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EU女性取締4割義務付けから考えるキャリアのためにできること

こんにちは。スーパーバイラーズの坂本愛です。

ちょうど10日前に取り上げられた、EUの上場企業に4割の女性取締役を義務付けというニュースに釘付けになりました。

EU、上場企業に女性取締役の登用義務 全体の33%以上
EU 女性取締役 “一定以上の比率” 企業に事実上義務づけへ

日本はジェンダーギャップ指数が世界的にみても非常に低い国で、こうしたEUの大胆な施策には考えさせられますよね。

BAILAの読者の方から、女性が働くにおいてまだまだ日本の社会は壁が厚いという声を頂き、そんな状況の中で、自分がコントロールできる領域、つまり「自分の行動」を変えることで改善をはかるにはどうしたらいいのかを、実際にやっていることを交えてブログを書いていきたいと思います。

難しいトピックなので、まとめるまでに時間がかかってしまいました。

マクロではこういう課題があるのだな、今こういうふうに取り組んでいる人がいるんだなと思っていただければ嬉しいです。

EUの女性取締役を4割義務付け

欧州連合(EU)は男女間の賃金格差の是正など「ジェンダーの平等」を目標に掲げています。

この制度は、EU域内企業の役員比率を男女平等に近づける措置を導入する。日々の業務ではなく経営の監督を担う役員らの40%以上を女性にするか、全役員の33%以上を女性にするよう義務づける。というもの。

どれくらいこの義務付けが大胆な施策なのかといいますと、2021年の段階で、EU全体で女性役員の割合はだいたい30%くらいで、加盟国によってばらつきがある状況。現状このボーダーラインを突破しているのは、フランス(45.3%を超え)のみ、中には10%くらいの国も多く存在します。

なお、日本は10%くらいで、世界的にも遅れをとっています。

EU女性取締4割義務付けから考えるキャリアのためにできること_1

EUのフォンデアライエン欧州委員長=AP

(日経新聞のWebより引用)

日本の性差における賃金格差課題

国税庁の民間給与実態統計調査によれば、日本の平均年収は433万円ですが、男女別では男性は532万円、女性は293万円と、男女で239万円の賃金格差があります。

昨今、日本において働く女性は多くはなってきているものの、まだまだジェンダーにおける賃金格差は大きく、主要国の中でも日本は極めて格差が大きいというデータがあります。

経済協力開発機構(OECD)の2020年時点調査によると、日本は男性賃金の中央値を100とした場合、女性は77.5にとどまります。中央値でみても、男性よりも2割女性のほうが賃金が低いというのが現状です。(参考)

まだまだ女性にとってチャレンジングな社会だけど、マインドを変えればできることがある

日本は女性の社会進出という点において、多少昔と比べると良くなっているものの、まだまだ他国と比べても遅れをとっているという現状。

今は女性活躍というのはどの会社でもホットトピックで、会社もさまざまな施策を検討しています。私たち女性がキャリアを築いていくには追い風です。

ただ、現場が変化するまでには時間がかかります。何十年とかかるわけではないけれど、今すぐに明日変わるというのでは、決してない。

だからこそ、自分がコントロールできる領域、つまり「自分の行動」を変えることで、状況改善をはかる。

そんなマインドセットが私達女性たちには必要なのではないかと。そしてシンプルに、仕事の質を上げていくことが必要なのではないかと思います。

Issue度の高い課題から取り組み、人を巻き込んで成果を出し、それを発信する

ここから、私の経験談を交えて具体例を紹介していきます。
実は、ここ数年でだいぶ昇給したのですが、それまではなかなか目に見えた成果が出ずやきももきした時期が続いていました。

そのやきもき時期を抜け出すことができたのは、「Issue度の高い課題から取り組み、人を巻き込んで成果を出し、それを発信する」ということに力をいれて取り組んだことが良かったのだと思います。

具体的には下記3点に力をいれて取り組みました。

■ Issueドリブンな問題解決能力
■ 人を巻き込むコミュニケーション力
■ 成果は発信して、認知してもらう

★ Issueドリブンな問題解決能力

これは、何年も愛読しているIssueからはじめよという本が最も簡潔に分かりやすく書かれています。

もし読んだことないという方いらっしゃいましたら、職種に関わらず、ぜひ読んでみてください!(社会人なりたての時に読んで、そこから何年にも渡り熟読しています。)

イシューからはじめよ──知的生産の「シンプルな本質」

だいたいの仕事は何かのイシューに対する課題解決。

イシュードリブンな課題解決といった知的生産活動における問題設定と解決法を説いた本です。

知的生産において、本来、男女に差はないです。

性別問わずこうした知的生産活動のクオリティを上げることを意識して仕事するというのは本当に大事だと思っています。

私自身、まだまだな部分が多いのですが、意識するだけでも違うだろうと思って日々働いています。

著者の安宅さんの書く本やインタビュー記事は、参考になるものが多いので、今度別ブログで紹介したいと思います。

EU女性取締4割義務付けから考えるキャリアのためにできること_2

★ 人を巻き込むコミュニケーション力

仕事はチームで行うものなので、人を巻き込むスキルというのはとても大切です。

関係者を説得し、仲間になってもらう、そのために信頼資産を築いていくというのを意識して仕事を日々しています。

★ 成果は発信して、認知してもらう

評価されることを意識するのは本質的じゃないと思うかもしれません。

特に日本人の女性たちは、成果のアピールにマイナスの印象を持っていたりします。

でも、評価されないと自分の仕事が気づいてもらえていない、認知されていないとも言えるのです。待ってれば誰かが気づいてくれるんじゃないかは、甘いんだと。

ちゃんと成果を出して、それを認知されにいくところまでが仕事なんだと、そんなふうに意識を変えました。

変えるきっかけになったのは、前のブログで紹介した「How Women Rise」(原書はこちら)という本です。

特にここで、アピールの際に必ずサポートしてくれたメンバーを入れてアピールをするというのを心がけています。

チームで成功したと見えてより良いし、自分のアピールばかりじゃないから、自分の過剰評価でもないのかなと思えるのも自分としては良いと思っています。

EU女性取締4割義務付けから考えるキャリアのためにできること_3

さいごに

わたしも、読者の方と同じ組織の中で働く一社会人です。毎日どうしたらもっと楽しく幅をきかせて働けるのだろうと試行錯誤しながら働いています。

読んでいただいた方の勇気づけに少しでもなれたら、とても嬉しいです。

もし、フィードバックいただけたら、Twitter(@ai_sakamoto921)やInstagram(@ai_saka___)でDMでもコメントでも頂けると、とても嬉しいです。

今日も読んで頂きありがとうございました!

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