BAILA誌面の「着回しテーマ」を見ると、ワードローブの靴に、必ずと言っていいほどカラーパンプスが入っていることにお気づきだろうか? 働く女性の1ヶ月コーディネートをテーマにしたファッションページだから、靴もリアルに4〜5足をはき回す。その中に毎月のように採用されているパンプスだけど、実は黒よりも、カラーの方が圧倒的に登場回数が多い。つまり、「使える」ということは実証済み、ON-OFFをおしゃれに過ごすために、持っていたら必ず役に立つはず。
クリスチャン ルブタンの新作「CLARE」。美しいフォルムとスウェードの鮮やかなブルーが着こなしのアクセントに。パンプス¥81,000/クリスチャン ルブタン ジャパン(クリスチャン ルブタン)
地味なコーディネートを一気に格上げしてくれる鮮やかな色、流行のワントーンコーディネートに馴染むニュアンスカラー……、特に最近のスタイルには、黒以外の足元が似合う。存在感のあるカラーだったら、すらりと美しいシンプルなヒールパンプスこそ、30代にふさわしい洗練を感じさせる。パンプスは30代の働く女性にとって特別なアイテムというより毎日の必需品だから、全身がきりりと締まるシャープな足もとで、自分の気持ちを高めてくれるものを選びたい。強制されて履くのではなく、自由な気持ちで「好きな色」「使えるもの」を、気分を上げる名品から選ぶことは、きっと素敵な大人への第一歩。
・ノーズのシャープな、大人らしくアップデートされたデザイン
・スウェードやナッパレザー、エナメルなど好みの発色に合わせて、素材を厳選して。
・馴染みやすいニュアンスカラーor洋服では選ばない色で冒険してみるのも一案。
コーディネートが楽しくなる。カラーパンプスの名品5
知っているとさらに愛着がわく、人気ブランドのヒストリー【クリスチャン ルブタン】
1964年、パリに生まれ育ったクリスチャン・ルブタンは、11歳のとき、Museum of African Artで人生を変える出会いをした。それは、赤い画材で描かれたヒールシューズを履いた女性の画。時はフラットシューズと無骨な木製ヒールが溢れる1970年代、クリスチャン少年は一目でシャープなヒールに魅了されたという。その後、ファッション業界に身を置いた彼は、1992年、自身のブランド「クリスチャン ルブタン」を立ち上げ、パリに1号店をオープンする。ランバン、クロエなどのメゾンでコレクションのシューズデザインを手がけ、イヴ・サンローランの生前最後のコレクションではオートクチュールのシューズコレクションを発表した。
デザイナー、クリスチャン・ルブタン。ブランドを象徴するレッドソールのパンプスを手に
クリスチャン ルブタンのレッドソールのパンプスは、蠱惑的な美しさを持つタイムレスピース。