気持ちを明確に! それを大前提にひも解いていきますね。
この質問内容からイメージするに、今の交際相手より告白してくれた彼に惹かれているのではないでしょうか? もしそうであるなら、一度立ち止まってほしいです。だって、今の交際相手だって出会ったばかりの頃はときめいていたんじゃないですか……?
3年という長い時間を過ごしてきたなら、ときめきが薄れることは当たり前。彼と比べてしまうと、最近告白してくれた人との時間はとても新鮮で刺激的、というのも当たり前なのです。見極めるために重要なのは、最近告白してくれた彼との鮮度が落ちてもあなたが幸せかどうか。
「CASE1」の質問者さんのように、交際前でお互いが選ぶ状態にあるときは自分が愛されている状態だけを意識すればいいですが、交際し次のフェーズに突入したら相手が何で愛を示しているかも重視してみてください。
ストレートに愛を伝えられる男性だったら分かりやすいですが、シャイな人や天邪鬼な人もいますからね(笑)。今つきあっている男性も、関係性が続く相手にうまく愛情表現ができない人かもしれません。デートの頻度が落ちているのなら、仕事に夢中で休日出かけるのが難しくなっているのかも。
もしかしたら彼なりの方法であなたに愛を伝えている場合もあります。
「言ってくれなきゃ分からないよ!」「伝わらなかったら伝えていないのと一緒!」。そう思う人がいるのも重々承知していますが、彼自身は自分の愛が伝わっていると思っている場合もなきにしもあらずです。
仕事でも、友情でも、恋愛でも異なる人と人ですから、まずは交際相手がどのように愛を伝えてくれているのかを話し合って確認してみてください。同様に、告白してくれた彼にも確認をし、ときめきの正体を細分化、明確化すること!
幸せになるためにはあなたが求める「愛されている状態」と、相手が与える「愛の示し方」が一致していた方がいい。迷っている二人の男性の「愛の示し方」を確認したら、自分との擦り合わせもしてみてくださいね。
CASE3
「自分のことを気づかってくれて人としては好きだけれど恋愛感情は湧かない人、自分に好意はなさそうだけれど気になる人。どちらと関係を続けるべき?」(33歳・研究職)
黄皓’s ANSWER3 家族になりたいなら、「味方になってくれる人」を選ぼう
即答になってしまいますが、家族になるのであれば前者の方がいいと思います。
あなたが不安視しているであろう「人として好きだけれど恋愛感情ではない」という点ですが、先にも伝えたように恋愛感情としての「好き」は、時を経て形を変えることも多いです。
もし、前者の「人として好き」と、後者の「恋愛感情として気になっている」の数値が同じくらいであれば、自分と向き合ってくれていない後者の男性と一緒にい続けるのはあなたがつらくなるはず。家族になるというのはチームになるということですから、僕個人の意見としては「味方になってくれる人」を選ぶ方がいいように思います。
それと「人として好き」になれる相手を見つけることは、案外簡単なことではありません!
最初にお伝えしたように、自分が「愛されている状態」を改めて明確にすれば、前者の男性が自分を愛してくれる男性だと気づく可能性もありますので、恋愛感情にこだわらず自己分析をしてみてください。
撮影/田形千紘 ヘア&メイク/NADIA 取材・文/宮田彩加
1986年9月23日生まれ。「ミラーフィット株式会社」代表。
10代で中国から来日。早稲田大学を卒業後、大手商社での勤務を経て、独立・起業。オンラインフィットネスサービスを提供する会社や、サブスク型パーソナルジム・エステを運営する会社、上海を拠点に主にアパレル関係の貿易と物流の会社の3社の代表を務める。プライベートでは、『バチェラー・ジャパンシーズン4』に出演し、モデル・俳優として活躍する秋倉諒子さんと2023年3月に結婚。